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皆様の御予定は聞いていませんけれど。
そのような方も居られるのでしょうか。
[雫に濡れ、時折音を立てる窓から目を戻した]
それは結構なことです。
[踊り子の返答を聞いて、再び微笑む]
宜しければ、後でその時のお話を伺いたいものですね。
御主人にはもうお話しになられたのでしたか。
―夢―
[どれくらいの時がたっただろうか、地下倉庫の中で震えている。安全になるまで隠れていなさいと最後に残した両親の言葉に従って。
血の色と匂いに染まった村、外では振り続ける雨の音以外にすでに動くものの気配が感じられなくなった村。
それでも自分は隠れ続けている。いつが安全なのかわからないこともあった。一人で待ち続けるのは怖かった。]
………っ
[そのまま震えていると倉庫の入り口が開けられた。
一人の若い男の姿、おびえる自分に優しく手を差し出す。
もう怖がることはない大丈夫だからとそんなような言葉をかけられる。
殺気だった村人達と違う優しい雰囲気、そのまま抱きしめられ……]
……っ…
[目を覚ます、くまさんのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめた]
『数年後筆者の入手した人狼の物と思われる骨を女性に見せた所、女性が人狼に遭遇した時と同一の症状が現れた。
能力の発現と精神活動の変化である。
この事から女性の能力は人狼(生体もしくは体の一部)に近づいた時に発現する物と考えられる。
ただしこれは一例に過ぎず、得られる結果が同じでも精神活動の変化が伴わない者や対人狼に特化しているわけではない者等、数々の記録がある。
特に後者の場合たまたま人狼に遭遇し、能力を行使した結果と言える。』
─書庫─
[セシリアがやって来たことなぞ気付きもせず、ラッセルは昏々と眠り続けた。
書庫にラッセルが居ることを知らされた使用人達は、どうするかを相談し始める]
[風邪を引いてしまうわ] [でもあの人は触られるのを]
[このままにするわけには] [直接触れなければ良いんじゃ]
[しばらく後に、毛布を一つ持ち書庫へ向かう男性の使用人の姿があった。
最悪毛布に包んだまま運べば良いと言うのが同僚との結論。
軽いノックの後に書庫へと入ると、ラッセルは未だ眠りの中にあった]
<中の人>
ギルバートさんが狩人…かな?
うーん、能力者の動きがわからない……。
ガチと違ってCO後すぐ死亡ってことはなさそうだけど、一応3dの内にセシリアの物語を完結させてあげたい。
その後生きてたらロスタイム的人生でw
</中の人>
……んー?
[薄く覚醒してごろりと寝返りを打って]
……あー、大分静かになってんな…降ってる事は降ってるみてーだけど…
[外はまだ暗い。
ならば、明ける頃には雨も止むだろうか?]
止んでたら、朝飯だけもらって帰るとするか…。
特に何か聞いたわけではないけれど。
雑貨屋の彼なんかは、やっぱり、仕事が気になるんじゃないかしら?
[軽く、首を傾げて推測を呟く]
いえ、まだよ。
あまり、早く話してしまうとたのしみがなくなってしまうでしょう?
[ふふ、と笑いながら言う様子はどこかたのしげに]
[やはりあの骨は人狼のものなのだろうか。
骨を持つ私を見る父の顔――そこまでははっきり覚えているのに]
見ちゃいけなかったの…?どうして……?
[思い出したい。理由は分からないが強くそう思う。
思い出したい。思い出したい。思い出したい]
でも……思い出しちゃいけない気がする……。
[思い出そうとする強い衝動と、それを阻もうとする感情が入り混じる]
そうだ、あの時……父さんは忘れろって、言ったんだ……。
<中の人>
タイムライン整理。
セシリア誕生→母死亡→ハーヴェイと初対面
→セシリアが骨を発見、父が研究を隠すようになる
→「ウールヴヘジンの左手」出版→父失踪
→→→現在
─書庫─
[もし起きて居れば、と言う使用人の淡い期待は破られ、ラッセルを毛布で包んで運ぶ覚悟を決める。
運んでいる途中で起きなければ良い、と願いながら、まずは毛布をラッセルへとかけようとした]
…………?
[その所作に気付いたのか、それとも丁度目覚めたのかは分からないが、使用人が毛布を広げたところでラッセルが眼を開ける。
使用人は一瞬ぎくりとしたようだったが、ラッセルは騒ぎたてることはしなかった。
どうやら寝ぼけているらしい]
…………ん。
[おはようございます?と疑問形でぎこちなく使用人が訊ねる。
それに対しラッセルが返したのは短い言葉だけだった。
寝てしまう前のことを覚えているのか居ないのか。
今のところ取り乱すような様子は見せず。
立ち上がると使用人の横をすり抜け、出入り口へと向かう。
呆ける使用人をその場に残したまま、ラッセルは書庫を出て行った]
―二階・客間―
[目を開けて外を見る。雨や風は収まってきているのか、昨日より窓を叩く音は小さかった。
窓を開け、身を乗り出し外を見る。雲の薄い部分もあるが、風上の方はまだ厚い雲が続いていた。]
晴れるか…は、微妙な…う、っぷ。
[ぶわりと急な風にあおられ、顔に雨がかかった。
袖で顔を拭くと、これ以上濡られないよう、窓を閉めた。]
ふぅ……晴天には程遠い、かな。
[どこまで回復するのやら。
そう思いながら、濡れた服を着替えた。]
/*
状況的に、隔離状態になったら一番困るのは俺。
故に、「一番積極的に人狼を殺そうとする」のも俺。
旅人が多い中、一番疑心暗鬼に陥るのもたぶん俺。
日が変われば能力者も浮かぶはず。
非能で、積極的にそう動けば早目の吊り襲撃に掛かる気はする。
『――なお、前述の女性はさらに数年後人狼に関わる事件で死亡している。』
……分からない事だらけって感じがするんだけど……。
[扉の開く音に顔を上げると、使用人が朝食を運んでくる所だった。
一人で食事するのは気が引けるため使用人に誰かが来てから頂くと告げ、再び読書に戻った]
―二階・客室―
[屋敷の主―アーヴァイン卿とか言ったか―の部屋に挨拶に行き、宿と食事の礼を述べる。わざわざこのような辺鄙な場所に屋敷を構えているのことからそれなりの変わり者かとも思っていたが、実際に会ってみれば非常に話しやすい好人物であった。
しばしの間歓談に興じ、自分のことや故国のことなどを話すなどした後、彼の自室を辞して自分にあてがわれた客室へと戻る。]
ここの主殿はなかなか信用できる人物のようだな。
天候が回復するまでいつまででも滞在してよいとも言われたが、あまりご厄介になるのもまずいだろうし、どうしたものであろうか…?
[部屋のソファーに腰を下ろして寛ぎながら、窓の外の天候を眺めてぼんやりと考えている]
嗚呼、フェイバーさんですか。
確かにお忙しそうです。
お仕事に支障が出なければ良いですが。
[客室を振り向いた。
件の雑貨屋がその中の何処にいるか、墓守は未だ知らなかったが]
そうでしたか。
御主人も退屈せず済むでしょう。
[また表情を緩める]
嗚呼、すみません。
何処かへ行かれるところでしたか。
[それからふと気がついたように、問いを発した]
─ 一階・廊下─
[手の甲で眼を擦りながら廊下を歩いて行く。
前方や周囲に注意を向けることも無く、ともすれば人や壁にぶつかりそうな様相で歩みを進めた。
視線は床へと落ちている]
〜〜〜〜〜っ…!
[案の定、広間へと向かう通路の曲がり角で、曲がり損ねて正面の壁に頭をぶつけた。
ぶつけた額を抑えて廊下に蹲る]
―自室→廊下―
[窓の外に目をやる、天気は悪いまま。
寝ていたこともあり時間の感覚もはっきりしなかった。
くまのぬいぐるみをしばらくぎゅっと抱きしめてから広間へ向かおうと歩き出した。
途中会話をしているユージーンとキャロルにすれ違い]
……(ぺこり
[二人に会釈をする。]
―二階・客間―
[風呂は誰かが使っている可能性があったので、桶に湯を借り身体を拭いた。
身なりが整うと、朝食を求めに館内を歩く。
使用人に声をかけると、広間でどうぞと言われたので、そのまま広間へと向かう。
丁度、朝食が用意されていた頃だろうか。
中には使用人と、セシリアの姿があり。]
おはよう。早いね。
[そうにこりと笑み声をかけた。
ふと、手にしていたものに目がいく。]
ああそれは……あったんだね、ウールヴヘジンの左手。
[少し懐かしそうな目で、簡素な装丁の本を見た。]
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