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私は、平気です。
もし本物が現れ、私を糾弾し、占おうとも、…殺して『死せるものの声を聴く者』が私を視ても、私は人間で。
何者も恐れず、前に立つ事が私の役割、だから。
[赤い世界でならそう言えた。
けれども表の自分は、あまりに非力で。
晒され伝わる震えは、どう足掻いても止むことはないだろう。]
そうですか。
…何かあったら呼んでください。
すぐに行きますから。
[家に戻るというミリィに付いて行こうかと一瞬思ったが。
常に共に居るというわけにもいかない以上、笑顔で手を振る姿に頷いて見送ることしか出来ず]
いいのですよ。
女の子には一人の時間も必要というものでしょう?
[こちらを見てくるティルに苦笑を返しながら座り直す。
しかし実の所自分にも食欲は無く。水と干し葡萄だけを頼むと、それをかなりの時間をかけて飲み込んで*いった*]
良い覚悟ですね。
[くつくつと笑う。
それは熱を呼び、熱は渇きを齎し、渇きは笑いとなって零れる]
頑張ってくださいね。
ご自身のためにも、エウリノのためにも。
[笑みを含む囁きが続く。
彼のためとは言わなかったのは無意識の*ことだったか*]
[ロストの言葉に、深く一礼する。含まれて居ない名前には気づいたが、目を閉じ何も言わずに。]
私は盾。欺き、疑心と混沌の種を撒く者。
…全ては主様の御心のままに。
[形式ばった口しかきけないのは、内なる想いを隠す為。
頑張る事が出来るだろうか。
否。やらなければならない。
自分はあれほど会いたいと、願っていた主と出会ってしまったのだから。
得たものがある、だが失ったものも確かにある事に、今はまだ*気づこうとはしない。*]
/*
いえいえこっちのが返信とか遅いので…。
お疲れ様でした、そして私もお休みなさい(ぐぅ
明日はエウリノ大変だから、頑張って二人で赤ログ伸ばしましょうねー(待
-娼館・自室-
[目が覚めたが、ベットから起き上がることは出来なかった。
ころと横になり、その手の中に有る物を握ったり見たりしながら、小さく息をついた。]
…駄目、かな。
[そう、ぽつりと* 呟いた。*]
[赤い世界で、名前を呼ぼうとして止めたら、声は表の方に漏れた。
眠っているかもしれない、邪魔をしてはいけないと。
浅い呼吸のように、気配は現れては消えてゆく。
どこか奇妙なほど*穏やかに。*]
/*
おはようございます(ぺこ
ところで偽占い先ですがどうしようかと。
イレーネ視点だと、まず真っ先にエウリノ占うとは思うんですが。これ万一補完されたら目もあてられないという話(真占が空気読んでくれるといいんですが。が。)
−回想/昨晩・厨房にて−
[そもそも普段調理は姉二人に任せているのだから、アーベルがこうして進んで厨房に入る事自体珍しい。理由は二つばかりあったがー
訝るエルザにはノーラを見ていて欲しいと言いくるめ、その場から遠ざけた]
さて、と。
とりあえず、スープと軽いつまみでいいかな。
食欲なさそうなのもいたから。
そっちは……玉葱よろしく。
[鍋やら材料の準備をしつつ、やって来たユーディットに任せるものは、若干酷い]
[一つは、他者に聞かれない状況にしたかったこと。
もう一つは、今、他人の作ったものを口にする気にはなれなかったこと]
[昨晩。
物珍そうに若干きょろきょろしながら、アーベルの後について厨房に入った。]
ここってこんな風になってたんだー……。
[アーベルに声をかけられれば、慌てて頷き]
ん、わかった。玉葱ね?
みじん切りにしちゃって良いかな。
[確認しつつ、]
……野菜切る以外のこともできるから遠慮なく言ってね?
[一応、釘を刺してみる。]
客は入らないからねえ。
[そう広くないとは言え、二人が入るには申し分のない広さ。ユーディットの近く、まな板の置かれた場所に、玉葱を乗せる]
いや、スープ用だから薄切り――
と思ったけど、御不満ならミートボールでも作る?
[釘を刺す様子に笑う。
自分はと言えば、じゃがいもの皮向きをしつつ]
で。
[短く、話題の転換を告げる声]
ユーディットって、人狼に詳しいの?
村の人間じゃないにしちゃ、反応が大きかったからさ。
あ、そっかそっか。
[容赦なく玉葱を微塵に切りかけていた手を止め、薄切りに切り替える。]
ちゃんとスープだって作れますっ。もう。
[むう、と少し頬を膨らませてみせながら、玉葱に向き直った。
アーベルの次の言葉には、ああ、と納得したような声を出す。
さくさくさく、と包丁を動かしながら]
話したいことって、それだったのね。
別に皆の前で聞いてくれたって良かったのに。
[わー辛い、と玉葱の刺激からか鼻の前に手を当てたりしつつ。]
詳しいっていうよりね。
ここに来るまでは、私は人狼に仕えてたものだから。
んー……もっと正確に言うと、飼われてた、の方が近いかな?
[さくさく、と玉葱を切る音が響く。]
酷かったよ。
喉がからからに渇いてるのに、水一滴貰えなくて。逃げることも許されなくて。
水が欲しかったら、人狼の命令通りに動くしかなかった。
生きるためって思ったら、人って何でもできるものね。
多分あの頃の私って、狂ってたんだと思う。
[口調はあくまで軽やかに]
幸い、結社っていう機関から派遣された人たちが助けてくれて、心身ともにリハビリしてくれてね。
元通り、とまではいかないけど、今ぐらいには回復できたから良かったけど。
それは聞きたい事。
話したい事は別かな。
[それだけなら、皆の前でもいいんだけど。
そう付け加えつつ、芽を角で抉り取り、慣れた手つきで、包丁で皮を削いでいく]
へえ――飼われてた?
[水を張ったボウルに、一先ず剥き終えたじゃがいもを放る]
なるほど、ね。
……それは災難だ。
[手を止め、軽く肩を竦めた。同情を示すでもなく、世間話の態で]
それでかな。
イレーネの告白もすんなり受け止めたの。
普通は胡散臭いって言いそうなものだから。
ああ、話したいことはまた別件?
[ちらっと横のアーベルを見て]
そう、災難。それも特大級のね。
[こちらも肩を竦めてみせる。
そこには、かつての過去を語ることに対しての怯えは見られない。
ユーディットの中ではある程度消化されてしまった話らしい。]
んー、そう……なのかもね。
結社の人だって、私を飼ってた人狼を「見つけた」んだから、人と人狼を見分ける何かしらの方法はあるんじゃないか、とは、薄々思ってたし。
切り終わったら、鍋にバター溶かして炒める。
後、作り置きのクルトンがそっちにあるから。
[話しながらも確り指示は飛ばす。
じゃがいもを幾つか投げ込んだボウルの淀んだ水を流して、千切りに]
確かにね。そうでもないと、お手上げだ。
この村には伝承があるから、割と皆信じてるみたいだけど。
――でさ?
俺にもそういう力がある、
って言ったら――どう思う?
[手を止め、薄い笑みと共に、ユーディットに視線を投げたのは一瞬。
すぐに再開して、切ったじゃがいもは水に漬け、ピーマンとパプリカも同じように、切った]
はい、了解致しました。シェフ・アーベル。
[指示には冗談めかして返し、言われた通り鍋を火にかける。]
伝承か。なるほど、それで割と皆、人狼って存在を受け入れてるのね。人狼、それなーに?って人も、世間には多いけど。
……ん?
[何か含みを持った話題転換の声に、アーベルの顔を見る。]
……アーベル、も?
[ゆっくりと目を瞬かせた。]
え、アーベルも誰が人狼かわかるの?
それって……。本当に?
だって、それだったら、イレーネと力を合わせればあっという間に人狼を見つけられるじゃない!
[勢い込んでアーベルに向き直る。]
どうして皆の前で言わないの?
/*
わー、(メタも込みで)半ば予想はしてたけど、対抗占い師COきたよ! きたよ!!
わくわくします、こういう展開。
*/
昨日、言ったと思うけどね。
俺は自分の興味で動くって。
[それは、探偵と称されたときに発した台詞。あの時には、他愛のない会話でしかなかったが。
当人は至って冷静な素振りで、料理の手を進める]
他にも理由はあるけど。
人狼も含まれているかもしれないのに、
皆の前で宣言するのは、襲ってくれって言うようなもんでしょ。
誰が人狼か、その牙に太刀打ち出来るかすら解らないのに。
後、俺が言っても嘘臭いだけだろうし?
[現実主義。客観的に見れば、そんな評価だろうと思った]
……そういえばそうだったっけ。
[昨日の会話を思い返しながら。手が留守になっていたことに気付いて、(焦げ付きかけていた)玉葱を炒める作業を再開する。]
ん、そうか。人狼を見つけられる能力がある人は、それだけ人狼にとって脅威なわけだから……。
……あ、人狼には1対1じゃ勝てない、ってことだけは教えておくね。人狼自体が言ってたし、結社の人も言ってた。
特別な力でもない限りは無理だ、って。
だから、アーベルがそうやって能力のことを隠してるのは……うん。良いアイデアかも。
[真面目な顔で同意した。でもそうなると、名乗っちゃったイレーネの方が心配だね、と独りごちる。後半の言葉には、呆れたように]
……嘘臭いって。まあアーベルってちょっと底知れないとこあるけど、でも……。
[言いかけて]
……待って。嘘、って。
[忘れていた、可能性。]
ねえ、アーベル。人狼が嘘ついて、「人狼を見つける力があるんだ」って名乗りをあげる、ってことも、もしかしたら。
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