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[なんだかすごく寒い。
濡れた服を着ているわけでもないのに。
冷たい床の上で横になっているわけでもないのに。
それなのに、昨日なんかよりもずっと寒い気がする]
私は、此処にいてもいいんだよね?
みんなどっかに行ったりしないんだよね?
[言葉に出してみても、それに答えを返してくれる者はいない。
ましてや、人狼騒ぎが起こっている真っ最中のこと。
聞かれていたとしても、それに同意してくれる者は誰もいないかも知れない。それどころか、真っ先に排除されるのかも知れない]
みゅう……。
[小さく口癖を呟き、必死になって丸まっていると、やがて少女を*眠りが誘っていった*]
あ、うん……そだ、ね。
[ゲルダの言葉に、一つ頷く。
伸ばされた手を借りて、椅子に移動しよう、とした所に、カヤから頭を下げられて]
……もぅ。
いいんよ、カヤ、元気になってくれたら、それで。
お茶の約束は、また今度、ね?
そん時は、みんなで一緒に、さ。
[笑いながらこう言って、それから。
座る、というよりは、崩れるように、椅子に座り込んだ]
[カヤの言葉にそっか、と小さく頷き。]
無理しちゃダメだよ。
[カヤに言って聞かせながら、二人のやり取りには口を挟まず。
ヴィリーの声がきこえれば笑みを浮かべ。]
ありがと、ヴィリー兄。
カヤもおきてるよ。
[扉を開けて、中へと通しながら、ほら、とベッドのほうを示した。]
恋敵。
[微妙な顔で繰り返す]
気になるなら探しに行きますか。
ここは…ヴィリーさんと、ダーヴィッドさんにおまかせしておけば大丈夫みたいですし。
[リッキーと遣り取りして戻ってゆくヴィリーを見送り。
部屋の方を見る視線はどこか寂しげだった]
[部屋に入ってきたヴィリーにとっさの事に対応できない。布団の上に土下座した姿のまま顔だけをあげて]
こ、このたびはありがとうございました!
[格好も手伝ってか無駄に間違った丁寧さが発揮された]
―教会前―
[男にはそんな深いことを聞かれた自覚は無かった為に]
は?
……なんだ、急に。
[傍の少女はびくりとして、不安げに双方を見比べるが、男はそれには気付かず眉を寄せる。
子供の前だとかいうのは男もあまり気にしない性質だ]
伝承じゃまことしやかに言われてるし、妙な噂も聞いた。
見たところ自衛団も本気みてぇだ。
……が、俺ぁ実際に目にしたワケじゃねぇし、……分かんねぇな。
[返答は曖昧に終わった]
貴方のそういう寡黙なところは、好ましいね。
[与えるのは、好意的な評価]
僕には真似ができないけど。
確かにどれほど雄弁に話せども、沈黙に敵わないこともある。
[会話が飛ぶのは慣れている]
[久方振りゆえに、多少感覚が戻らないこともあるが]
悪い方向に転がっても、それはそれ、かな。
てか、クロエ大丈夫?私の看病しててうつしちゃったかな?焼き菓子は楽しみだけど、身体壊しちゃいやだよぅ。
[やはり土下座のまま椅子に座った幼馴染を覗き込む]
[ゲルダに扉を開けてもらい、中で身体を起こしているカヤの姿を見ると安心したように微かに笑み]
あぁ、カヤも起きたか。
身体の方は…
…元気そうだな。
[大丈夫か、と問おうとしてカヤからの礼の言葉に動作が止まり、若干ずれた言葉が出た。
礼を言われた事については、気にするなとだけ言い。]
ミルクを、持ってきた。
カヤとゲルダの分もあるから、飲むと良い。
[皆のやり取りをみて小さく笑い。]
あたし、酒場のほうに行っておくね。
[そんなに広くない部屋に人が沢山いるのが窮屈だろうと、ヴィリーが持ってきてくれたミルクをありがとうと受け取って、酒場のほうへと歩き出した。]
親父さんとヴェルトはおかえり。
[呆れ声に気づいて顔を戻す。
その数では負けるが、こちらの前にもグラスは複数。
物問いたげな視線を向けたがこの場で質問することはなく]
あ……ヴィリ兄さん。
何度も、ありがとね。
[ゲルダに通されてやって来たヴィリーに、軽く頭を下げ。
土下座するカヤの様子に、思わず、笑いそうになるものの]
あは……大丈夫、大丈夫。
これでも、ずっと病気知らずのクロエさん、で通ってんだから。
ちょっとそっとじゃ、壊れんよ?
[覗き込みながらの言葉に、軽い口調でこう返した]
― 教会前 ―
[思考の流れを明確にして話さないので、
学者の話が飛び飛びになるのはいつものことである。
故に、相手の反応もいつものことなので、
そこにも頓着した様子は見せない。]
…――なるほど。
私は生物学者の立場からすれば『居ないとは云えない』のですよ。
人が、学者が知っていることなど、この世界の切れ端です。
[曖昧な返事に対して、ひとつ頷いて。]
けれど、個人的には『居ると思ってます』。
私は見たことがありますから。
[見間違いでなければ……等の装飾の言葉はつかない。
まるでそこで見たと云わんばかりに、視線が一度森へ向く。]
容疑者の中に居るかどうかは分かりませんけれど。
――貴方が人狼でないなら、お気をつけて。
[やはり何に対して気をつけるのかは言葉足らずのまま、
注意を促すのだった。]
おぅ。
……そっちもだいぶ飲んでんな。
気持ちは分かるが、程々にしとけよ。
[アーベルの声にそんな言葉を返した。とりあえずは金額のことは言わないでおく]
[フーゴーが戻ったのを見て、グラス片手に「お帰りなさいませ」と会釈し。]
いえ、2杯目からは自分で払いますよ?
[と、金貨を差し出した。]
[やっと自分の姿の可笑しさに気づいて、慌てて布団の中に戻る。ヴィリーから差し出されたミルクを手にとって一口含んでから礼と共に頭を下げた]
ありがとね。…ここに運んでくれたのもヴィリーなんだってね。今聞いた。それもありがと…。
あ、ゲルダねーもありがとね!
[部屋を出て行くゲルダに手を振って]
んー。クロエは確かに頑丈なんだけど。
でもねー。多分だけど、自分で思ってるよりは頑丈じゃないから、そこが気になるんだよね。私。
って、実際体調崩した私が言う台詞じゃないけどさ。
[再びミルクを口に含みながら、少しだけ真剣な顔でそう告げた]
[酒場に戻るというゲルダには、自分が邪魔をしてしまったか、と思いつつ解った、と頷き。]
お前も、気をつけろよ。
[言外に、起きたばかりの身体を心配して酒場に向かう背中に声だけをかけた。
クロエから礼を言われれば、気にするな、と言い]
スープは、少し時間がかかるそうだ。
二人とも、これで腹を落ち着けて、休んだら。
酒場の方に戻ってこい。
俺も、もう戻る。
[やはり、自分のようなでかい図体の男がいては落ち着いて休めないだろうと思いそう告げて。
無理はするなよ、と声を残してカヤの部屋を後にした。]
[カヤから運んでくれてありがとうといわれれば、少しだけ表情を強張らせて]
…いや。
俺が、朝気づいてやれば、もっと早く休めたろうに。
すまなかった。
ゆっくり、休め。
[それだけ言うと、酒場へ戻った]
そうかい、そんじゃおめぇさんの分で勘定しとくぜ。
[ダーヴィッドの言葉に別でメモをとる。差し出された金貨にはやや驚きを乗せて片眉を上げたが、ひとまず受け取る。釣りが出そうなら後で渡せば良いとの判断だった]
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