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……ぁ?
[幾度か瞬いた青い瞳は、小さく丸い瞳孔に。]
すまない、寝ぼけてた…。
痛くは無かったか?
[自分でも驚くほどに強く、力を込められていた指を、緩めて放す。]
[アマンダとダーヴィッドの遣り取りを視線の端で捉える]
ダーヴィッドさん、コーヒーでも召し上がってはいかがです?目が覚めますよ。
[笑顔で声をかける]
えー、好奇心だすと猫が死んじゃうのか。
それは嫌だな。僕、猫大好きだから。
[ちょっと間違った方向で悩む...]
それに魔物がばっさばっさいたら、真っ先に死んじゃうよ。僕、ダーヴィットさんみたいに強くないから。呪いも嫌だなあ。
まあ、それによって変化が生じる事もある。
なので、全てを否定する必要はないでしょうね。
[僅かな反省の色に、くす、と笑み。
それから、僅かに表情を引き締めて]
わからないと言えば、わからない。
わかると言えば、わかる。
しかし、今はただ、時が如何様に移ろうかを見定めるしかない。
……そんな状態ですよ、俺は。
[静かな言葉の後、一転、口調は軽くなり]
力になりたいなら、そのひとが何を望んでいるか。
それを、しっかりと見定めないと?
「そうかね?では、私の目的を、知っているのか、天の子よ。それが、お前と同じだとしたら、どうする?」
[囁く声は、優しい]
おいおいおいおい。
だから焚きつけるなって、神父サマ。
[プリンパフェを切り崩しながらも、苦笑。]
一攫千金だの何だのってのは、この歳のガキには早すぎる。
違うか?
[少女に穏やかな笑みを向け。]
うん、強いと思うよ。
悩みから簡単に逃れたがる人も多くって。
そして、逃れる為だけに生きられる権利を捨てようとする人もいる。
実際……そんな人を幾度も見ちゃってるから。
でも、君はそれを生きてる証って自覚してるから、ね。
―Kirschbaum:2F―
[弦の調子の確認を終えれば軽く両の手を握ったあと青年は全てをケースにしまいこむ。
そしてすっかり忘れていた空腹を告げる腹時計に肩を竦めて階段を降りた。
今日も集まりだしている見慣れたような姿に気付けば挨拶くらいはするのだろう]
―Kirschbaum:2F→店内―
水の中、絶望と共に飛び込む人を幾度見たか……。
その人の望む変化がそれなら、僕には止める権利はないけども。
それでも……あまりいい気はしない。
えー、でもお金はないよりあったほうがいいよ。
もし「鍵の書」を手に入れたら、まず冷蔵庫を大きなものに取り替えて、そして残りは貯金して老後の蓄えにする。
[捕らぬ狸の皮算用]
[低く落ち着いた声をかけられて、苦笑いを浮かべつつ前髪をくしゃり。]
…あぁ、その方がよさそうだ。
[給仕の少年にミルクたっぷり砂糖無しでコーヒーを注文。
チュニックの胸元を、首までしっかり留めなおす。]
[ほんの僅か目にした逆鱗は、金色を抱き淡く青い光を放っていた。
アマンダの脳裏に、彼に預かった玉のイメージが頭を過ぎる。
白い面に浮かぶ、微笑み]
大丈夫、…たぶん。
寝てるところを、悪かったね?
[離された手首を服の上からさする。
指先に伝わるかすかな亀裂に、僅かに眉を寄せる。
けれど、アマンダが気にすることは、それではなく。
菫の縫い包みを撫でて踵を返し、千花を肩に乗せ、店を後にする。
扉をくぐる瞬間、その視線はユリアンを見て、*直に前を向いた*]
『鍵の書』が金になる代物とは限らんだろ。
おまけに、そんな大層なモノを売れる店はほんの僅か。
コネクションがなけりゃ売れねえぞ?
[ほーれ、諦めろと言わんばかりに追い討ち。]
[ユリアンとハインリヒの反応に、声をあげて笑う]
ははは、これは失礼。しかし、若者に多少の冒険心は必要かと思いましてね。
それに、いずれにせよ、迷宮に至る道は閉ざされているようです、今ではどこから入ればいいのかも判らない状態だとか。
例え、ユリアンがその気になったとしても、探検に出かけるのは実際には無理でしょうね。
だって。
ベアトリーチェが生きているというのは、
ほんとうにさいわいなことなのだもの。
[一度は死に近附いた、「神の御子」のことば。そのことを来たばかりのアーベルは知らないでしょうが、つられて笑ったベアトリーチェのかおに浮かぶのは、それはなんだか、ぽっかりとなにかが足りない微笑みだと感じられたかもしれません。]
外にばかり居ては、冷くなってしまうね。
アーベルはまだ、ここに居るのだろうか。
お金があれば、提督が軍隊やめて悠々自適の年金生活送れるだろうね。
ヤン提督は軍師としての才能は優れているけど、志向は本当に向いてないからな。
[こっそりため息]
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