学生 リディは、けっこう真剣な声は、まわりに伝わった。

司書 オトフリートは、学生 リディの「けっこう真剣な声」はしっかり耳に届いた。

学生 リディは、害意はまったくなくとも、被害は大きい。

学生 リディは、友人の応援よりおめでたさを取った。

薬師 ミリィは、言いかけた拍子に、周囲のざわめきの移り変わりを知る。

司書 オトフリートは、薬師 ミリィの叫びに顔を覆った「…手遅れか…」

学生 リディは、ひどい叫び声をきいた。まわりは照れだと考えたかもしれない。

奏者 ミハエルは、遠く、叫び声を聞いた。気がした。

学生 リディは、薬師 ミリィの年齢を口にしそこねたが、おそらく正解だっただろう。

薬師 ミリィは、声の発信源を求めずかずかと歩む。ざざっと引く人波。

学生 リディは、薬師 ミリィが向かってくるので、笑顔で手を振った。

司書 オトフリートは、学生 リディに、ほんとに分かってるのか？と疑問の視線。

薬師 ミリィは、しかも直後に逃げ出した。