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[小屋に一度戻り、荷を整理する。
ミルクは主に夜、裏口に置くためのもの。風習を知りながらも祖父が亡くなってからは止めてしまったこと。けれど今日は、祭りの後の出来事を鑑みて。
パンの袋には木漏れ日を受け黄金に煌めく瓶を入れてから、森に赴く。香ばしさに釣られ、ひとかけちぎり、蜂蜜を塗って口に*放り込んだ*]
そういえば不審者みたいなのおれも見たよ。
不審者じゃない気もするけど。
よくわかんないし、忘れてた。
[シュトゥルーデルを頬張りながら、そんな事を告げた。]
[食べる量はそんなに多くない。最初からちゃんと少なくして手をつけたので、問題はないけれど。]
んん、ご馳走様。美味しかった。
エーリ君いってらっしゃい。
あ。
おれもちゃんと、材料貰わないと。食事の。
どっかで夕食つくるの面倒くさいって言ってる人、知らない?
エーリ君とおれの分を貰うのが報酬で、お仕事するんだよ。
これでも十年くらい、んん、もっとかな? 旅してるし、おいしい料理なら作れるからね。
[そんなことを皆に聞いて、どこで食材を貰うか、甘い林檎の香りの中で*考えていた*]
娘ッ子が調べるねェ…。
[ミリィが調べるとかいう話に失礼にも大丈夫なのかという目で見ていたが、エーリッヒが必要なら手伝うらしいので口は出さずおく。どうも婆からは診療所の娘ッ子は危なっかしく見えて仕方ないのだが、動く箒の事を知らないのだから当然だ。それだけ診療所に用が無い、つまりは元気だと言う事なのだが]
あァ、ざっと見ただけだがなかなか粒揃いだったさねェ。
あれならいい渋皮煮を作れるよゥ。
…盗まずにちゃァんと交換条件すればいいのに、困った子さねェ。
おやおや、随分と褒めてくれるじゃないか。
[ティルが約束を守った事に安堵した様子のエーリッヒにそう告げて、珍しい褒め言葉に顔全体をくしゃくしゃにした]
はいよ、お口に合ったなら何よりさァ。
…ユリアンも親方さんも熱い内に食べてくれてるといいんだが。
[美味しかったと言うアーベルに笑って、去るエーリッヒを見送る。ユリアンの消えた店の方を見やってから視線を戻し、問われた内容に首を傾げた]
ァん? なんじゃィ、また夕食をかね?
あいにく今日は出歩いてないので知らないが…茸のシチューなら食べたいもんじゃなァ。あれは量を作らんと味が出ん。
あァ、さすがに二日連続でシチューは坊に気の毒じゃし茸も採ってないから明日以降で当てがなかったら、でいいんじゃがなァ。
おっと、持って来てくれたようだねェ。
ありがとよ、ユリアン。
[肝心の本日の夕食の手助けにはなっていない話をいくらかした所で、戻ってきたユリアンの手元に先程までと違う鋭い視線を向ける。
値踏みする目は年を重ねた分だけ厳しく、示される品に注がれた*]
[魔力を宿した石も持って、向かう先は妖精の環。
くるりと描く円は容易に見つかり、そばで意識を研ぎ澄ませば遠く聴こえる声。力不足で顕現までは出来ずとも、狭間を彷徨う妖精は多い。
取り取りの石を掴み、環の上に掲げる。
蜂蜜を塗ったパンは足許の袋の中]
《聴こえるか、悪戯っ子ども。
せっかくうるさいのがいなくなって、この場所で遊べそうなのに、つまらないだろう?》
[石の煌めきが舞い、響く声。パラパラと散る欠片。
そして甘い匂いに、やって来るのは Nursery Bogies 。
村に眠る宝物の話、用意された御褒美、それに、もしかするとの王の来訪まで。知ったかれらはにわかに騒ぎ出す。
賑やか好きの妖精が自分達の祭りを始めるのはもうすぐ**]
― →店―
[息せき切って店に駆け込んだ。
預けていた品を受け取り、だがすぐには出て行かない。
少し考えた後、部屋の隅にある棚の引き出しを漁る。
ややあって見つけたのは、澄んだ音を立てる硝子の鈴。
以前作っておいたらしいそれに糸を通し、首輪に取り付けた。
ついでに空腹もあったか、台の上に置いてあった籠に手を伸ばした]
[布を捲ると妙な生き物が目に入った。
籠の隅にいたそいつは、最初は虫かとも思えたのだが。
目を凝らせば、小さな少女のようであった。
その背には2対の翅。
簡潔に言えば、妖精と聞いて人が思い浮かべるような、典型的な姿をしていた。
。
傍の菓子が欠けている辺り、どうやら勝手に潜り込んだ挙げ句つまみ食い、満腹で只今御就寝中ということらしい。
さて、発見した彼はと言えば、暫く黙ってその様を眺めたかと思うと。
手近にあった小瓶を掴み]
[珍しいのでつい捕まえてみたのか。
愛らしい姿が案外気に入ったのか。
はたまた恐ろしいと巷で噂の食べ物の恨みか。
ともあれ未だ寝惚けていた瓶入り妖精は、状況を把握しきる前にポケットに放り込まれた]
[暫く後、少し軽くなった籠を奥に持って行く。
親でもあり師でもある人と2、3言交わし、籠を手渡し。
自分は首輪を手に店を出、元来た道を駆ける]
―広場―
[広場に舞い戻り、息を整えながら、ヨハナに品を渡した。
丁寧に磨いた甲斐あって、表面は滑らかで、石であった時よりも透き通った色に見え。
だが首輪の形そのものは多少歪な部分もあるかも知れない。
流石に、サイズが小さくてツィムトの首が絞まる、などということはないだろうが。
厳しい視線が注がれるのを、こちらもやや緊張した面持ちで*見つめた*]
…面白いもん作ってきたねェ。
[しばらく見つめての第一声は興味を多分に含んだ声。
手を伸ばして輪を取り、光に透かすように持ち上げる。表裏、軽く振って涼やかな鈴の音を確かめ、そうしてようやくユリアンの顔を見て、にんまりと笑った]
ちょィと歪な所も在るが、あの大きさの石からくり貫いたんなら上等さね。ツィムトもあれ以上は大きくならんじゃろうし、まァ大丈夫じゃろ。
首輪分の色付けは期待しとくといいさァ。
―― 森 ――
[朝の見回りの続きを始めて、暫く。
“不審者”は見当たらず、代わりに見つかったものはと言えば――]
……ちょっとは歳考えて大人しくしてろよ、爺さん。
[小さく溢した悪態は聞き逃されず、今日こそは、拳骨を食らった。
腕の怪我の追求から始まった年老いても元気な自衛団長の説教は、普段は森番の仕事だと訪れる事も少ない場所に来た理由を訊ね、なんとか遮ることに成功した。
予想通り、祭り後の異常を調べに、とのことだったが]
[いつもとは異なる森の雰囲気と見かけた人物の事を話すと、ギュンターは眉間に皺を寄せて唸り始めた。妖精の祝福を受けた村では災厄に見舞われたことは殆どなく、若い者よりも内心の不安は強いらしい]
もし妖精が原因なら、好物を餌にして罠仕掛けるとか、どうだろ?
捕まえたら、何かわかるかもよ。
[言いながら、袋の中身を見せる。その数が減っているのは、実行したのか誘惑に負けて食べたのか、眼前の人物の知るところではないが。
この村に長く生きる老人は、妖精に対しては“善き隣人”の印象が強いのか、首を縦には振らず、表情を崩しもしなかった。冗談、と青年が笑う]
[“冗談”に笑えないのは、かれの本当の生い立ちを知る、今となっては唯一の人間でもあるからだろう。
人の世には、「年寄りの冷や水」なんて言葉もあるらしい。
それなら、厭でも大人しくなるようにしてやろうか。
脳裏を過ぎる、そんな考え]
ああ、そう言えば、妖精の環が出来てたんだ。
でもいつもと違って、近寄ると「危ない」らしい。
[曖昧な言葉ではあっても、不安に駆られる老人の興味は引いたらしい。
寄せられた眉の下の瞳と視線を合わすと]
……よくわかんないけどね。
ミリィが違和感調べるって言ってたし、そっちに聞くほうがいいかも。
とりあえず、立ち入り禁止の看板でも立てて置く?
[首を傾げ、問いかけた。
途端、情報を得た自衛団長が、水を得た魚の如く大股で歩み去って行くのを、呆気に取られて*見送ることになるのだった*]
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