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よし。
ここか。
では、突撃ー!!
[陽炎のトラップを抜けた後は1本道なのに、何故か道に迷いながらもベアトリーチェの助けを借りつつ、C−1の扉を開け放った]
……ほう。
[更に熱気こもる部屋の中央には体表から炎を放つトカゲが一匹。
こちらに向けて敵意を表しながら佇んでいた]
サラマンダーか。
相手にとって不足は無いな。
ベアトリーチェ。君は後方から支援を頼む。
私は正面から奴と戦い、敵の気を引きつける。そして、倒す。華麗に倒す。
よろしいかな?
ああ大丈夫だ、ありがとう。
[ゼルギウスの顔を見る。今にも、「なら俺が痛めつけてやろうヒャッハー!」と言い出しそうな目付きだが、声の調子からすると本当に心配しているらしい]
…もともと私は火を使う。ある程度は耐性があるのさ。
ありがとう、ゼル。
[だから心配するな、と言外に告げつつ、もう一度礼を言った]
─A-1─
[開いた扉の向こうは、今までよりも広く、天井も高い空間。
奥には岩作りの祭壇のようなものも見え、それまでとはどこか違う雰囲気が漂っていた]
で、と。
ガーディアンはどこに……。
[ぐるり、見回して。
目に入ったのは、赤い色の三角帽子]
……ノーム、か?
[暫しまっすぐ歩いていると、またもT字路にぶつかる。
右見て左見て]
どっちに行こうか。
私はさっき結局外れだったから、次はカルメンさんが選びます?
私もごめん被るな。ま、歓迎すべきトラップなどないしな
[同じく真顔で同意しつつ、薄く光る魔力を押し込むようにして治癒を施し]
ふふっ…一人なら一人で…と、また考えていただろう。
ま、ちょうどいい機会だと思って慣れてみろ。一つのことに集中できるのは楽だぞ
[心中の暴走云々までは知らないが。「あー…」と言葉を濁していたところからそれは感じ取りつつ]
礼ならいいさ。今の私の役割は後衛だからな。ああ、さっさとすまして戻るとしよう
[既に帰ることができるという自信を滲ませる男らしい笑みを浮かべつつ。曲がりくねる道を進んで進んで。扉の前]
ああ。いくか…っと。相性悪いと思ったら素直に交代しろよ
[そんなこといいつつ、扉を開くライヒアルトにいいつつ扉の奥を見て]
耐性あるからって……。いや、うん。何でもない。
[また怪我したら治せばいいだけ。そう心に誓って笑顔で頷いた]
さて、それじゃ次いきますかー!
[そう気合を入れて、扉をがちゃりと押し開けた]
[今までとは似て非なる空間を見ながらもまた部屋に入るたびにあるトラップ…と少し警戒していたが]
…ノームだな。精霊といっていたがあれか
[ノーム意外に表現もしようもなければ、ガーディアンらしきものもあれしかいない。と判断]
…うわぁ。
[暑さにテンションが下り坂だったのに、
サラマンダーと部屋の暑さによってさらにテンションダウン。
だけど、それはそれ。これはこれ。]
…うん。
いいよ。
[頷いて数歩、後方に下がればオーヴァンと力の共振をしだす。]
[油断なく軍刀の柄に手をかけながら、そして足元にも注意しながら扉の奥へ踏み込む]
…ここがゴールなのか?
[先へ進む道は無い]
[苔と水の匂いのするエリアの中心には、真円の泉が湧いている]
うむ。では心置きなく―――神槍グングニール!!
[そう言って、右腕を前方へピンと伸ばすと袖口から10cm程度の棒が飛び出し、その手の平に収まった。
その棒を引き、腰に構えると、ジャキジャキジャキ!という音と共に前後へ長く伸びて、凡そ2m以上の槍へと変化した]
では、ヘルムート=タウゼン=フォスラー=ヘルズガンテ=ホーク=ド=ゲーテニルヒ=ロクラルクエン……参る!
[槍を両手で構え、騎士が一番得意とするチャージでそのままサラマンダーへと突撃し、敵対姿勢からファイヤアローを飛ばしてくるサラマンダーの攻撃を無視しつつ、その体へ先制の槍を加えた]
[図星を指されたことで、ちょっとだけ視線が泳いでいた事に、漆黒は確りと気づいていたが、無言。
現状が、盟約者に何かしらの影響をもたらす事を期待しているのだが、その内心は知られる事はなく]
四大のガーディアンなら、地のここには妥当な所だが。
……交渉……お前、精霊魔法赤点すれすれの俺にそんな器用な事ができると思ってんのか?
『アルの場合は、それ以前の問題だと思うが』
[漆黒の突っ込みは、的確でした。
実際、この態度と物言いで成立する交渉って、あるんですかというところで]
……符術の……『覇王』と『支配』辺りで構文組めば、古代語の連中と同じような支配状態にできるかも知れんが。
リスクはでかい。
殴った方が早い気もするが。
[もりもりお茶請けを食ってると、各所でガーディアンと遭遇し始めた]
「お、始まるでー」
んあっと。
多チャンネル多チャンネル。
[ガーディアンの居る深奥。
そこを見るために四か所同時に次元を繋ぐ。
その様子はさながら監視モニターのようだ]
相性の良い相手も居れば悪い相手も居る。
どう切り抜けてくれるかね。
……何か妙に水の精霊が騒いでるな。
[ゲルダを手で動かないように静止ながら、室内をぐるりと見回す。どうやら精霊のざわめきは真円の泉付近から聞こえてきた]
ゲルダさん、ちょっと待ってて。
[彼女の返答を待たず、ゼルはゆっくりと泉に近づいていく]
[その体表に槍を突き立て]
―――む。
[すぐに槍を引き抜き、なおもファイヤボルトを放ち続けるサラマンダーの攻撃を円を描くように走り、一定の距離を保ちながら、かわし続けた]
ふーむ。
さすがに私のオートマジックシェルを持ってしても、ファイヤボルトは熱かった。
更に言うのならば、サラマンダー相手に普通の武器ではあまりたいしたダメージにもならんか。
さて、どうしたものかな。
外さない自信は無いわよぅ?
[どちらにも少しだけ猫を進ませて見るが大きな差異はなく]
それじゃ、右に進んでみましょ。
さっきもそっちに曲がって何も会わずに済んだから。
[根拠としては限りなくいい加減なものだった]
くくっ…図星か
[目が泳ぐ様子にやはり女らしくない低い笑みを浮かべてライヒアルトを見ながら]
そうだな…つまりここは敵のホーム…。というかそこまでひどいのか。
いや、私も古代言語は扱えこそするが。
『主はやりかたが悪い』
[こちらもこちらで突っ込まれてたり。
確かに変なところで女性を意識する...による…物凄くぶりっこして支配…とかしようとしたらとんでもない怒りを買いそうとか]
…ん。なら決まったならいくか…向こう察しているようだしな
[と、敵意と警戒を露にしだしているノームを睨みつつ。数歩下がる。
ライヒアルトが思いっきりできるように]
おや、学長。
出て来たんですね。
それともこっちは魔力ですかね?
[首だけで振り返り、オトフリートへと声をかける]
実戦に勝る経験はありませんからね。
戦闘力もさることながら、柔軟性、判断力、その他様々な能力を必要としますし。
二層以降は生徒同士のバトルも始まります。
ここでどれだけパートナーと疎通が出来るか、それが鍵ともなりましょうか。
[ゆっくりと泉に近づいていくと、水の精霊が勝手に実体化し、彼の周りを飛び回り始める。どうやら精霊は落ち着かない様子だ。
その様子を横目にしながら、真円の泉の前に立った時、泉の水が一人でに動き出した]
!
[唐突だったため驚いて一歩後退してしまったが、おかげで噴き出した水の変化がはっきりと確認できた。
水は一気に天井付近まで吹き上がると、そのまま重力に任せて落ちてきて、ぴたりとゼルの視線付近で止まった。水は少しの間その場所で停止してから一気に少女の姿へと変化していく。
長い足元まで届く髪に、尖ったエラの耳。整った顔立ちとすらりとした肢体が水で形作られていく。しかし下半身だけは人ではなく魚の半身――つまり、マーメイドに似た容姿へと変貌した]
ウ、ウンディーネ……。
[まさかこんな場所で会うとは思っておらず、呆然とした声色でガーディアンの名を呟いた]
――……異界の門よ、開け。
我が友を傷つけんとする力を水の盾となりて弾け!
[防御呪文ではあるが、発動させるのは彼自身の体ではなく、彼の前にある空間。]
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