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[くちづけが成功したかどうかはあまり気にせず。その場に座り込んだ。]
……今日はこのくらいにしといてあげる。あたし、ちょっと休憩するから。なにかあったら教えて。
[座ったままライヒアルトに背中を向ける。]
ライヒも、疲れたなら休憩すれば。
[*赤くなった頬を左手で擦った*]
…きゃっ。
[見えた白い人影に、悲鳴を慌てて押し殺す。]
石に、なっちゃってる……
[ちょっと青白い顔で、振り向いた。
それでもそーっと、その部屋へ。
真っ白な石膏像のようになった中年女性だろうか。
壁のひびわれから出てきた蔦が、白い石の肌に巻きついている。]
辛かったね。
…おばちゃんも、治りたかったのね。
[祈るように膝を付いて手を組む姿。頬に触れて目を閉じた。]
お邪魔します。
[ゲルダに続けて挨拶しながら入ってゆく。
お邪魔虫にならずにすんだことはやはり知らないまま]
奥にもまだ部屋があるのね。
あ、そこの…人じゃ、ない。
[片隅に立っている石像が瑠璃に映った。
近寄りかけて足が止まる]
研究者の人、かしら。
集められた人でなくても感染…するのよね。
[着ているのが寝巻きではないように見えた]
[装置の中に、小さく座り込んでいる彼女。
とりあえず、苦痛の影はなさそうなことを見て取ると彼女の正面に回りこもうとした。見ようによってはもどかしく、少し遠回りになるルートで]
それなら、良かった。私なら大丈夫ですよ。
この通り、ぴんぴんしています。
[両手を広げて、ひらひら動かして見せた。
彼女の側までたどり着くと、立ち上がる様子がないのを見てカプセルの横に膝を着いた。話をするとき、視線を合わせるためにこうするのは、普段からの癖]
悪い夢でも、見ました?
[かすれ声に、そう笑いかけてみる]
/*
ヴィヴィがぶるべさん
シスターがさりさん
ライヒアルトは国主さんかな
アーベルはみつろーさんぽい
…あたり?
[シチューを食べ終わると、そのまま壁に身体を預けた]
お腹一杯になったら、眠くなってきちゃった。
ごめんね、ツヴァイさん、まだ氷持っていけない、や。
今度は、夢見られるのかな。
[器を横に置いて、腕に鞄を抱えて眠りに落ちる。また少しの時間で目覚めるのだろうと*思いながら*]
うん。伝染病だって言ってたもの。
空気感染はしないけど、接触とか塵を吸ったりとかで感染するんだって。
[イレーネの言葉にうなづいて。]
あっちも、あけてみる?
[アーベルの言葉にむせるハインリヒをおかしそうに眺めながら……老人に布団をかける。]
………これでいいか。
[そして、老人の深い眉間を見てから、アーベル、ブリジット、ハインリヒの顔を見る。]
他に体調が優れないものも、この医務室で休むように言ったほうがいいな。カプセルは……正直、精神的によくない。
[赤いエラーランプを思い出しながら。]
[くるり回る姿
見上げた視線が幾らか楽になる]
……そう。
ならよかった、けど。
あまり、無理しないで?
[その言葉は心配の意もあったけれど。
何処か、浅ましい気持ちがあったのは
きっと否定出来はしない。
せんせい、の目線が、落ちてくる。
優しい声と、瞳。施設の"先生(パパ)"と重なった]
……ええ。
少し、だけ。
[悪い夢は、見ていた。
見て、居る。重なってしまう過去と、今。
情け無い笑みを、せんせい、に向ける]
───言ってないよ。
[そう言えば、名前を知らないと気づいた]
[自分も言っていないのだと思った]
[空白]
アーベル。
[名乗ってみることにした]
[彼女は面食らうだろうか]
[少しだけわくわくした]
───俺の、名前。
/*
ピクシーって、読めば読むほど自分の生存だけを考える役職だよな。おそらくこの村で一番の死にたがりとしてどうするよ。
うー、んー。
ここが、腕の見せ所?
[よほどショックだったらしい。
咽た後の咳き込みは、暫く続いた。]
俺は まだ 33だっての。
[まだ十分に若い、とアーベルを軽く睨んで。
年の近そうなダーヴィッドには、小さく肩を竦める。]
お疲れさん、だ。助かった…そこの兄さんもな。
[ユリアンにも紺青を向けて]
お嬢さんは、そこにある手洗い場で手を洗うんだ。
じっくり、できるだけゆっくりな。
[ブリジットとアーベルの遣り取り、気が抜けたように笑って]
遊ぶのはそっからでも、遅くはないさ。
/*
お邪魔虫なんてとんでもないよ、イレーネ。
むしろ発見されたかった、なんて。(*ノノ)
表pt、1ゾロだ。わーい。
……せんせい、ここ
[元々、男女どちらでも対応できる作りの装置。
広さも男性が眠りにつける程はある。
端によって、空いた箇所を、ぽん、と手で叩いた。
座ってくれるかどうかわからないが、
座ってほしくて、ぽん、と二度目の音。]
[突然の事にきょとり、としたのは一瞬のこと。
それでも、意図に気づけぬ程鈍くはなく。
軽く、首を逸らして避ける仕種。
それでも、柔らかな感触は僅かに頬を掠め]
……何をどう突き詰めれば、そんな結論に到達するのかは知らんが。
走って無理をしたのは確かだし、休んでおくといい。
[座り込む様子に、投げかけるのは、一転、静かな言葉]
……俺は、まだ動ける方だから、問題はないさ。
ああ、なら、これ持っててくれ。
[こういうと、肩にかけておいた鞄を外してナターリエの傍らへと置き、室内をぐるり、見回す]
……さて。
どうやら、日用品の物置部屋の類のよう……だな。
[そんな事を呟きながら、部屋の中を*調べ始める*]
[ダーヴィッドが老いた男に寝具をかけるのを横目に]
───おつかれ、おとうさん?
[からかいの言葉は、ハインリヒに]
[医務室へと運び終え]
[仕事は一段落したのか]
[そう言えば一人途中で増えていた]
[今更気がついた]
兄さんではございません、ユリアンです。
[いびつな自己紹介をする]
アーベルですか、了解了解。
[名乗りを上げるのを盗み聞く]
えーと、そこの女性と紳士も名前教えてください、一応一緒に閉じ込められてる仲ですし。
[事実だがよく分からない仲である]
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