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─広間─
思うままだからこその真理、というのはあるのではないかしら。
[ギルバートに笑いながら返し。
続いた言葉に、ひとつ、頷く]
そうね、飾るのは仕事に必要。
けれど、魅せるべきは飾りではなく、動き。
この辺りの兼ね合いが難しいの。
[そこまでは、真剣な面持ちで。
しかし、すぐにそれは緩む]
あら、殿方の意見というのも、参考にはなるわ。
どうしても、見る部分は違うものなのだし。
[ギルバートの声が自分たちに対するものだとわかればそちらに視線を向けるだろう]
…(こくり
[キャロルの方がという言葉に、
男性のギルバートの方が詳しいとも自分も思わなかったから同意するように頷く。]
―二階・客室―
[身軽になると客間から出て、まずはアーヴァインの私室へと足を向ける。
中に入り、暫く滞在する旨やら2、3言葉を交わしてから、積もる話はまた後でと、笑顔で踵を返す。
静かに扉を閉じると、すぐ近くにいた使用人に声をかけた。]
ああ、アーヴァイン卿が喉が渇いたって言っていたから、水を持っていってくれないかい?
[そう告げると、自分は広間の方へと向かう。
今日はほかに滞在者が居るといっていたから、挨拶くらいはしておこう、そんなつもりだった。]
[ユージーンの答えには少し残念そうに]
おぉ、さようであったか。
それと、我の事は呼び捨てで構わぬゆえ、シラヌイでもマンジローでも好きに呼ぶと良い。
様など不要でござる。
[入ってきた子どものなりには、かすかに驚きのようなものを見せ]
おや、童っぱ。
ここの家の子・・・には見えんが、迷子にでもなったか?
[唐突に立ち上がるセシリアの言葉にそちらを振り返り]
あら、大丈夫?
疲れていたのではないかしら?
[戻ってきて早々に座り込んでいた事を思い、向けるのは案ずる言葉]
ん?シャロか。
いや、アーヴァインに会いに行くかな、と思ってた所だよ。
声がそっちまで漏れて届いたっていうのなら、よっぽど楽しみにしてたのかね。
[そう、表と変わらぬ声と様子で、シャーロットに囁き返した。]
―玄関―
本日は来客が多くて。
皆様広間に御集まりですよ。
[言葉は異国の男へ向けるものだったか。
それから子供が相手でも変わらず、墓守は深く頭を下げる。
片側の表情も穏やかなまま]
女性は何人かいらしていますけれど。
[問いには軽く思案するように、首を傾けた]
/*
こちらも少し驚きました。
設定、ありがとうございます。ではその方向で。
中発言に関してはもう一人の返答を待ちます。
―玄関―
違うよ、僕はここの子じゃないよ。
迷子でもないよ。
お仕事中なんだ。
トビーっていうの。
もしかしたら寝てるうちにいなくなっちゃったかなぁって思うし、夜だから見間違えたかもしれないから、お仕事失敗かもしれないけど。
[屈託の無い様子で笑って、不思議な格好のおじさんを見上げる。]
おじさんは、ええと、シラヌイさん?
どこの人?
僕、見たこと無いよ。おじさんの格好!
─ 一階・廊下─
[グラスを持ったまま、遠目に玄関が見えるところまでやってくる。
そこには男性が一人と子供が一人、そしていつものようにユージーンが対応に出ていた]
………へんなかっこ。
[呟きは見たことのない出で立ちの男を見ての感想。
廊下の途中にある、出っ張った柱の陰から玄関の様子を覗き見続けた]
[人数分の紅茶を淹れテーブルに運ぶ。
再び席につくとシャーロットが髪を解くのが見えた。
髪を結いなおすのだろうか?]
お二人とも長くて綺麗な髪ですよねー…。いいなぁ……。
[黒い人に頭を下げられたから、慌てて頭を下げ返す。]
ええと、それならいいや!
僕、見てるだけだから。
それ以上は、約束してないし。
見間違えちゃってたら、トンズラしちゃうことにするから。
ねえ、何か食べ物ない?残り物でいいから、恵んでください。
とは言われましても、御客人ですから。
[異国の男の要請に、少し困ったように顎に手を当てる]
シラヌイさん、ではいけませんか。
[思案の後、少しだけ砕けた呼び方を挙げた]
[広間に戻ってきたセシリアの様子にはかすかに疑問に思うだけで自分からは聞かない。
紅茶をといわれれば止める間もなくすでに立って紅茶を淹れなおしたところで]
…
[客人にお茶をいれさせてしまったことに対する申し訳なさと、淹れくれたことに対する感謝とを混ぜたような感じで笑いかけて軽く頭を下げた。]
確かに、どれだけ着飾っても実力が伴わなきゃ意味はない、かぁ。
その、飾りの音も大事なんだろうし。
や、俺の意見はあてにならねぇって。
[そう返しながら、二人のやり取りをどこか微笑ましく見守っていると、ふと耳に入る音]
ん?また誰か来たのか?
[聞こえたのは小さな音だけで、方向からそう判断して]
―広間に向かう途中―
[さて広間はどっちだったか、暫くぶりで道を間違えつつも先へと進む。
さっきの使用人に聞いておけばよかったと思うものの、後の祭りだ。
そうこうしていると、人の声が聞こえてきた。
ああ、こっちだったかと足を向けると、玄関口に出てきてしまった。
玄関には、ユージーンと他、二人ほどの姿が見える。]
おや、新しいお客か?
[そうつぶやいて3人に近づこうとして、途中で見覚えのある顔を見つけた。
少し離れた場所から声をかける。]
君は…ラッセル?
こんばんは、久しぶりだな。
[そう言い、ラッセルに軽く笑んだ。]
―玄関―
[皆が広場に集まっていると言う話を聞き]
そうか、我以外にも人が集まって居るのだな。
もしお邪魔でないのであれば後で挨拶くらいしておいた方がようござるな。
[トビーの方を向き]
童っぱ、どうやらこの屋敷には今人がたくさん来ておる様だぞ。もしかしたらお主の探しているおなごもそこにいるかもしれん。
我も一緒に探してやろう
[ギルバートの声に、玄関の方をみる]
普段からお客さんの多いお宅なんでしょうか?
こんな山の中の、しかもつり橋をわたらないといけないのに……。
[セシリアは「つり橋」と口にしてから帰りも再び通るはめになるのだと思い出した。
今から気が重い]
―客室―
あの。
[部屋に通され下がろうとする使用人に声を掛ける]
シャーロット様に、御不快を招いていたら申し訳ありませんでしたと。
事情も知らなかったとはいえ、気が回りませんでしたから。
[使用人は承りましたと言って扉を閉めた。
それを見送り外套とドレスを脱いだ姿で寝台に沈む。
胸には古呆けたペンダントを着けたまま]
母さま…。
[緊張の反動と肉体の疲労から瞳が*閉じられた*]
[紅茶を淹れなおして戻ってくるセシリアに、また出遅れた、と頭の中で思って]
サンキュ。
……セシリアの髪も悪くないと思うけどな?
[聞こえた呟きにぽつりと、独り言のように零して]
[シャーロットからリボンを差し出される。
その意図する所は察する事ができたから、しばし、思案の面持ち]
んー……どんな風にすると、似合うかしら?
とりあえず、ちょっと失礼しますわね?
[ひとまずリボンを受け取り、それから、持ち歩いている小物入れから櫛を出す。
両サイドに作った編みこみを後ろでまとめるよにしつつ、蝶の翅を思わせる形に整えたリボンで結わえつけてみた]
─ 一階・廊下─
[玄関を見ていたら、子供に手を振られた。
気付かれた、と思い慌てて完全に柱の陰へと隠れる。
それも束の間、今度は名指しでの呼びかけ。
一度身を強張らせ、ゆっくり振り返ると、この屋敷の養女が懐いている人物がそこに居た]
……ひさ、し、ぶり……。
[引き気味になるのは他とは変わらないが、何度か顔を合わせている分、どうにか挨拶が口から出る。
微笑みを見ると、胸元でグラスを握り込んで、軽く視線を下に向けた]
―玄関―
[マンジローを見上げて、目を輝かせる。]
いいの?
でも、見つけてるのバレちゃったらいけないんだよ。
だって見てるだけなんだもん。
失敗したら、お金取り返されちゃうから、話しかけたりしちゃダメなんだよ。
でも、ありがとう。とっても嬉しかった!
僕、そんな風に言って貰えたの初めてだから。
[嘘はない、本当のことだけど。
こういう良い人は、珍しいんだろうなぁ。
なんて考えてしまった。笑ってごまかそう。]
[ギルバートの言葉に外に意識を向ける様子に自分もそちらに視線を向ける。
つり橋を嫌がる様子にはたまにそういう人もいたなと思いをめぐらせたり。
髪のことを言われれば照れたように少し赤くなりながら俯き小さく首を振る]
…(ふるふる
[自分はそんなほめられるほど綺麗だと思ってなかったから。
すぐにギルバートがセシリアにかけた言葉に同意するように自分も数度頷いた]
…(こくこく
/*
中発言は私も気にしませんとだけ先に。
首を竦めながら明日よりお邪魔させて頂きます。
お二方ともどうぞ宜しくお願い致します。
んー、今日は特別多い方じゃないかね
[セシリアが呟くのにそう返し]
吊り橋かぁ…
雨上がりは特にやばいんだよなぁ…今夜は降るだろうし。
[明日の朝には帰ることを思って、少しだけげんなりとした表情を浮かべた]
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