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恐ろしき異形――
それが人の形をした獣の存在。
……なるほど、沿ってはいますね。
[ブリジットに意識を向けるのが、エーリッヒから追及を受ける直前なのは、タイミングが良いのかわざとなのか]
神は怒れるが故に、其を遣わし給うたのか。
だとしたら、人狼は神の使徒になるわけですが。
ミリィの笑顔は、私を繋ぎ止めてくれますからね。
[繋がるとも繋がらないともいえる言葉を返したのは宿屋に着く直前だった。
賑やかに扉を開けるミリィの横から一緒に入る彼もまた、昨夜とは違ういつものような穏やかさを取り戻していた]
[ユリアンを少し潤んだ目で見つめた後、一度だけ頷いた。
言ってしまえば、重荷が取れたかのように力が抜けて。周囲の様子にもようやっと目が行くようになり。
増えていた人らに小さく、会釈した。]
[各人の身に起こっている事は、知るか否か。
いつもと変わらぬ様子からはそれを悟る事は出来ず]
――へえ。
[ただ、耳を掠めた、少女の台詞に。
不意に、青の眼がすいと細められた]
て、おや。
[勢いよく開け放たれたドアと、押されてよろめくハインリヒ。
開いた扉の向こうに立っていた姿に、短く声を上げ。
その間に、ブリジットに意識を向けたアーベルに、ち、と舌打ちしたのは言うまでもない。かも知れない]
[ゲイトが告げた言葉に、にぃ、と口端が持ち上がる気配(実際には表情に変化はないが)。
享楽の念に支配された心は、混沌を望む]
…良いぞ…。
疑念を呼び込め。
不信を撒き散らせ。
ゲイト──俺を楽しませてくれ。
[伝う意識はもはや普段のユリアンではなく。
今まで抑圧していた己の力を存分に振るえる状況であることに喜びを感じる、享楽を好む意識が支配していた]
[ミリィのコメカミを両の手の拳で押さえつけてグリグリ]
そーだーなー。
できりゃー若人には「年寄りを労わる」って言葉と「ごめんなさい」って言葉を伝授してやりたい気持ちが満載な気分だぜー?
青年 アーベルは、娼婦 イレーネ を能力(占う)の対象に選びました。
―宿屋―
[仕方なく道を歩けば、宿屋にたどり着く]
ここしか行くところ、ないんだよなぁ。
[ぽつりつぶやいて、ドアを開ける。中を見れば、見知った顔がいくつか見えて、少し安心したが。
店内をよく見れば、いつもより人の少ないの様子に、少しだけ心が寒くなる]
おや、ミリィ。私は元気か? 元気らしい。
これで丈夫なのは取り得だからね。
ミリィこそ元気そうで何よりだよ。
[入ってきたミリィに視線を向け]
塞がない。良い事じゃないか。希望していられるという事だ。
塞ぐ。それも良い事だ。そのうちは終わらずいられるのだから。
[一緒に入ってきた姿には]
医師殿も元気かい。それは結構。
あるいは塞いでいるかね。それもまた結構。
……それが本当なら。
人狼だけを処すことも可能なんじゃ。
[頷くイレーネを見て、ぽつりと言葉が漏れた]
事を起こされる前に、こちらから起こすことも可能、かも。
ふふふ。
期待させていただきますね、ゲイト。
[表ではまだ聞かない振り。
エウリノの享楽を好む意識は容易に彼のもう一面も呼び起こす]
疑心暗鬼は隙を生む。
我らを利する素晴らしい間を。
実に、楽しみです。
んぎゃあ!?
[ハインリヒにぐりぐりとされて、ミリィが大げさに騒いだ]
痛い痛い痛いってば、おじさん!
あ、あれだわさ!
年寄りをいたわるという言葉と同時に、おじさんには、若いのを可愛がるという言葉を覚えるのが必須よ!
乙女のちょっとした冗談も分からないなんて、それだから、もてないのよ!
[ぎゃーぎゃー言いながら、じたばた]
[ハインリヒの言葉に苦笑を返し、けれど否定はせず]
ん、そうですか。私たちのほうは何もないですよ。大丈夫です。
[聞こえたアーベルの返答に、くるりと向き直る。]
もう。それってまるで、私がヒトに食べられないもの作ってるみたいな言い方じゃない?
[失礼な、と腰に手を当てる。
ユリアンの返事には、頷いて。]
そっか。なら、良かったで……
[言いかけて、イレーネの言葉が耳に入る。]
イレーネ? それって、……凄いじゃない。
[ぱっと表情に光が差した。]
……賑やかだねぇ。
[ハインリヒとミリィの様子にこんな呟きをもらして]
ん、ティルも来たか。
[続けてやって来た少年に、いつもと変わらぬ様子で声をかける]
ミリィの元気さを分けていただきましたから。
[ブリジットの言葉もサラリと流す。
ティルの声に振り向いて]
ああ、ティル。昨日は失礼をしました。
不足などはありませんでしたか?
[ぐりぐりされてる中、ブリジットの言葉が聞こえてきた気がするが、痛みに負けてよく分からない]
ぶ、ブリジットさん!
今、取り込み中!
挨拶は後にして〜!
[いまだに、じたばた]
/*
どーしよーかなー。
イレーネの告白、聞かなかった事にしても面白いかなー。
[待て、守護者]
で、取りあえず。
霊は誰だ、霊はwwwww
ま、何にせよ、COラッシュはあれなんで。
俺は例によって、2日目にはっきり出るとしますか。
[ああ、と。エウリノの、ロストの声を聞き。
二人が二人であって違うものなのを知る。
表では、何時もと変わらない人が。
この赤い赤い狂乱の世界ではこんなにも。
心が、冷えて満たされてゆく。
冷たく甘く。世界に満ちる。
それに幸せを感じる自分は、もはや人であって人でないのだから。]
すべては主の心のままに…。
[深く深く、主に拝した。]
ほら、大人気ないですよ。
[最初は手を出さずに、だが自分に声を掛けても続けるのを見ればそう言ってハインリヒの肩を叩き]
ミリィもちゃんと謝りましょう。
故意でないことは良く分かっていますけれどね。
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