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[自分も幼馴染のようにハルエを引き止めることはできず、
シンタロウ達とわかれると]
うん、一階だね。道は覚えてるから。
[幼馴染と同じく挨拶をして配電室に向かった。
途中、携帯を開いたハルヒに]
校内で通じない場所はなかったと思うけど。
[少なくともそれを感じたことはボクはなくて、でも携帯を開くと確かに圏外]
パソコンの次は携帯?
[思わずそんな言葉をつぶやく]
― 保健室 ―
蛍の方も圏外か……。
[ふと思い出したように保険医の机へと歩み
其処にある固定電話の受話器を耳に宛がう。
妹の待つ自宅に掛けてみようとするが何の反応も無い。
試しに110を押してみるが矢張り同じで掛かりはしない]
こっちもダメか。
[一台だけ光を放っていたPCがあったのだから停電ではない。
ブレーカーが落ちたというのもあの状況では考え難い。
こめかみを押さえ思案するうち紅茶の用意が出来たらしい。
蛍子から紙コップに入った紅茶を受け取った]
ありがとう、良い香りだね。
[一口含めばほっとするような味と香が広がる。
きつく結ばれていたくちびるがゆるく弧を描いた]
―→1F廊下―
やっぱり?
……うわ、時計表示もおかしくなってる。
[幼馴染からの返事>>106を受けて、ふたたび視線を画面に戻した。
待ち受け画面の右上に小さく表示された、36:24というあり得ない数字に瞬く]
壊れたのかなあ。
なんかこのタイミングでって、流石に不気味……
[丁度一階に降りたところで、言葉は不自然に途切れた。
携帯の画面を見つめたまま、暫く黙りこくった後]
……誠、あのさ、
[再び口を開いた川島は、誠に何か言おうとし]
……あ。
[他の人の姿>>105を見つけたことにより、言葉はそれ以上続かなかった]
百之喜さん……と、高峰先輩?
帰ってなかったんですか?
[外に出られないことは知らずに、疑問を口にする]
―少し前―
[シンタロウからの言葉>>77には]
うん、桐谷さんのことお願いね?
[そう、彼女のことはシンタロウに任せることに、女の子一人暗い中歩かせないですむしと心の中に]
― 保健室 ―
蛍ちゃんの淹れたお茶は美味しいね。
[同意を求めるように春を流し見た。
外の冷たい空気に当たれば頭も冴えるだろうか、と
佑一郎は窓辺に寄り窓を開けようと縁に手を掛けた]
――…え。
[窓はピクリとも動かない。
鍵が開いているにも関わらず凍りついたかのよう。
他の窓も確かめてみる、が、どれも反応は同じで]
何で、開かないンだ……?
[色のない声がポツ、と零れ落ちる]
─ →写真部部室─
(……っかし、わけわからんなぁ。
なんなんだよ、このメール)
[時折り、ポケットの中の携帯を握ったり離したりしつつ、目的地へ向かう。
途中、廊下の窓越しに見える風景は、どこか陰鬱で。
受け取ったメールのシスメともあわせると、気分はかなりどんよりと。
それらを振り払うよに、部室の鍵を開けて、中へ]
ちょい、待ってろな。
[中に入ると友梨にこう言って、自分の備品を置いておくロッカーへ。
中から出したのは、黒のシンプルな折り畳み傘。
ちなみに、壁には歴代部長の残したパネルがあれこれと飾ってあり、中には先代の置いていった演劇部の舞台を映した物なんかもあったりする]
―→1F廊下―
ああ、ボクのもなってるね。
たしかに一斉におかしくなったりしてるみたいで、
[電子機器壊す電磁波だったかそんな兵器なかったっけとかボクは考えたりしてから]
ああ、ノートパソコン生きてるか後で確認しようかな。
[しばらく黙ったままになった幼馴染に、何と振り向きながら言いかけて、
そのまま他人の姿が見えて黙る様子に、ボクは特に追求することはせず]
百乃喜さん、忘れ物でもしちゃった?
[ボクもやっぱり出られないこととか知らないからそう聞いていた]
― 1F配電室に向かう廊下 ―
[高峰に続いて廊下を歩いていれば、今まで聞こえてこなかった人の声が小さく聞こえて。
人がいることにほっとしたような吐息を零す。
近づけばそれが川島>>109と露島だと解り]
あ、川島君に露島君。
あ、あの、あのね……
[川島の疑問にどう言えばいいのかと悩むうちに、高峰があっさりと校舎の入り口も窓も開かなかったこと――そして窓ガラスを割ることも出来なかったことをつげて]
う、うん、そうなの。
私も見てたけど……ほんとに、窓もドアも開かなくて……
[閉じ込められたみたい、という言葉は口にはできなかった。
まだ、希望は持っていたくて、でも不安も大きくて最後はうつむいてしまった]
……しかし、外、だいぶ暗いなぁ……。
[傘を渡した後、何気なく窓辺へ。
雨が降りそうか否か、確かめようと鍵を開けて手をかけ]
……はらら?
[開かない窓に、上がるのは、惚けた声]
いやいやいや。
さっき、ふつーに開いてたろ。
[一人突っ込み入れつつ、再度力をかけるが、やはり、窓は開かなかった]
ちょ……なんの冗談よ。
[薄暗い廊下は、本当に怖くて]
[ゆっくり立ち上がると、確かめるみたいに廊下の窓に手をかける]
[やっぱり、開かなかった]
…………
[確かめなければいけないことは、いくつかある]
[このゲームがもう始まっているのか。『主催者』がどこまで求めているのか。このゲームに乗った人がいるのか]
まさか、リアル人狼、………?
[一番最悪のケースを想定して、ぶるりと体振るわせた。
言葉にすると、本当にそんな気がして。
もし、そうなら。本当にそうなら]
[自分の場合、味方なんかきっと誰もいない。いない、のに]
[重なる奇怪な状況に、何となく頭が痛いような、そんな気がした。
傍目奇妙な窓に対する苦戦ぶりの意を問われたなら、口をつくのはため息一つ]
……窓、開かん。
鍵はこの通り、開いてんだが。
[もう一度、力をかけて見せる。
友梨が試す、というなら止めはせず]
ホント、わけわからんな……とりあえず、ここに居ても仕方ないだろし、玄関まで行ってみるかぁ。
[窓を開けて外を確かめる、という当初の目的は一時放棄。
最も馴染んだ出入り口である玄関へ向かうべく、部室を出た]
―― →1階へ ――
[深呼吸した。ぐっと拳を握り締める。
泣きたいくらい怖くって、でも、きっと、誰も助けてくれない]
[先ほどPCルームで、男の先輩の服を掴んでいた女の先輩を思い出す。あんな風にすがれる相手もいないし、すがった所で助けてくれるとも思えない]
落ち着け、私。まずは帰ろう。
最悪でも、『占い師』を探さなきゃ――!
[震える足を叱咤して、教室から荷物をひったくり、階段をぱたぱた下りていく。足がもつれて、足音は不規則だ。1階にたどり着く最後には、かなり大きくリズムを崩して踏鞴を踏んだ。どん、と非常階段にぶつかる音]
―― う、っわ……!
―1F廊下―
開かない?
[言い淀んでいる桜子の代わりに、事実を告げる響>>114を見た]
割ることも、って……
[その行動も普段なら咎めただろうが、今の状況では起こった現象のほうに意識が行く]
この学校の窓って、別に特殊加工とかしてなかったはずだよね?
こないだも誰かふざけて割ってたような。
[そしてその誰かは当然学長から雷を落とされていた。余談であるが]
――…怪奇小説(ホラー)や推理小説(ミステリ)で
ありそうなシチュエーションだな。
[イヤな予感がするのはそれらが頭を掠めるからだろう。
微かに柳眉を寄せて溜め息まじりの吐息を零した。
春の声>>119が聞こえ保健室のスイッチをカチャ、と弄る。
入り切りを繰り返しても明かりが戻ることは無かった]
如何いう仕掛けか……。
つけたくても、つかないらしい。
[困ったような笑みを浮かべ春に声を返した]
[部室を出て、玄関へと向かう。
いつもなら、冗談やネタ話で暗くなるのを止める所だが、今はそんな気分にはなれず。
恐らく、傍目にはかなり異様に見える状態で歩いていた、のだが]
……んー?
今、なんか、派手な音せんかったか?
[>>118 階段の方から聞こえてきた、慌しい足音と、物音に足を止めて]
……行ってみるか?
なんぞあったんなら、ほっとけんし。
[しばしの思案の後、こう言ってそちらへと足を向けた]
─ →1階・階段付近─
え、出られないの?開かないし壊せない?
[サクラとヒビキの言葉に一度首を傾げてから]
そうだね、廊下の窓ガラスはこないだ誰かがふざけて割ったのもあるし、野球部が先週割ったばかりだし。
唯一特殊加工してそうなのは学長室くらいじゃないかな?
[幼馴染の言葉に続けて、ボクは最近の出来事を思い出したりしながらそう答えてから]
そこの窓ガラスで試してみる?
[割かしあっさりとした様子ですぐそばの窓ガラスを見ていたり]
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