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殺シ来タ、違ウ。
[上手く紡げない事に苛立つ。
囁くことに意識を多く割かれて足も止まる]
母さま、コエ使ウ。
人狼、助ケル。
エッタ、同ジ。他ノ人、内緒。
[ゆっくりでもいいと言われて力を抜いた]
―広間―
[一瞬顔を顰めたギルバートには楽しげな笑みを返した。反応を楽しんでいるように。]
掻っ込んで詰まらせるなよ?
[そう返したものの、食事に気を取られて届いていないかもしれない。
シャーロットの姿が再び見えれば、会話の妨げにならない程度に、ひらと小さく手を振った。]
[食事を楽しみながら、ギルバートの言葉には笑って首を振る]
我の国では、海を越えて外の世界に出ようとする者はあまり居らぬゆえ、その時点でもう我は相当の変わり者と言う事になろう。
この国は、我の国よりもひらけておるし、旅してまわる者も多く見掛けられることから、きっと我の性分に合っておるのでござろうな。
[ナイフとフォークの使い方に困るトビーに少しだけ驚いたけれど]
育ち盛りじゃないって、どう見ても子供だろー?
[見た目に合わない言葉にも驚いて。マンジローが使い方を教えるのに少しほっとして。
その後で聞こえてきたキャロルの声に一瞬だけ詰まらせて]
…なんかさらっと凄いこといわれた気がする。
[かと言って事実だから反論のしようもない]
―広間―
[部屋に戻ってきたシャーロットにも気付いたけれど、今は食べ方でいっぱいいっぱいだ。
あちこちに視線を向けていたけれど、近くにやってきたシャーロットに自分の手を見せたりする。
マンジローの声にそちらを見て、シャーロットに見せたまま指の形を変えてみる。
間接が太くなった指は、そう綺麗には動かない。特に慣れていない動きなので、どうにもぎこちない。]
……???
こう、かなぁ???
[なんかちょっと違う気がした。]
―廊下―
はい。休ませて頂いて幾分か楽になりました。
[肩に入っていた力を抜いて微笑む]
アーヴァイン様は後でと仰られたそうなので。
先にお食事を戴きに広間へ。
[使用人もユージーンに頷いた]
ええと。
一年、とかの数え方を知ってから、十年は数えたと思うよ。
[握るのに手一杯で、色々変えながら、ギルバートに答える。
すごいなぁって手元を見て尊敬の顔。]
一回目で教えてもらったの。数え方。
だから僕の年は10歳以上なんだって。
─広間─
あら、お帰りなさい?
[広間に戻ってきたシャーロットに気づいて、声をかけ]
雨、大分強くなってきたようね。
[強く、大きくなる風雨の音に、小さく呟く]
……素直な感想を言ったまでよ?
[ギルバートには、どこまでもさらりと言った。
からかっているのは一目瞭然、という所]
[トビーに持ち方をみせられ、答えるよりも早くマンジローがトビーに使い方を教えていた。
再度変えた握り方を見せられ自分の手を添えて握り方を調整しようとする。]
……
[水を飲むラッセルには大丈夫というように首をかしげながら、視線は極力あわせない程度にはずしていたかもしれない]
赤い人、だいじょうぶ?
[シャーロットの手が自分の手を動かしてくれるのを見ている。
指の動きは固い。
それでもなんとか形になって、シャーロットの顔と自分の手を見比べて、笑った。]
ありがとう、おねえさん!
[しかし、向き直った料理の前で、また食べ方に悩むわけで。左手に握ったフォークを、ぎこちなく料理につきさそうとしたりしている。やっぱり周りを見る。]
[シャーロットの疑問には、表であれば片目を瞑るようにして、内緒という風に返しただろう。いつもの仕草。
ヘンリエッタのもどかしげな声を聞くと、ようやく納得できた。]
そうか…なら、エッタ嬢は「囁ける狂人」だな。
俺達のように囁ける人間が居たら、それは狂った人間。
人でありながら、狼を味方する、人にとっては狼の次に忌む存在。
実在したんだな。
それこそ、都市伝説のようなものかと思っていたんだが。
[人狼に味方する人間というのは過去何度か見た事はあるが。
こうして囁ける力を持つ者を目の当たりにするのは初めてだった。]
よかったな、俺達の味方って事だよ、シャロ。
…いや、二人でなくなったんなら、本当の名前で呼んだ方がいいかな。
[二人だけの時なら、それに意味を持たなかったが。
囁ける者がいたなら、真名を伝えるのが慣わしであり仲間である証だった。]
仲間……。
[ヘンリエッタの返答に呟くようなコエ。
次に返したのは幾分か優しさの含まれたコエ、会話に不自由することは表の自分で理解をしているからかもしれない。]
よろしく、エッタ。
それは良かった。
[墓守は微笑と共に頷いた]
丁度、皆様御集まりですよ。
[使用人と目を合わせてから、少女に言う。
同じくその場にいる少年の探している対象が、彼女であることは知らなかった]
[入ってきたシャーロットに会釈すると、またトビーの方に視線を戻す。ラッセルから視線が外れた事で彼は幾分気が楽になっただろうかと思いつつ、今の彼にはトビーの持ち方のほうが気になっていた]
まだちょっとぎこちないかも知れぬが、そのうちおいおい慣れるであろうよ。
我もそうだったゆえ、すぐにできなくとも心配する事はないでござろう。
それにしても童っぱ、お主見た目よりも年上のようでござるな。
我の国でも早ければ13,4歳で元服する者も居るゆえ、意外とすぐに大人の仲間入りできるやも知れぬぞ。
[それは果たして彼自身にとっていいことなのかどうか、今の自分にはいまいち判断できなかったが]
─広間─
[グラスを両手で抱えて。
息苦しさを押し流す様にゆっくりと喉に流し込む。
一気に飲み切った後に視界に入ったのは、シャーロットの表情。
大丈夫とは言えなかったが、幾許か落ち着いたようには見えるか]
……は…ぁ……。
[息を整えるかの様に短く呼吸を繰り返す。
シャーロットへと向いていた視線は少しずれ、手を添えて握り方を教える様へと向く。
軽く寄せた眉は、下ろした前髪によって隠された]
うん。
[ハーヴェイの言葉になんとなくそんな話も昔ハーヴェイから聞いたことあるかなと思いながら、
本当の名前といわれれば思い出したように]
私は、インサニア。
[食べながらマンジローの言葉に耳を傾けて、そう言えば、と思い出したように頷く]
確かに東国の人に会うのも初めてだし、話に聞いてたのとは違う感じはするな。マンジローさんは。
[ようやく納得したと言うようにもう一度頷いて、見よう見まねで手を動かすトビーの方を見て、返された言葉にまた少し驚く]
へ…ぇ、そんな歳になるのかお前さん。
もっと小さいと思ってた。
[トビーの素性も生い立ちも知らないから、それ以上は言わないけれど]
だったら余計に食わないと。
お前さんはちょっと細すぎるからな。
……(こくり
[挨拶の後、かけられたキャロルの言葉に頷く。
視線は一度窓の外に向けてから視線はトビーの方へ。
握り方を変えてやるとお礼を言われたので笑みを返す。]
……
[幾分か落ち着いた様子のラッセルに、使用人に目配せをすれば近づき過ぎないようにしながら傍に新しい水の入ったコップが置かれるかもしれない。]
……
[トビーが食べ方に困る様子にその近くに行き、
自分の分を取り皿に分けてサラダをフォークで食べる]
そうか…そういや研究の方から大分手を引いていたとは言っていたっけな。
あの本が集大成っていうか、最後の著作物だったかな?
ああ、ここに本があったのか。
あの本、元々あまり印刷されていなかったからな。見つけるのは大変だったろう。
[村に行こうと、父親の手がかりを掴もうと、期待に満ちた表情の少女に、例の村の事を告げるかどうか迷った。
あの村が滅んだと知れば、どう思うだろうか。
内心でどうしたものかと困りながらも、そういえばと思い至った事があり。]
何も知らなかったのなら、ひょっとして著者名も知らないかな?
………確かセシル・ローウェル、だったはずだよ。
名は娘と似たようなものにしたとか、そんな事を言っていたよ。
[姓については聞いていないが。そう照れ笑いながら語った彼の顔が思い出された。]
……とりあえず、食事にしよう。
なにはともあれ、腹が減ってはなんとやらだ。
[そう言いながら、彼女の方を叩いてテーブルの方へと促した。]
げんぷく?
[マンジローの言葉は意味がわからない。
慣れるという言葉には、うんうんと頷いたくせに、大人になるというのは首を横に振った。]
小さい体は子供なんだよ。
だから僕はまだ子供でいいの。
危険だけど生きられるもん。
[ラッセルはちょっと心配になる。
じーっと見てから、今度はギルバートに言われて、視線を移して]
いいの。ちっちゃい方がいいもん。
ここなら、何歳かいっても大丈夫かなーって思ったんだよ。
だってご飯あるし。
いっぱい食べるよ!
―廊下―
他のお客様方ですね。
ご挨拶させていただきます。
[案内する使用人に促され再び歩き始めようとして首を傾げる]
ユージーン様はお食事を終えられたのですか。
*/
あれ?と思ってみてきたんだけど
「4 赤き雨降る崖の上で」に「ハーヴェイ=ローウェル」さんがいた。
や、ちろっと見ただけで全然ログ読んでないんですが。
/*
[やはり小さく呟かれたキャロルの声も耳はしっかり拾っていて]
努力は、するさ。うん。
[他に返す言葉が見つからずにぽつりと言って。
どう努力をするのかは考えていないようで。
いつの間にか戻ってきたシャーロットがトビーに手を貸すのに、一瞬驚いた後で小さく微笑む。
言葉にはしないけれど、どこか珍しい物を見るようには見えたかもしれない]
中
だいぶ進めたけど、こんなんで平気かな?
仲間で協力者ってのは理解できたから、こんな感じで大丈夫だとは思ったんだが。
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