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……ひよこ?
[ぱちん、と開いたそこにいるのは、夏だというのに暑そうな赤いふわふわの毛皮のドット絵のひよこ。
携帯が暑さでご臨終したのだろうかと思いきや、画面のひよこがマナーのはずなのに、一定の言葉しか喋らない電子頭脳のはずなのに、ありえない言葉を叫ぶ]
『ひよ子ではなーい!』
…。
…福岡銘菓?
『東京銘菓だ!いや、違うそうではなくてだ!』
…どっちでもいい。
『あ、こら、待て、携帯を閉じるなー!!』
[やかましくしゃべりだす電子音声。
かくして、烏龍茶を飲みながら暫くデジタル赤ひよことのよくわからない押し問答が*始まったわけで*]
そんなもんなのか…。
[何かもうその部分に突っ込むのは諦めた]
説得不可、対立するのは嫌だ、ってことになったら介入はしなきゃダメかな。
天魔は放置するわけには行かない。
まぁ、実際どうなってるか分からないから、ここで妄想膨らましても無駄なんだけど。
気にしても同化が解除されるわけでもないしね…。
まぁ、気をつけて。
[気をつけたところでどうにかなるものでも無いが]
ご忠告どうも。
安定取れるように努力するよ。
[そう返してから、ふつりと相手の接触が切れるのを感じ取った。余程疲れたのかな、と小さく息を吐く。その後、自分も一旦意識の接触を切った。だってシャワー*浴びるし*]
[次々と去っていく面々を見つつ、考えるのは徒然なること。]
(んー、ヒサタカと旅行できるって嬉しかったし、せっかくヒサタカから誘ってくれたのにこんなコト起こるなんて、厄いナァ。)
(それに、サキセンパイのあの言葉。あれって……うーん。)
(まあ、考えても仕方ナイか。だったら……)
[そんな感じで考え纏まった頃に、ヒサタカからの言葉。
それに満面の笑みを浮かべると]
うん!
[そう言って、ヒサタカの腕に抱き付きつつ喫茶店へ*向かう*。]
[……その去り際。扉をくぐる直前に部屋に振り向くと]
…………おいで、カメさん。
[ヒサタカに聞こえない位の声で傍目何もない空間へ手を伸ばす。
その肩に降り立つのは蛇の巻きついたちまっこい亀。]
[仮に、ヒサタカがそれを聞くなり見るなりしても、「ん、何でもないヨ。」と返すか。]
*/
現段階。
木:蒼龍>?
火:朱雀>俺様
土:黄龍>?
金:白虎>五十嵐
水:玄武>桂
木:麒麟>九条院(いない)
火:鳳凰>鳳
土:霊亀>?
金:応龍>?
木/風:天魔>?
金/雷:天魔>?
*/
相克・相生シフト
相克:木剋土>土剋水>水剋火>火剋金>金剋木>(五芒)
相生:木生火>火生土>土生金>金生水>水生木>(輪転)
/*
啓子 :白虎
響 :朱雀
マリー:玄武
今のところ見えてるのはこれだけかな。
後は恭也が視えてるのが表に出てるか。
多分久鷹もかな。
…って、璃佳が食いついてるのがあったか。
彼女がどの位置になるかで久鷹辺りが場所変わりそう。
悠悟は天魔寄りかなぁ。
ま、そのうち分かるよねwww
―家庭科室/午後―
[お昼ゴハンを寮で食べてから戻ってきたら、もぬけの殻でした]
ぅわー、薄情もん!
やからケータイないの不便やねん!
せっかく何か知ってそーなん見っけたんに!
家 わ か ら ん や ん か !!!
[ミツクニの実家知らんらしいです。屋上で何話してたんだか。
(答え=寝てたかボケツッコミ。詮索せんから友人やれてたっぽい)]
んー、キョウヤんは連絡網見ればわかるやんな。ヒサタんもそっちからいけると。マリリンも多分オッケー。
その連れの文化系体育系問わんと女の子に囲まれてる先輩も、寮で見かけた気がすんなー。ま、なんとかなるやろ。
アズマんはタマキちゃんが知ってるとして、サッキーがわからへんなー。どないしよ。
[とりあえずケータイない身にはどないしようもない。
ミニ手帳に勝手に聞いて付けたあだ名込みで書き込んでいく。
ケイコだけはいい名が浮かばなかったので保留にしたが。
来るかどうかは任せるが、メンバー繋がりのよしみで声かけだけはするつもりらしい。ミツクニの迷惑は考えてない]
―自宅―
――ふぅん?
[頭の脳裏で切れた会話を反芻して。口にスプーンを咥えたまま、思案を巡らした。
ちなみに炎天下で駆け回る人たちを尻目に、冷房の効いた自宅で悠々自適中。
冷房直下のアイスって、いいよね。
網に引っかかった数は、僕らを除いて7人。
…数人か聞き覚えの無い名もあったけれど、それでも十分だった。
わざわざ面識も無い人間の相手をして、「覚醒を促す」?…正直面倒この上無い。
残り三人の手伝うふりでもして、押し付けてしまおうかと考えていたのだけれど。
――嗚呼、何だ。]
…楽しめそうじゃない。
[自分の知人がいっそ五神でも天魔でも、面白そうなことには変わりない。
…さて、どうしましょうか。 楽しげに喉を鳴らして。
空いた皿へと投げ込んだスプーンが、カランと高い音を*立てた*。]
…サッキー、あの貫禄からしたら3年ぽいやんなー。
タマキちゃんに聞いてみよ。うん。
ついでにミックんの家も知ってるかも。生徒会って住所とか電話番号握ってそうやもんなー。
[イトコの兄さんなら何でも知ってるとか思ってます。
実際、答えが返ってこなかったコトなんてないし]
…まーたこの炎天下の中、寮に帰るんは辛いなー。
直接行っちゃえ。
[思い立ったら即行動。
ついでに何か冷たいものでもおねだりする*つもり*]
[その日、ソレは彼から離れていた。
実際は途中まで背中におぶさっていたのだが、学校に近づくや気分が悪くなり、一人町の散策に出かけたのだ。
大きな町全体を包み込む結界。
恐らくソレを察知して作られたものだろうと推察できるが、それ以上の事はわからなかった。ソレを殺すために作られたのか、それとも別の目的があるのか……? 結局のところ何を考えても想像の域を超える事ができないからだ。
ただ少なくとも身の危険が迫っているには変わりない。今後どうやって身を隠すべきか? 彼に相談しなければならない。
そんな事を考えながら、町の上空をたゆたう。
――その姿が自分と同質のモノに見える事も知らずに]
―自宅―
――ああ、お帰りなさい。
[律義に鳴されたインターホンに応じて扉を開ける。
尤も、正しく言うなれば此所は少女の自宅では無いのだから、
おかえりと言うには不的確なのかも知れないがもう癖の様なものだ。
上がるなり何か冷たいもの、とねだる言葉には小さく笑いながら、
先程まで自分が食べて居たのと同じアイスを差し出してやる。]
あ、何か飲む?
[アイスティーくらいしか無いけど。
そう問いながら、先ずは自分用に一杯注ぐ。
いると答えが返るなら、二つ目のグラスにも注いでやって。]
[ きっかけなんて、大した事ではなかった。
ただ、単に。
幾ら努力したって上り詰めようとしたって、
どうしようもないものがあると識っただけ。
嗚呼、 ――つまらないと思った。]
― 穂見町東端・烏頭羅山 ―
……あー。
うっせ。日本語で話しやがれ。
[ そうはぼやきつつも、“それ”が実際には、
人間の言う言語で括れるものでないとは理解している。
フードは下ろされて、露になった両の眼。
木々の合間を通る風が髪をさらっていく。
重なる枝の影の下では、金はその輝きを失くしていた ]
ったく。
何もしなきゃ、何もなかっただろうに。
[ 高い樹上に腰を下ろして、片足を立て頬杖を突く。
いかにも物憂げに、溜息を吐きだしてみせた ]
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