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細かい事、気にしない。
大丈夫。
この間おろしたばっかりだ。
[ でも、既に土踏んでますよね。
サキに返す言葉にはさっぱり説得力がない。
窓を勢いよく開けて、窓枠に足を引っ掛けつつ、
同意の言葉を返してきたケイコに振り向いた ]
原因を突き止めんと、だろうな。
だが、ともかく。俺は暑いから、帰る。
[こっちもヒサタカが動揺してたことに気づくことなく、ハッとすると]
そういえば…………
何で、ヒサタカ家庭科室にいたの?
[とっても今更でどうでもいい質問。]
何か実感こもってるね。
[それだけ返す。何をやらかしたかまでは聞かないでおいた]
四瑞としての働きかけ、か。
今のところ皆には隠してるつもりだけど…。
どこかで『四瑞』としての接触は必要かな。
明らかに何か「視え」てたっぽいのは、今鳳凰の所に行ってる子と、啓子って言う子かな。
恭也も、「視え」てたかもしれない。
[それらしき人物の名を挙げる。鳳凰が知ってるかどうかは分からないが]
んな趣味はないっ。
[言い切った。どきっぱり、と。
寮では、という言葉には、そりゃそうだろ、と返して。
紅鴛、取りあえずご機嫌なようです]
ま、出られないといえばそうともいう。
[出られないというよりは、ある意味結界そのものになっていて、突っ込むととっても気持ちのいい光景が広がるだけだが。
ケータイ云々の言葉に、ちょっとだけひやりとしたとか、まあ、それはさておき]
ま、それなりに意味はあるんだろうし。
……意味があるなら、知る気があるなら、自ずと知れるだろ。
……ああ、あれ、部活勧誘だったのか。
[今更ながらに気付いたようにポツリと一言。だが、それ以上何かを言う前に、マリーの疑問が耳に届いた]
……キョウヤと旅行について相談しようと……。その、色々と……。
[二人きりになったときやそれ以外時のフォローをお願いするためとは口に出来ない。ええ。できる筈もない]
[ヒサタカの答えにぷー、と頬を膨らませると]
あー、ズルイよー。
ワタシも旅行のこと、ヒサタカと一緒に相談したいヨ。
それで、何話してたの? 教えて欲しいな。
[と言って小首傾げ。
内容がヘタレをフォローしてもらうためだなんてことは気づくわけがない。]
したら別にいいやん。なー、カワイコちゃん。
[ご機嫌な鳥の様子に嬉しげに笑い、微妙なミツクニの答えに片眉を器用に上げる]
…なんやの、その意味ありげな言い方。
めっさ怪しいねんけど。
[鳥見る目とは全然違うジト目で飼い主を見る。
ちなみに、そんなシュールな光景見たらひっくり返るの確実]
………で、知る気はしっかりあるからココ来てんけど。
さくっと知ってるコト吐けや。
[来たのはミツクニ目当てじゃなく、周り上から見る為なだけですが。
誤解招いても知らないよ]
[一応誤解を多大によびそうなことは回避できたわけで]
ま、あの人の言うとおり。現状確認こそできたが成す術が浮かばんよなぁ。
時間経ったら何か変わるかもしれんわけだが…何かしたい…させたいってのがどっかに居ると思わないでもないが
[ついでにいえば、何かこう。視界に映ってる…というか今も写ってるのがどうにもこうにも気になる。]
……暑いから、ねぇ。
[悠悟の言葉、夏なんてどこにいたって暑いものだと思えど、確かに教室にクーラーがない以上暑いことに変わりはない。
水道でもう一度手拭いを洗って冷やしながら]
…ここはともかく、道場に土足で入ったら手打ちにしてやるから覚えておけ。
[木刀でも手打ちです]
[実感云々には、まあな、と返しておいて]
『天』と『地』の均衡を図る、という観点からも、『四瑞』としての接触は必要だろ。
『天帝』からも、そうお達しがきてるしな。
『天魔』が暴れれば一番手っ取り早いんだが、そうそう迂闊じゃないだろうし、こっちから接触持たんと。
どっかに集めて、事情話すしかあるまい。
[どこまでも大雑把なのは、性格なのかも知れない。
上げられた名前には、思案。一応、知らない名前ではない。
恭也以外は]
え? い、いや、あの、その……。
[なんて言い訳するべきか、口下手な彼には思い浮かぶはずも無く、思わずキョウヤに視線を投げかける。そしてそのまま何とはなしにケイコにもヘルプを要請する視線を発射]
そんじゃあ、餌撒きでもしようか。
気付く奴らがどれだけ居るかは分からないけど。
[ふー、と長く息を吐く]
疑問に思って、食いついてきたら御の字、ってところかな。
暑いのは、ほら。
主に、そこのバカップルとか。
[ 視線どころか、指でもさした。
熱々で体感気温上昇というよりは、
見ていてどうしようもなくて湿度上昇という雰囲気だが ]
流石にそこまで無礼じゃねえってば。
[ 曲りなりにも中学時代には剣道部に入っていた身としては、
神聖な道場に足を踏み入れられるはずもない。
ついでに、ヒビキの強さもよく理解している、つもり ]
[自力で対応できるかな?と思えば案の定だったらしい。]
日程を少し喋りつつ、そもそも出れんという結論に達してた
[なぜ相談しなかったという疑問はさっさと流してもらうことにした]
[キョウヤとケイコのフォローに思いっきり首を縦に振りながら肯定した]
……そ、そう。まだ話もほとんどできていない状態だから、全然進んでないし、それに、変な見えない壁が無くならないと厳しいだろうし。
[後半は少し落ち着けたらしい。周囲の言葉を耳に入れる余裕が出てきたところに、アズマのバカップル発言に目を細めた]
……どこにバカップルがいるんだろう?
[自覚はない]
……ま、今一人予想外に食いついてきたから。
そこから、撒き餌が広がる可能性はあるんじゃないかと。
[対するこちらは、平然としたもので]
取りあえず、今は力ないんで、一度離脱するけど、な。
[でも、やっぱりへたっているようです]
[ヒサタカが動揺する理由に気づくことなく首傾げ。
なんで、チラチラキョーヤやケイコ見てるんだろ?
そこで何か思いついたのか、ぽんと手を打ち合わせると]
ああ、そうそう。えっと、サキ先輩……でしたっけ。
無理強いシテ始めても、きっと長続きしないと思うんデス。
だったら、やりたいと思うようにモット仕向ければイイと思うんデス。
例えば、催眠術デスとか。
[さらりと不穏なこと言ってみる。悪気は……あんまないんじゃないかな、うん。]
[ごくりと残ったお茶を飲み干して。空になった紙コップをゴミ箱に捨てる]
さって、アタシも一旦帰ろかな。
何よりシャワーを浴びたい。
[そう言えば走り込みの最中からこっちに移動してきたのでした。椅子から立ち上がって家庭科室を出る直前]
……何をすべきか、成すべきか。
その問いの答えは己が中に。
「視え」しものをあるがままに受け入れよ。
さすれば道は開かれん。
[唐突に言葉を紡ぎ、家庭科室に残る者達に少しだけ振り返った。その言葉はその場に居る特定の者達へと向けたもの。
こちらに視線を向けてくる恭也には、もちろん、と言う笑顔]
そんじゃお先にー。
[ひら、と後ろでに手を振ると、そのまま家庭科室を*出て行った*]
[ バカップルにバカップルの自覚があったら、
苦労しないんだよ。
お前だお前、という表情をしながらも敢えて口にはしない。
窓から外に出ていくのはサキとどちらが先だったか、
その言葉が届いていたかも定かではない。
真夏日の陽射しを受けながら、校舎外へと歩んでいく ]
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