[頭にユリの手を感じる。 少し考えて、小さく頷いた]……マリー先輩がいいなら……すみません。[外郎の本来の持ち主のほうに、小さくなって目を向けた][切り分けるもの、調理室。 そんな単語を耳にして、ユリへとゆっくり視線を戻した。 奥歯をちょっと噛み締める]……気を、つけてくださいね。[ああ、包丁って、そうやって手に入れるのか]