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ゲルダも皆も優しいなぁ。
[ゲルダの言葉に解ったと答えるベッティとブリジットの言葉を聞いて、ゲルダの言葉を聞いてもまだ怒ってる自分が狭量な気がして溜息をついた。
ハート9割ボッコが優しいかどうかはさて置いて。]
[ゼルギウスの隣に寄り添ったままなのは、
勿論夫が心配なのもあったが、それより
自分の安定を保つためでもあった。
ずっと、処刑という言葉を聞かされてから、内に芽生えた事がある。
自分は人を殺す事が出来るだろうか。
そんな物騒な問いには、迷わずに答えることが出来るだろう。
「お腹の子供の為なら、何人殺してもかまわない」と。
それは人としては残酷な答えだが
母親としては、極自然な答えだった。
追い詰められれば、守るためならばきっと、刃を向ける事を厭わない。]
[そんな内に決意を秘めながら、夫に進められるまま、
ベッティが作ったサンドイッチを一つ手に取った。]
ベッティちゃん、いただきます。
[そうして中のよさげな年下の娘たちを見れば、その姦しい姿に、
内の決意とは裏腹に、表情は緩まっていった。]
戦に赴くわけじゃないけどね。
うん、折角だし。
一つくらいならおやつ代わりで食べてもいいと思うよ。
ベッティ、私たちにもサンドイッチちょうだいー。
[そう言って冗談めかして笑い、ゲルダにも勧めて。
幼馴染に声をかけるとサンドイッチを手にとって口に*運んだ。*]
ま、大事は大事だが……。
クロエやゲルダの事もずーっと見てたし
妹みたいなもんだと思ってるからなぁ。
[だからこその保護者発言だった。
クロエに視線を外されれば不思議そうに瞬いて]
どっちも心配だって言ってんだ。
なんだ?
ゼルギウスにした例え話をしてやれば納得するか?
[クロエとゲルダを交互に眺めて
相手の立場で考えろというアレを持ち出す]
[ふとあたりを見回す。ユリアンとカルメンは商談に入るのだろうか。
籠の中身が気になるのか気にする素振りを見せ。
ややしてイレーネらに視線を向けると、首をゆるく振って。]
御免ね、イレーネさん…騒がしくしてしまったみたいで
おなかの赤ちゃんも困ってないと好いけど…
[しゅんとした素振りを見せて謝罪を口にし。]
ライが付いてくのなら、安心かしら?
[保護者云々の話に、てっきりそうなるのかと、
それならみんなも無茶はしないだろうしと思った。]
もし怪我しても、ライが居れば大丈夫よね。
……勿論、怪我しないのが一番だけど。
[そうにこりと食事の合間に、時折口を挟んでは
ある程度いつもの調子を取り戻し、微笑を浮かべた。]
まぁ、次があったら、私の乙女パンチが火を噴くからな。
[しゅっしゅっとシャドーボクシングとかしてから]
サンドイッチは適当につまんどいてくれ、
他に酒飲みたいとか、なんかあったら私かアーベルに言ってくれ。
私はちょっと風呂入ってくるからな。
[それから口元に手を当ててにししと笑って]
覗くんじゃねぇぞ?
[そんな言葉を残して、奥へと*引っ込んでいった*]
そりゃ解るけどさぁ…
[自分もゲルダもライヒアルトやイレーネ達には小さな頃から面倒を見てもらった覚えがある為、余計に今手を煩わせるのが申し訳なく。
保護者、というライヒアルトを見て何ともいえない表情を見せた。
どっちも心配だと、ゼルギウスにした話を引き合いに出されればゲルダとライヒアルトの顔を見て、むぅと答えに詰まった。]
それ言われちゃうと、何もいえなくなるよ…
[ぅ〜…と何ともいえない表情で唸れば蒼鷹が諦めろとばかりに一声上げるだろう。**]
ううん……大丈夫よ。
[ゲルダに話しかけられた頃には、
不安気だった表情は大分影を潜めていただろう。]
困るのは……うん、やっぱり困ったままなのだけど。
それでも、何にもならない可能性だってないわけじゃないし。
[きっとその時が来る直前までは、
何とかこのままで居られるのだと思う。]
ゲルダちゃんの方こそ、怪我は大丈夫みたいだけど。
……お婆ちゃんも心配しているだろうし。
[心のほうと、彼女を待つ肉親を想い、大丈夫?と問いかけた。]
[カルメンが待つ姿勢となれば片眉を持ち上げて]
あー…、
こっちは渡すだけだから話すと良い。
本格的な商談は修道院に戻ってからじゃないと
出来ないんでね。
[彼女にそう告げてからユリアンに向き直り]
嗚呼、宜しく。
葡萄の出来が良かったんでね。
味わって貰えると幸いだ。
手伝いか……、そうだな、ま、手が空いた時で良い。
[暗に無理に手伝う必要はないと告げて]
ま、現物みるのと薬草酒の方を確かめるので
一度は来てもらう事になるだろうけどな。
そん時は宜しく頼むぜ。
…そんなに心労を掛けさせてしまったのかな
でも僕、子供じゃないし…
[娘はぷぅ、と頬を膨らませたのち、くちびるを尖らせる。
目が離せないと言われ何処かおろおろしてしまうのだけど。]
ずっと、なのかい…?
そんなに君に見られてた何て夢にも想わなかったよ
是も修道院に居る子供達のお陰でもあるとか
[こてんと首を傾げ問う仕種は仔猫のよう。
ゼルギウスを喩えた話に関しては、くすくすと声をあげ理解をする。]
じゃあ…有り難う、これからも宜しく?
[少しばかり照れたように、娘は兄の気持ちで居る青年へと微笑んだ。]
うん、そうなるといいな、って。
………どのみち、ギュン爺は食べるんだし。
[敵と見なせば、人は人の扱いから餌へと変わる。
食べると簡単に言う母狼に、普段見せる情の欠片は成りを潜めた。
やってみるしか、という言葉にはこくりと頷くような気配が向けられる。]
……一人になる所を上手く狙えればいいのだけど。
[詰め所に篭られては手が出し難くなる。
誘い出すにも、その姿を別の者に見られれば追求を逃れるのは困難だろう。]
ギュン爺、一人で見回りに行ったりってよくするんだっけ?
[いろいろな物を警戒して、一人出歩くのを自重されるのは厄介だが
もしもまだ油断の中にあるのなら、喰らう機会はあるだろうか。]
安心、だろ?
[イレーネの言葉にクツリと咽喉を鳴らして]
嗚呼、怪我するような状況にならねぇのが一番だがな。
……保護者って立場は慣れてるからいいんだけど
なーんか老け込む気がしなくもないな。
[冗談のような軽い口調で紡いでみせる。
幼馴染に微笑が見えれば、安堵するように目を和ませた]
[修道院で育ったせいか年下の面倒をみるのにもなれていた。
クロエ>>398が何かいいたげにも思えたがあえて問わずにいる]
分かって呉れたなら其れで良いよ。
[蒼鷹の鳴き声にゆると目を細め
それからゲルダ>>401へと視線を向けた]
心労って程じゃねぇから心配するな。
大人だって言いたいならこれからは無茶するなよ?
[ずっとなのかという問い掛けには一つ頷き]
宜しくされちまったらしょうがねぇな。
あー、でも、御転婆もほどほどにしとけよ?
[微笑む向けるゲルダに似た笑みを向けた]
お目付け役、という事なのかな?
ン――― ふふ、くすぐったいね
[唸る様子の幼馴染の頬を突付き、蒼鷹が啼いて更に追い討ちを掛けた様子。食餌を取るのなら其の様子を近くの席でちょこんと座って待つ心算。]
クロエは頑張り屋だから
[それだけ言い伝えて、イレーネの表情を伺い]
うん…イレーネさんはママにならなきゃいけないし
若しかしたら何かの間違いって事かもしれない
[希望的観測は捨てきれず、かといって非道になるには娘は若すぎる。護るべき存在を抱く母と小娘とは違う事は未だ知らずに居て――。]
……ん、ふふ、怪我は平気なのだよ
おばあちゃんは来てないみたいだし、其れが不幸中の幸いだね
[そう、仮令――祖母と娘を繋ぐ血が、そこに流れていなくても。]
ライが一番、皆の扱いに手馴れてるんだものね。
[元々子供らの集まりの中で、ゼルギウスを除けば
一番年上なのもあって、彼が何かと小さな子らを纏める事が多かった。
それは彼の境遇が、そうさせているのもあるのだろうが。]
あら、そんな事口にしてると、本当に老けるわよ。
口は災いの元なんだから。
[老け込むという言葉に、唇に手を当てて、少し明るくなった笑みを返した。]
はは、期待して良いぜ。
ん、夜の愉しみにしとくと良いさ。
うっかりアーベルに飲まれちまわねぇようにな。
[同じ瓶だから見分けがつかないだろう。
アーベルはユリアンが同じ物を持っている事を知らない。
ユリアン>>403に告げるのは念の為のこと]
――…嗚呼、わかった。
[ゆると頷きユリアンから離れた]
見回りか……。
一人なら狩りがしやすい。
その時を狙うのが良さそうだな。
[同胞の聲に同調し微かに頷く]
厄介な得物を持ってなきゃいいんだけど。
ま、持っていたとしても負けはしない。
[言い切るだけの力を青年は有している。
同胞も身重でなければ容易く狩れるだろうけど]
手馴れてっかなぁ。
[余り自覚はないけれど生い立ちと肩書きゆえに
世話焼きな面が確かにあった
イレーネの言葉>>406にそうだろうかと首を傾げ]
あ、一番慣れてるのはゼルギウスの扱いだな。
なんか分かりやすいし
お前さんの事を持ち出せば何とかなるし。
[のろけは聞き流せばいいし、と思ったが
流石に当の本人たちの前では言わない]
……あー、じゃあさっきのは無しで。
老けて白髪なんてあった日には流石に落ち込むかもしれん。
黒に白は目立つだろ。
なんかヤなんだよなぁ。
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