ん、いやあ、ちょっと、ね。
……最近、姿見ない、って噂を聞いたから、『本番』大丈夫なのかなー、って。
[何気ない風を装って言葉を続ける。蒼の瞳はどこか、窺うよに主人を見つめ]
「……いらん事に首突っ込むな。姉さんに、余計な心配かけるもんじゃない」
[しばしの沈黙を経て、主人が吐き出したのはため息混じりの一言。
その言葉に、蒼は一瞬鋭さを増して]
……そーも、いかねぇよ。
もし……『同じ』だってんなら。
今度こそ、黙っちゃいらんない。
[呟きはごくごく小さく。
その様子に、主人は大袈裟なため息を一つ、ついた]