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[そして、先程から聞こえてくるふたりのコエにこてりと首を傾げると、]
えっと…………いい雰囲気? ボクはお邪魔なのかな、かな。
[悪気もなく爆弾を投下してみる。]
―廊下―
使い分けられなかったら、続けられてないからな。
分かち合うのはいいが、時と場所を考えてくれ。
ここで二人で分かち合ってたら、ryouさんへのコントでしかないだろ。廊下じゃ、他に誰が見るとも限らないし。
まあな、あれで京とは随分気心が知れたものだけど。
[戻ろうとする部屋の扉が見えてきた]
[身動き取れないときには、という瑠衣の言葉に少し苦笑いを浮かべ]
それなら、出来れば、分けるような事態にならないといいわね。
[クッキーの詳細は知らず。そう返事を返していれば、いきなり乱暴に開く扉。
真っ先に入ってきた人の姿を見て、少し身体を緊張させる]
え、ええと、ナタリーさん。
火、でしたら、さっき給湯室で、ガスコンロ、ありました。
[まだ少し緊張の入り混じった声で、返事を返す]
[二人の会話を聞きながら、
そうなったら面白そうだなぁっと想像しては、頬が緩む。]
うん、センセーは教え方が上手だから。
きっとryouにとってもいいセンセーになりそうだよね。
[そうこうしている内に、ざわめきが耳を掠める。
彼女の言葉に一つ頷きながら、僕は淡い期待を寄せる。
何か脱出出来る手がかりが見つかっていればいいな、と。]
…そ。
[工具の話を聞けば小さく舌打ちが洩れた。]
…。
[先に入った「ナタリー」の影に隠れるように中に入り。
他の者に目は向けず、窓のある方へ向かう。]
もっと静かに開けろよ…。
[いい勢いで開かれた扉と、顔を出した七重を半眼で見やり。
火がどうの言うのには、ややあって。]
…ほれ。残りもう少ないけど。
[だいぶ使い古されたライターを一つ投げて渡した。
じつはヤニ用だったりするのだが。]
それが切れたら、ガス台のをどうにか使うしかないな。
[亜佐美の言葉に同意するように言う。]
蝋燭が何本かと、ランプがいくつか。
ちゃんと確認してないけどとりあえず箱に入ってたの全部持ってきた。
どうも電気が通ってないっぽいのよねぇ。
あのパソコンがどうやって動いてるのか不思議だわ。
携帯は大事に使った方が良いかもね、充電出来ないもん。
[瑠衣に返しながら小さく肩を竦めた]
火はー……誰か持ってると良いんだけどね。
アタシは流石に持ってないよっ。
うん、仲間だしね。
[ことさら仲間という言葉にうれしそうにしてから少し沈んだ調子で]
うん、私あの先生嫌い。
すぐ怒るし、よくわからないところでたまに怒るし。
お父様やお母様は厳しいくらいの方がいいんだってあの人変えてくれないし。
きっともっといい人見つかったって実力見せ付けてあげればレンに代わってもらうこともできるんだろうけど。
―― 廊下 ――
ryouに捧げるコントでいいじゃん。
訳わかんない場所に暗い廊下だよ?
男の子だって心細いのに、女の子だったら尚更じゃない?
しかも見ず知らずの…
まぁ辛うじて男二人? に囲まれて? 居るんだし。
[気遣い、といえば聞こえが良くなるかな。]
それとは別としても、僕はセンセーと、
いつでもどこでも分かち合って居たいけどね!
[もちろんネタとしての割合が多いんだけど。]
今なら京と日程をずらせば不可能でもないですが。
高校で再会、というのもまた捨てがたい。
[本当にできるとは思っていないから、どこか冗談めかして涼に笑う]
そんなことはないですよ。
[社交辞令とも本気ともつかない言い方をして]
他にも成果の上がった人はいるかな。
京、俺もIDで呼ぶ方がいいか?
人が増えたら他の呼び方してると混乱するかもしれない。
[部屋に入る前、晴美に問いかけた]
配電盤らしきのは見当たらなかったよー。
パソコン、バッテリー内臓とかなのかしら。
電気通ってないのにあれだけついてるってのもおかしいもんね。
[パソコンを振り返る瑠衣につられ自分も視線をやり。
分からないと言うように首を傾げた]
[呼び方を問われると、さすがにそれも考え得る事柄。]
んー、他の人は如何なんだろう?
いや、僕はIDでも名前でもどちらで呼ばれてもいいんだけど…
センセーの他に、ばっちり知っちゃっている人がひとり、
顔見知りがひとり、居るんだよね。実は。
だからついぽろっと出てしまいそうで…。
だからセンセーに任せるよ…
ってかセンセーのIDなんだっけ?
[確か部屋を出る前に本人が口にしていたけれど。
ほかの事を考えて、正直記憶は薄い。]
―パソコンの部屋―
[扉の開け方への文句は聞こえない振り。
窓に嵌る鉄格子に手を伸ばす。]
…。
[格子の一本を掴み、軽く引っ張ってみるが案の定びくともしない。]
…ち。
しっかり止めやがって。
[緩まない螺子を睨みつけた。]
いいけどな。
自分で辛うじてとか言うなよ。
[まったく、最初はこんな少年だなんて思わなかったのだが。
今はもう青年と呼ぶべきか。イロイロ分かち合えたお陰で年単位の家庭教師も続いてきた]
別にこのままでいいなら京って呼ぶけどな。慣れてるし。
リアル知り合いが他にもいたのか。ありがたいのか、面倒なんだか判断に悩むところだな。
ああ、俺のIDはWen.だ。
[特に隠しているわけでもないのでさらりと教えて部屋に入った]
HAL、そういうのじゃないから。
なんか私これで二回目…。
[HALに否定の意を返して]
HALも一緒にお話しよ、大切な仲間同士。
[自分はまだ二人とは少し違うことには気づいていないが、
二人のことは大切な仲間だとそう信じて疑わなかった]
ヒステリー?そうかも。
[レンの言葉にその言葉がしっくりきそうだと思い、
そして告げられた大学の名前に自分のことを教えている家庭教師のこれまでの成果を思い出しながら]
それくらいの実力あれば大丈夫かも。
向こうもアルバイトみたいなものだし。
[もしかしたらレンが家庭教師になるかもしれないそう思うとわくわくとしてきた]
めちゃくちゃ点きにくかったよ。
[空に近いライターをぷらぷら振りながら裕樹に答える]
蝋燭もランプの油も限りがあるのよねぇ…。
脂の予備はいくつかあるけど。
極力使わないで、どこか探しに行く時だけつけた方が良いのかしら。
とりあえず次からはガスコンロから移すことにするよ。
[なかなか点かないのに苛ついたらしい]
考えるだけ無駄っちゃあ無駄な感じはあるねー。
でも疑問は残りまくりだしなぁ…。
[瑠衣に返しながら頭を過るのはパソコンに表示された言葉。
ここに集められている理由。
何もかも分からないことだらけである]
自虐ネタもryouに捧げるコントの糧となるならば、ってね。
[見ていて飽きないという評価を、プラスに捉える。
自宅で煎茶に煎餅を齧っている僕を知っているのは、
聖と家政婦さんくらいだから、今更気取る必要もなくて。
今では自宅で寛げる数少ない機会を与えてくれる存在に
なっていた。]
僕もIDよりセンセーの方が呼び良いからね。
他の人には…そう呼び合うことを覚えてもらおう、うん。
リアル知り合いは…如何なんだろう?
でもセンセー同様参加していたことは知らないからね。
面倒なんだか有り難いんだか、判断に困るね。
[教えてもらった聖のIDを、今度こそ覚えて。
二人と一緒に部屋に入るけど、
一歩踏み出すか出さないかに七重姉から「けーちゃん」呼ばれると、
やっぱり聖にも名前で呼んで貰うようにしていて、
よかったなと思った。]
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