情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[いくつかやっとの思いで飲み下すと、指先の粉を払い、そろそろとソファーから立ち上がる。]
やはりもっと食べやすいものが欲しいですね……
探しに行きましょうか?
これはただの水だ
お前……目が?
[それから視線を足元へと向ける]
[男の眉が寄った]
好きではないからと履かないと余計に冷えるぞ
――温かいなら広間の方が良かったんじゃないか
…あ゛
まあ喉に通りやすいならいっか。
[茶にブランデーを垂らすのでなくクッキーを浸す青年に変な顔になるが、気を取り直し口を拳で拭う]
不安ねえ…酒もあるし屋根もある、ついでにいい女も見た。
きな臭え話さえなきゃ最高じゃねえか。
どこにいようと大した違いはねえ…いや、あるようには思えねえってところか。
[絶対にそうだという記憶はないので首を捻って言い直す]
不安も落ち着かねえのも飲めば関係ねえ。
記憶があったって忘れられるから一緒さ。
ああ、そうだよね。
湯気たってないし、香りが違うもの。
目?
オレは両方、見えるよ。
[傍に身を寄せ、男の手元を見、振り仰ぐ。
男の目を捉え、はたりと一度、瞬いた]
そんなこと言われても、靴、ないしさー。
広間にはさっき、休んでる人もいたから。
それに今はあたたかくなったから、平気。
そうだな、ここにいたって食いもんからやってきてくれる訳じゃなさそうだし。
[番人をぼさぼさの前髪の影で見て、立ち上がる]
行くか。
僕? ……ああ。
僕は、――オレは、
ラッセルと名を与えられて、
皆にもそう名乗った。
でも、あまり、好きではなくって。
ずっと前には違う名前で呼ばれていたんだ。
フィン、って。
[すれ違いざまに番人の方へ一瞥をくれる。]
[奇妙に親しみの篭ったその視線は、沈黙のうちに彼を見送る番人のそれと相まって、何かの合図を交わしているようでもあった。*]
紅茶には色があるだろう?
色が見えないのか?
[問いかけ、それからキッチンの中を見回す]
火くらいおこすか
座っていろ
温かくなるようなものもないだろう、今のここには
では、俺もほんとうの名を名乗ろうよ。
勿論それも、遠い昔に名づけられて、真実まことの名であったかすらも覚えていないのだが。
見えるよ?
でも、水とそんなに変わらないよね。
暗かったからよくわからなかったんだ。
[自覚の薄い物言い。
促されるままに、椅子に腰を下ろす。
狭い場所に膝を立て、
掻き寄せた布を口許まで引き上げた]
誰かがいたら、あたたかいよ。
[ナサニエルより先に重いブーツを踏みしめ扉を開ける。呑んだ量よりは幾分まし程度の足取りで廊下を進み、適当に角を曲がる]
どーこだっけなー。
番人に聞いて出てくりゃよかったか。
[背後についてきてるか振り返らずぼやき、それと程なくして扉から漏れる灯りと話し声に口笛を吹く]
ちょーどいいや、聞いてくか。
おーい、食料ある場所しらねえか?
[中の様子も気にせず髭面出して問いかける]
[暖炉に薪を、そして火をおこす]
[やがて火は大きくなってゆくが、最初は僅かに手に陰影が濃くなるだけ]
暗くとも十分変わる――とは思うが
[火が薪を這い、範囲を広げてゆく]
[ラッセルの言葉を聞いて、少し驚いた顔をした]
[それはすぐに、笑うことによって*消えたが*]
そうか
お前は変わった奴だな
――うん、知りたい。
真実が何処に在るかは知らないけれど、
貴方が口にすれば、それは僕の真実に成る。
[程無く告げられる真名]
ギィ……?
ギル、バート?
それって。
[広間で飛び交う声の中、同じ名を聞いた気がして。
言葉に、詰まった]
―廊下―
[ギルバートは、上半身には眼帯以外を纏わぬ姿で、廊下に姿を現した。]
[男は、手すりにそっと手を置き、背筋を伸ばした。
唇が、掠れた声で数字を数える。ふたつのつま先をそれぞれ左右の地平線に向け、膝の間をしっかりと締めて立つと、緩慢な仕草で右手を胸の下へと引き寄せた。]
[膝の間を開き、浅く、深く、腰を落とす。
その動作を幾度は繰り返した後、今度はゆっくりと胸を反らした。
男は、其れをいつもの習慣としていた。
その理由は、彼自身にも分からなかった。
ただ其れが、彼が唯一強い記憶として持ち合わせている
「舞踊」と深い関わりを持っていることは確かだった。]
[深い、呼吸。
彼の膚にはうっすらと汗が浮かび、
汗は廊下の冷えた空気と交じり、湯気となって天井へと昇る。]
[混乱が窺える若い同族を宥めるように聲がやわらかく『耳』を撫ぜる。]
紛らわしいのならおまえの好きに呼べば良い。
呼び名は所詮呼び名だ。
『ギルバート』は古くから使ってきた名だが、名は何度も変えてきた。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新