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「あの〜……」
ん? 何処からともなく声が……。
「いや起きてください」
わぁ! お、乙女の寝顔覗き込むなんて悪趣味な!
「起きた瞬間そんな言葉ですか! ってそれはどうでもいいんです」
良くない。寝顔拝見料として、新型ルーン札のLバージョンを五千枚購入して……。
「しませんから! ってそうじゃなくて、ちょっとお願いがありまして」
ん? 何?
「実はこれを使ってもらいたいんですよ」
これって……魔道具?
「ええ。鬼に敗北した人を助ける事ができる『守護の角弓』です」
[それは、とても小さな弓のついた指輪だった]
ふぅん。つまり、私にライからみんなを守れって言ってる訳?
「言ってる訳です」
[ニコニコとこんな結界内までやってきた委員を少し胡散気に眺めたが、別段何かあるわけもなかろうと、...は指輪をはめた]
OK。やってやろうじゃない。
「ではよろしくお願いします」
[言うや委員は霧散したように姿を消した]
ふん。高レベル魔法使いか。ま、いいわ。今は思いっきり楽しませてもらいましょうか。
(やべ、マジでバレそ…)
(『…どこまでアンタは考え無しなのよ』)
[鬼役は知れ渡っていると思い込んでいるが故の言葉だったのだが、結果的に同じこと。自身が鬼役なのだから。空間を支配するような威圧感に身を竦めかけるが、それも直ぐに掻き消えて]
(……よし、逃げるが勝ちっ!!)
[その隙に反対方向へと駆け出すのだった]
いたたたたた……。
[...は赤くなった鼻を摩りながら、起き上がった。さすがに少し涙目になっているが、それでも鼻血を流していないのは乙女(?)ゆえか]
くっそ〜。逃げられた。もう少しでとっ捕まえられたのに。
[周囲を見回すが、歪んでしまった次元は、次に何処に通じているのかまるで予測をさせないように歪みに歪みまくっている]
しょうがない。色々と飛び込んで探索しつついくっきゃないわね。
[そう結論つけて、...は近くにあった教室のドアを開けた]
あぶねーあぶねー。
見つからずに逃げるってやっぱ難しいな!
[そう声を伝えるも、その声色は楽しげでもあり]
レナーテとゲルダの方も大丈夫かー?
……ん。
[どうしたものか、と考えている内に、気配たちは二方向に別れるようで。
しばし、思案]
……ま、出くわしたらその時は適当に、だな。
[呑気な口調で言いつつ、駆け出した方との接触ルートのまま進んでみた]
私は鬼役と違って顔が知れてないし
落としてもメリットがないから目標にはなり辛いしね。
今のところは大丈夫。
誰かに追われたの?
ん?投げ合って遊ぶやないのん?
[きょとん、と首かしげて。]
西の方のどっかでは、犬になげてあそぶとかきいたけど?
[お互い首の傾げあい。]
やー、もふりたいけど今はそれどころじゃないしな。
『…それよりも前方注意』
へ?
[少し振り返りながら駆けていたせいか、前は見ておらず。視線を戻した時には誰かと追突寸前]
うっひょお!!
『アンタ何のために魔法かけてるのよ』
[気付くのは遅れたがどうにか横に飛び退ることは出来た。出来たけども目の前に居た人物はと言うと…]
……あちゃあ。
追われたっつーか遭遇しかけた。
逃げたけど。
……けどもたった今厄介な人と遭遇した。
やべー、見逃してくんないかな。
[それも可能ではある相手であると言うのは伝わるだろうか]
扇を投げ合って遊ぶ…?
とりあえず、どちらかが犬でないとその条件には当てはまらないな。
[ぱちん、と扇を閉じると、軽く上に投げて一回転]
犬はどちらか試してみるかい?
[ふ、と小さく笑えば扇をキャッチする]
魔法使いの遊びに移行させても良いがね…!
[今度は扇を広げずに投げつけた]
お前、な。
その役勤めるなら、それこそ全方位に神経はらんでどうするか。
[大声を上げて飛び退いた後輩の様子に、呆れたように行った後、薄く笑む。
どこか愉しげな口調は、追いかけるもの、という印象はなく]
その様子だと、移動にも苦労しているようだな?
[問いかけは、思いっきり、日常的だったり]
「…機会はまたいずれ……巡って欲しいものだ」
[鬼役らしきものがさったのを追うこともなく。そんな後ろ向きな発言をして]
… …ぁ… …あ… ……飯 …か…?…レーグ…
「なんでそんなときばかり起きるのですか…主は」
[がっくし、鬼役の人間は既に逃げた後で、狼がっくし]
/*
そうか、皆ランダムしてるのか。
ゲルダとも会いたいけれど、ここは一応同じようにやってみようかな。ゼルさんのをちゃっかりと借りて(ぉぃ
{1}
け、気配が入り乱れて。
読みにく…。
[むぅ、と眉を寄せながら空間の境目になってる扉を開く。
そこにあったのは]
あら、中立場所。
まあここなら逆に誰か来る可能性高いのかしら。
[目をぱちぱちとさせて、まあいいかと食堂の中に入った]
おぉ、おぉぉ!!??
[ひゅん!と飛んでくる扇をとっさに転がってかわして。
うっかりしっぽがふわり。]
残念、犬はちょっと似てるけどちゃうんやでー。
[崩れた体勢転がって立て直しつつ、扇が{5}個とんでくようなイリュージョン。]
…うぇー、ゼル先輩ー…。
[小言を言われて、うへぇ、な表情。相手の様子に警戒心は少しだけ引っ込める]
んなこと言ったって気が回らないものは回らないんだもん。
『威張ることじゃないでしょ』
[ライヒアルトの言葉に灰銀がすぐさま突っ込み]
んー、空間移動は出来るんだけど、行き先の指定が出来ないかな。
まぁどこに出るか、の楽しみはあるけど、目的地に着かないのはちょっとなぁ。
「ところで主…今がどのような状況かしっておいでで?」
……しらん。それよか。あっちだろ
[なんて一瞬だけonモードでさっさと指を差すのは、窓。であり、塀の向こうで]
「いつもこうならば…」
[ぶつぶつとあっさりとonモードを解除した主にぶつぶつ言いながら、窓から降りて、塀を飛び越えつつ、さすがは次元のゆがみだと感心する。さすがにこの奥が食堂とか思わないだろう…次からどうなっているからは知らないが]
―南館→食堂―
>>80
「また?
何か包囲されているようね。
今から直接支援に行くのは少し難しいから
とりあえずがんばって逃げてねアルト。」
[彼女の目の前で自分の立場を見せるように指輪に向かって言葉を囁く。]
まぁ――そういう訳で、私は鬼側の人間なの。
悪いけれど、ミリィ――足止めさせてもらうから。
[言葉と共に温い風が教室内を流れていく。 ]
ライヒアルトが喜びそうな尻尾だ。
[出てきた尻尾に目を丸くするが、飛んでいったはずの扇が増えて此方に向かってくれば舌打ちした]
同じ学科…いや、次元魔法か!?
構成せよ!聳える塔!
[地面に手を叩けば、ウェンデルの目の前に半透明の煉瓦で出来た塔が聳え。増えた扇を迎え撃つ]
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