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[周囲の騒動を文字通り他所に、ぱらり、ぱらりと『魔本』のページをめくっていく。
今の所、積極的に動くつもりはないようで]
……他の連中は、元気だねぇ。
『……あなたは呑気すぎるのではなくて?』
[のんびりとした一言に、水晶龍は呆れたようにぽつり]
そうか?
とはいえ、俺は別にがっつく必要もないからなぁ。
[そういう問題なのかと]
[空間の境目を目指してふらふらり。さっき出て来たところを戻っても良かったのだが、心理的に別の所を通ろうと言うのが働き。少し館内を歩いて別の境目を探す]
広さ的にこの辺に…ああ、あった。
……と?
[境目に入ろうとしたところでひらりと舞う何かを見つける。一瞬きょとんとしたが、直ぐに灰銀が声を上げた]
『ライヒ、ありゃ魔法だ』
げ、と言うことは…!
[こちらに気付いた蝶が反応するかのようにひらりと舞う。嫌な予感がしてすぐさま境目へと飛び込んだ]
[歩けば歩くほど景色は巡るめく変化を遂げる。
そこに法則性を見つけることは難しい]
なかなか面白いな…目的を持っていなければ、だが。
目的を持っていようものなら、ストレスが溜まりそうだ。
[また景色が変われば、辺りを見回して]
…さて。
戦闘と言える戦闘は起きてないのか?
それとも、一方的な戦闘ばかり起きているのか。
どちらにせよ…面白くないな。
[何かを思いだしたのか、小さく笑い]
[そのうち、一匹が...が望む最重要人物を発見することに成功した]
ふ、ふふふふふふ……。見つけたわよ〜〜〜!
[まるで巨人が短距離をしているかの如く、激しい地鳴りを上げて、...が突貫を開始! 遠くにいても多分近づいてくる足音は聞こえる]
[蝶っぽいもの連れて、歪んだ空間をとことこ。]
やー。ウエルンデやったかな?
これあげるわー。
[金髪のあたまについてきた蝶乗せてダッシュ!]
おや。
[何かを乗せられ、ダッシュで逃げる後ろ姿を見れば。
一つ瞬きをして…ほくそ笑む]
"鬼ごっこ"か?
[頭の其れを手に取れば、その後ろ姿を追いかけ。
逆の手の中にマナから石飛礫を作るとレナーテに向けて投げつけた]
ついでにっ。ウェンデルだっ。
[どこに抜けるかなんて考えている余裕は無く。抜けたのは南館内部だった]
うひー、なんだよあの地鳴りみたいな音!
どこの重量級だ。
[聞かれたら更にヒートアップされそうなことを呟きつつ、万一同じ場所に抜けた場合を考えて南館内を駆ける]
くっそー、食堂行って一息つけてぇ。
『この様子じゃしばらくは難しいかしらねぇ。
ここにも参加者が居ないとは限らないもの』
─第二別館→南館─
……お。
[本をめくる手が止まる。
真紅に宿るは、愉しげないろ]
随分、元気に走り回ってるなあ。
[何が、とは言わず。ぱたむ、と『魔本』を閉じる]
適当に、挨拶に行くのも悪くはない、か……さて。
きゃん!
[後頭部に石ころ。つんのめってころり。]
うひゃ〜!
[カラカラ笑いながらマナを練り、逃げつつ狐火を{1}個放つ。]
[視界の端にライの姿が映るや、速度を上げて上げるために符を使い……]
って止まらない〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
[次元歪みを使ってさっと姿が見えなくなったライの立っていた場所を通り過ぎて、そのまま壁に顔面から衝突した]
キュゥ……。
…失礼。
[其の声に女性だと気付いたのか、ぽつりと謝罪を入れる。
狐火が一個現れれば、へぇ、と小さく]
構成せよ。燃えぬ扇…!
[ばっ。
手を振れば、半透明の扇が手の中で形を作り。
狐火をすれ違い様に扇で撫でるように吹き飛ばす]
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