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[アマンダは、土を踏んで近づく。足音はしない。
白梟が警戒するように首を傾げる様子に、目を細めて笑う]
ん、大丈夫。
少し、毛繕いするだけ。
[おかしな物言いをしつつ白い指を伸ばす。
悪意がないのを感じ取ったのか、今度は白梟は止めなかった]
[氷破の精霊に、生命の竜。
後者が通り過ぎる時に、僅かな揺らぎを感じた。
その中に、僅かに、異質な、魔の気配]
「……竜の子、貴女も、また、」
[玲瓏たる声は微かに思考を紡ぐが、それは届きはしまいか]
[虚無を溶かし込んだような彩な髪が、元通りに背へと流れる。
アマンダは金緑石が映える様を目を細めて眺め、白い指先を離す。
その間際、大地の癒しを少しだけ置き土産にしたけれど、受け取られたかは判らない]
ふふ、お邪魔したね。
さ、行こうか。
「チッ」
[白梟が何を考えているかなど気にせず、その場を立ち去る。
淡い薄紅が、整えられたばかりの虚無の髪へと舞い降りた]
[仕事を終えると、そのまま森へ散歩に出かけた。
自然の中にいる事は、とても安心した。いつもと何も変わらない、木々。
踏みしめる土の下には、もうじき現れようとする新しい息吹。
大きな鳥に食べられる小動物。
あふれかけた記憶を再び飛び出さないようにゆっくり抑えつつ、ゆったりと自然を泳ぐ。]
−→西の桜−
[暖かな午後の日差しの中、ゆっくりと西の通りを歩く。
花の盛りの今、シンボルツリーとされるその樹には、大勢の人がやって来ていた。
アマンダは樹から少し離れた場所で、その艶姿を眺める]
うん、きれいだね。
今年も、とてもきれい。
「チッ、チチチチチ…」
[千花の同意する声に、笑ってその場へと座る。
まるで後ろに凭れるように手の平を地について、踏み固められた土が樹の根を痛めぬ様にと、柔らかく変化させ――]
「アンアンッ!」
[薄れ掛けた意識が、傾ぎかけた身体が、急激に戻って。
アマンダは包帯の巻かれた手で額を押さえ、小さな息を吐いた]
[だいぶ奥まで来て、地面に腰を下ろした。
そのまま、地面に仰向けに横になる。
目を閉じると、色々感じられる。
そしてそのまま、彼女はうとうとと*眠りについた*]
[人の多い北の通りを抜けて、中央の広場では夕の赤に染まる水が流れてゆくのを見送り、薄紅の花びらが降りそそぐ西のほうへと向います。
しばらくすると、いつもの「Kirschbaum」の庭の桜に、誰か居るのが見えました。夜のそらよりも深い、髪のいろ。そばには羽を夕焼けのいろに変えた梟。]
こんにちわ、ヴィンター。
お休み、オトフリート?
[小さく挨拶を口にして、一度てのひらの中の輪に眼を落しましたが、ねむっているのを邪魔してはいけないと、そっと過ると、外れの方へと足を進めます。]
だいたい、アマンダは与えすぎ!
樹にあげるのは、いつもだけど。
今日はヒトにも、あげたのに!
わたしの器(からだ)、動かせなくなっちゃうよ! もう!
アマンダ、ヒトのカタチ苦手なのに!
だから、わたしのカタチ(人形)貸してあげてるのに!
もうもうもう!
・・・・
今度だけ、だからね!
[聞き憶えのある鳴き声がベアトリーチェの耳に届きまして、なんだろうと首をかしげるように頭を動かすと、肯いているアマンダの姿がありました。
ぱちくり、緑の眼をまたたかせます。]
[千花はやっと気が済んだのか、肩から頭に移動し張り付いた。
円らな目は閉じられ、それと入れ替わりにアマンダの目が開く。
茶色の瞳は硬質な赤みを帯びて、何度か瞬きつつ辺りを見回す。
ちょうど、緑の眼が瞬くのと、視線が合っただろうか]
―北通り―
[遺跡を立ち去ってから、街へはいる北門にはベアトリーチェが佇んで居た筈なのだが、大柄なものの多い冒険者たちの人波にあって、少女はとても小さく、またミハエルの視線も低すぎて、結局ミハエルは少女へ気付くことなく街へ入った。]
[涙も凍てつくような、銀世界で悲しみ泣くものはない。
人間界へも親しいものが居る訳では無く、(イレーネは涙こそ流さなかったものの)不慣れな光景へ遭遇した所為で、いやに動揺していた。また、何故己が動揺しなくてはならないのかと憤っても居た。
気が散っていた。気が付くと、おかしな所で道を曲がり、通りから少し外れた路地裏へ入っていた。]
−西部・桜−
お休み、アマンダ。お早う、千花?
[呼び間違ったのか、わかっていたのか、定かではありません。そちらに近寄りながら、にこっと笑って云うベアトリーチェは、まるで昨日騒ぎがあったことなんて嘘みたいなふうでした。]
そらのいろの変わるこの時間は、とても素敵だね。
[昨日よりも感覚は鋭くなっている。
人の出入りに気付きながらも部屋の中から動くことはなかった。
風に近しい人が、コエを伝えてくる人が、やってきたのに気付いていても。]
…………君は、どうしたい?
[途切れたコエに、投げ返す]
―北通り・路地裏―
[北通りは、遺跡を訪れる冒険者やトレジャーハンターを目当てにした商品を取り扱う店が多い。それらは大概、一般生活には全く不要な品で、なかには殺傷能力を求めた物も少なくない。
そんな通りから裏路地へ入ると、夜が近付かないと扉の鍵を開けないような、怪しげな店々に鈍く揺らめく明かりが灯り始めて居た。]
[そういった店を訪れるのは、自称強者のならず者が多い。]
[殆ど前も見ず歩いていたミハエルが衝突した男も、そういった路地裏事情のご多分に漏れず、全身からいかがわしい空気を発散させていた。]
[アマンダは不思議そうに目を丸くして、笑う]
・・・・・
うん、おはよう。お嬢ちゃん。
空とっても、素敵ね。きれいきれい!
[わかられているのかなんて気にせず、空の色に目を細める。
端的だった口調は、舌足らずな口調になっていたけれど、どれほどの違いがあるのだろう。
ただ、頭上の千花は動くことなく、円らな目を閉じたまま]
僕だから手を出せないのかもしれない。
僕のからだは力の器だから、強すぎる力を受けては壊れてしまうんだ。
この町にいる他の魔族はどうなのだかは僕はしらない。
あれを使えば、僕には耐えるだけで限界になってしまう。
……少し、それも考えたけれどね。
あんな封印をほどこされている鍵なら、かの女のたましいを、しあわせにしてくれるかもしれないっ、てね
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