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……うん、そこは、ね。
まぁきっと何とかなる。
懐中電灯とか配電盤でもあればと思ったんだけど、見つからなかったのよねぇ。
パソコンついてたし、電気通ってると思ったんだけどなぁ。
あ、進む方向間違ってたら教えてね。
[誘いに是の返答を得ると、並ぶようにして歩き始める。
真っ直ぐ進むだけで良いのであれば迷うことは無いのだが、迷う不安が勝りそんな言葉を付け加えた]
うっ…、先ほどは失礼しましたわ。
[晴美の言葉に少し言葉を詰まらせてから聖の方に視線を向け、
さっきのことを思い出したのか少し顔が赤くなっている]
さっ、そうと決まれば早く行きますわよ。
そうそう、さきほどシャワー室を見つけましたわ。
女の人も多いみたいですし、後はタオルか着替えでもあればいいのですけど…。
[道中二人に話しかけながら歩を進める]
ふぅん。
…それは確かに。
[パソコンの話には小さく頷く。]
間違ったらって、真直ぐなのに。
[そう呟きながら、少し後をついて歩く。]
[歩き始めた廊下に、三人分の足音が響く。
ぽこぽこと間の抜けた音を立てるのが僕。]
ううん? 気にしていないから大丈夫だよ。
僕が逆の立場なら、もっと酷そうだし、ね?
[僕はそんなつもりはないんだけど。
意地悪く言っているように見えたかな?
まぁいいや。
ryouが探索の成果を口にする。
シャワー室があるという。
衛生面ではかなり助かるといったところ、だろうかな。
出口がなくてシャワー室がある辺りが、腑に落ちないけど。]
ryouはすごいね。僕は何も成果なしだよ…。
おおぅ、真っ直ぐで良いんだ。
良かった、迷うことは無い。
[呟きに安堵しながら歩を進め]
そう言えば出口探しに行ったんだっけ?
どうだった?
アタシこれ探してたからそっちまでは手が回らなくて。
[少し後ろに居る玲に軽く視線を向けながら問うた]
[ふと亜佐美の横の、綾の様子はやや気になって。]
…管理人、大丈夫か?
[未だ調子が悪そうな綾へと近づいて。
手にしていた物を覗いた。透明な、多分水。]
白湯?……お茶ならあるんだけど。飲むか?
それもきついならポカリあるし。
[と尋ねた。ややあって、管理人と視線が合い、肯定の仕草が帰ってくると、持っていたポカリを一本手渡した。]
(見る限りだと、被害者っぽいんだよな。)
[とこっそりと観察しながら、内側でだけ思っておいた。]
2年後には高校教師になる予定ですよ。
採用受かればですが。
教師ってのも色々いますからね…。
[涼の丁寧な話し方に合わせて答える。
これが出来なくては晴美家に雇われることは出来なかっただろう]
…そうやって、強調、すなっ!
[甘えたような抗議は聞き流そうとしたが、性別の下りで唇を歪ませると、もう一発デコピンしようとした]
リアルでの知り合い同士とかもいるみたいだったから、気を使ってみたんだ。別に変な意味じゃない。
へえ、シャワー室も。
女性陣には朗報ですね。
[一緒になって歩き出す]
女性の方が勘がいいのかな。
俺も成果無し。
廊下も向こうの突き当たりは小さな窓しかなくて。
すぐ近くの部屋はソファしか見当たらなかった。
…荒方回ったつもりだけど。
[こちらに視線が向くと、首を横に振る。
不機嫌そうな声を出した。]
つーかあったら、こんなとことっくに出てるし。
[歩を進めはじめたところでレンにコエをかける]
ううん、助かったよ。
きれくれてうれしかった。
[そして呟くように]
私の家庭教師もいっそレンだったらいいのに…。
そんな、たまたま探しにいった方向にあっただけですわ。
[中をよく確認してなかったことは伏せておいた]
2年後に高校の教師に?
それでは私が高校生になる頃ですわね。
[笑いかけながら]
生憎とここにはネット意外での知り合いはいないみたいですわ。
まだ、本当に知らない仲じゃないのが不幸中の幸いなのかしら?
……それもそうね。
[とっくに出ている。
至極尤もだと納得するように頷いた]
出口は無くて窓は鉄格子。
明らかに普通の建物じゃないわよねぇ…。
誰が何の目的でこんなことしたんだか。
[視線を前に戻すと、ぶつぶつ文句を言う。
しばらく歩き進めると、人の気配のする部屋の前へと辿り着いた]
ここで良いんだっけか。
……ごめん、開けてもらえるかな。
[確認するように玲に声をかけ。
両手がふさがっているために、続けてすまなそうに言葉を発した]
[彼女の口調と僕に対する口調を一瞬にして使い分ける、
その早業は、何年見ても面白おかしくて]
あはは、センセーすごいすごい!
[ぽこんぽこんと鳴る靴音にあわせて、拍手。
でもその早業は、またしても身をもって体験することとなって]
痛い、痛いってセンセー!
だって童顔で性別間違えられる苦労って、
僕とセンセーくらいしか分かち合えないのにー。
あの日のことを忘れたの?
「おぉ! ココロの友よー!!」って、
抱き合って泣いた夜。
[デコピンを受けた額を摩りつつ、
やっぱり僕はセンセーには懲りていないらしい。]
ん? あ、そうか。リアル、ね。
うん、知ってる人は居たけど…。
見かけによらず、お気遣いの紳士だね、センセーって。
で、リアルでのryouは知り合い居なかったんだ…。
[ふふっと小さく笑いつつも、探索の成果に移ると、
自然と口調は固くなる。]
やっぱり本能的にいざとなると女性優位なのかな?
ソファと小さな窓、かぁ。
鉄格子…
あれって外せないのかな。
本当、閉じ込めるとか意味分かんね。
[ぶつぶつと呟き。
頼み事をされれば、ちらと「ナタリー」の顔を見上げる。]
…。
[前に出て、やや乱暴に扉を開けた。
すぐ脇に退けて、先に彼女が通るのを待つ。]
それでも私たちは見つけられませんでしたから。
おや、符丁が合いますね。
ryouさんが教え子になるのも楽しそうですよ。
[涼に向けて笑い返す]
全く知らない相手よりは不安が少なかったかもですね。
鉄格子外すにはそれなりの工具が必要な気がするなぁ…。
これを見つけたところに色々置いてあったけど、あれを壊せるようなものは無かった気が。
[うーん、と唸りながら答えて。
直後、乱暴に開けられた扉に瞳を丸くして瞬いた]
いやそんな力入れなくても。
でもありがとね。
[ズレた突っ込みを入れつつ礼も述べて。
空けられた進路を進み部屋の中へと入った]
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