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―森フィールド―
る〜るるる〜♪
『現実逃避はやめたら…?』
[空中にいきなりでた、おっこちた。蔦にからまった。
とりあえず現実逃避していた]
─湖畔エリア─
[歩く歩く。
ぽてぽて、ぽきゅぽきゅ。
揺れる揺れる。
真紅がふわり]
……?
[その内、後ろから何か来てるのに気づいた]
わんころさん。
ですか?
[立ち止まって振り返り、こてり。首を傾げた]
─平原エリア─
もらったっ!
[初動は勝っていたかもしれない。
けれども振りまいた薬は寸前の所で防御壁によって防がれた。]
あううっ。
[あわてて瓶のふたをしめて鞄にしまい猫の姿に。
その場から離れようとし、ゼルギウスに視線を向ければ、もう体勢を整えたところで。
せめて痛くないといいな、そんな思いが脳裏をよぎった。]
―砂漠エリア―
せいやっ!
[身体の一点を見据え下段に構えた剣を上方へと薙いだ。
それなりの手応え。しかし予想以上に装甲があった。
痛みに身を捩る大砂虫は砂だけでなく小石も巻き上げて周囲へと撒き散らした]
ぶはっ。
「手抜き禁止!」
[黒曜龍の声に反論はしたかったが出来なかった。
こんな時に口を開けばある種の惨事である。
間髪入れずに迫ってくる本体を前方に駆け抜けることで躱す。
踵を軸に向き直った瞬間、背後で別の魔力が動いた。
剣を構え直しながらそちらにも少し気を配る]
─平原フィールド─
[『魔本』のめぐらせた防御陣は振りまかれたそれを防ぐ。
微かに感じる魔力の残滓。
それに反応するように、漆黒の書物が光を零した]
……異界に生ける、異なるモノ。
全ての界を結びし『書』を門となし。
今、この場に現れ出でよ……アルガスフィア!
[『魔本』の反応に、口の端が上がる。
とっさに紡いだのは召喚呪。
『魔本』が淡い緑の光を放ち、空間に門を開き、そして。
門から落ちてきたモノ──巨大な緑色の球体が、もさっ、とロミの上に落下した]
─湖畔エリア─
[さぼてんに付いてほてほて歩いてゆく。
何となく散歩をしているような雰囲気になった。場所はあまり宜しくないが。
わんころと呼ばれ、はたりと尾が揺れた。
ところで犬やらわんこやらもさもさやら呼ばれても、同じように返事を返しているものの、フーゴー以外に名前が沢山あるのは狼にしてみれば不思議だったりする。
主人の導師曰く、他の他人より半歩身近に感じてもらっている喜ばしい証だから、呼ばれた名前はみんな覚えておきなさい、と命じられた為、どの呼び方がどうとか深く考えてはいなかった。
それはさておき、傾げた首を同じように傾げると、狼の頭の上の方に金文字が走った。]
『 どうしのばしょ わかる ? 』
―砂漠エリア―
ま、いいか。
[増えたのは殺気も無くどこかのどかにすら感じられる気配だったので振り返りはしなかった]
「いいの?」
龍の気配もするってことはユリアンだろ。
学科的に手の内はお互いある程度読めるだろうし。
今は追いかけっこじゃないしな。
「それもそうね」
[低い姿勢で構え、今度は大砂虫が動き出す出鼻を挫くように駆け寄り、砂地を強く蹴った]
―平原エリア―
[空間に開かれた門、とっさに飛びのこうと後ろに飛ぶがきっと間に合わない。
巨大ななにかが自分の上にふってくる、それはもさっとしてなにか絡まりつつ身動きがとれなくなった。
そしてとってもしっとりだった。]
みーー
[黒猫は巨大まりものしたでヂタバタともがきながら]
ぬれる、毛がぬれるーー。
いやーーーー。
負けです、私の負けです。早くこれどかしてーー。
─湖畔エリア─
[フーゴーの考えている事なんて、ドリュアスには全くもって意識の外。
元より、あんまり考えないで本能で生きている、とも言うが]
導師の場所。
ですか。
わかるけど、すぐにいけるかはわからない。
ですよ。
[浮かんだ金文字を読み取って、こう返す。
居場所はわかっても、すぐに行けないのがこの空間の厄介なところ]
─平原エリア─
[ぱたぱたちたぱた。
じーっとバトルを眺めていると、遂にロミがゼルギウスへと仕掛けた]
瓶?
何が入ってるんだろー、あれ。
[元が精霊魔法からスタートしているために、古代語魔法を専門とする学科がやることに詳しくは無い。
尤も、瓶の中身はロミ専用の物体である可能性が高いのだが]
……あー。
ゼル導師の反応流石だなぁ。
挑まなくて正解だったかも。
[やっぱり敵わないよなぁ、などと思いながら最後の応酬を眺める]
―平原フィールド―
ここはどこだぁぁぁ
[ずばぁんと鈍い音を立てて、土を撒き散らしながら地面から出てきた。周囲の状況には気づいてない]
─平原エリア─
うにゃああああ!?
[突然地面から生えて来たユリアンに驚き、大声を上げた。
案外近かった模様]
もう倒したのにまた出たーーー!!
[魔導生物扱いかよ]
─平原エリア─
[黒猫がじたばたするのにあわせて、巨大まりももふるふる揺れる。
傍から見れば、長閑ともいえるが、やられてる方はたまったもんじゃないだろう]
わかったわかった、泣くななくな。
『……泣かしたのは誰ですか』
[水晶龍の反論もどこ吹く風、と軽く、手を振る。
まりもはころり、ロミの上から転げてどいた。
そのまましばし、ふるふるもさもさ]
ん。
遅効性の呪が多いようだが、展開の手際他はさすがだな。
[それを呼び出した本人は、にっこり笑って、こんな評価を下していたり]
え?なに、何が出たって?
あ、ちいさ…リディ
[ちいさいのといいかけながらきょろきょろ。ようやくここが平原エリアと気づいて]
そいや、導師とロミちゃんとの勝負…は?
[見てみて、終わった様子。ただ揺れてるマリモからどう終わったのかはさっぱりわからない]
いーーーやーーーー!!
……って、あれ。
なんだ、ユリアンか。
[気付くとホッと安堵の息。
小さいと言われたのには自分が騒いでて気付かなかった模様]
ゼル導師とロミの勝負ならたった今終わったよー。
ゼル導師の勝利。
―湖畔エリア―
[ティルの言葉に、思うように空間移動は難しいらしいと知ることに。
さっきはほぼ無意識にここだと思う所に移動したが、あの感覚が常になるのは難しいのだろうか。
ぅる、と護符を咥えたまま喉奥で唸ると、金文字が再び頭の上で並んだ。]
『 かんしゃ 』
[同時にぱたりと尾を振って、ティルが移動するタイミングで、こちらも移動できるだろうとか漠然と考え、そのままティルの後をついていった。
当狼は気づいていないが、同じ場所に移動できるか甚だ疑問なのだが。]
む。出てきたってのは俺のことか。
…うん。そりゃそうだな。平凡に驚かしてごめん
[どこかから出たとしか認識してなかったが、自分がようやく地面から出てきたってのがわかったらしい]
そみたい?だね。直接見たかったのに。ざーんねん。
[まりもがどかされると、水にぬれた黒猫は地面につっぷしていた。
かすかに苔臭い匂いを漂わせながら、くってりとしている]
ないてないですー…。
[目がちょっとじんわり潤んでたけど、褒められる言葉には素直に喜んだり。]
ありがとうございます。
タンスさえあれば…
[話は一人そこに戻っていたり、
立ち上がるとぷるぷるっと震えて水分を飛ばした。]
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