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[す、と左手を上へ翳す。
ふわり、碧い光が舞い散った後、そこに現れるのは、漆黒の書物が一冊。
インテリジェンス・アーティファクト『魔本』。
強大なる力を秘め、その盟約者に『世界の境界』に干渉する力すら与えるもの。
もっとも、この学院では撲殺兵器としての認知度が高いかもしんない……というのは、置いといて]
……界と界を結び、分けし力。
我の声を聞き、それに応えよ。
過剰なる力溢れしこの場を一時、閉ざす障壁を。
『盟約者』の名に置いて、具象させる事、求めん!
機鋼学科4年 オトフリートは、ランダム を能力(占う)の対象に選びました。
一つのことを知るために、あらゆる分野に触れその観点からみることもまた大事なことだ。
古代語を学ぶこともきっと実になることだろう。
使えるかどうかはまた別の話になるのだが…
[器用にくるくる回るふわふわは自分が褒められたと思ったのかさらに調子にのって高速回転、
そのままばしゅんっと指先から発射するように空高く飛んでいった]
うむ、少々調子がですぎたようだ。
[空を見上げるとその姿は既に見えない]
む…これは…
[そしてダーヴィッドと同じく感じ取ったものに反応を示し]
少々まずいことになったかもしれないな。
ある意味では天国なのかもしれないが……。
[自分が過敏に反応する何かといえばお察しかもしれない、そのなにかの気配]
―中庭・『世界樹の仔』付近―
『……はい?』
[見ていた先から聞こえたネーミング>>10、柴犬には聞き覚えがないものだったらしい。
こて、と再び首を傾げる。
そこから少し離れた場所で、主のほうはほのぼの空間を形成している女性>>4と少年>>6を羨ましそうに見つめていた。
少年のほうが屋台にいたクマだとは勿論気付いていない]
……あれ?
[と、瞬きを一つして、周囲を見渡す。原因は勿論、変な力の流れを感じた為で]
[呪を紡ぎ、解放するのは『世界樹の仔』の近辺を一時的に隔離する結界。
その力に反応してまたふわふわが増殖するのは、已む無しか。
碧い光が空間に弾け、壁が構築されてゆく。
その途中、開いた右手を軽く動かし、召喚実習を行っていた生徒たちを結界外に退避させておいた。
何せ、そうでもしないと、窒息しかねない]
……さて。
仕込みは、こんなもん、か。
[生徒たちの離脱を確かめると、ぽつり。
こんな呟きが零れ落ちて、消えた]
氷破学科三年 エーリッヒが「時間を進める」を選択しました。
─ 『世界中の仔』付近 ─
[さて、今居る場所は事件が起きた魔方陣のある場所からどれだけ離れていたのでしょうか。
仮に距離があったとしても、この場所に『それ』がやって来るのは時間の問題でした]
くぅ?
ふわ ふわ?
[最初は雪かと思いました。
けれど、降って来た『それ』はパステルカラーだったのです。
どこぞから召喚されたふわふわは、無尽蔵と言えるくらいに大量に辺りに降り積もって行きます]
がうっ!!
[それを見た瞬間、ティルは仔熊に変化し、降り積もるふわふわに飛び掛って行きました。
どうやら野性の本能が目覚めたようです]
ふわふわー!
[仔熊に変化した後の鳴き声と同時に、楽しげな声が別の場所で響きました。
思考が反映されるため、鳴き声ではなく言葉が伝わるようです]
[昔から魔力への感応は高い方だった。殊に、魔力が移動する瞬間の揺らぎを感じ取ることが得意で]
確かに、これは、まずい、かも…
[空の彼方に飛んでいったピンクのふわふわ>>12感じたのは、それと同質の魔力。それも大量の…]
おい、逃げ…!!
[その揺らぎが召喚術を使った学生達の頭上にあると知って、叫ぼうとした時には手遅れだった]
雷撃学科3年 アーベルが「時間を進める」を選択しました。
― 『世界樹の仔』付近 ―
[眺めていた先>>4、召喚実習に降ってきたものには大して驚いた様子は見せない。
「もう少し危険性のある失敗なら面白かったのになぁ」などという小さな呟きは、傍らの白狼には聞こえていたが、ゼルギウスには聞こえていたかどうか]
まあ、これはこれで面白いか。
[仕込み云々の呟き>>14は{1}(奇数…聞こえた 偶数…聞こえなかった)。
まあ、聞こえても聞こえなくても、この男の反応はほとんど変わらないだろうが]
陽光学科導師 ハインリヒが「時間を進める」を選択しました。
……て、ちょ、ま。
[魔力を感じた──と、思った直後に空から溢れたパステルカラー。
遠目にはやたらと綺麗ではある、けれど]
なんで、いきなり降ってくんだよっ!
『……どうやら、この近くで召喚呪が使われた様子』
冷静に分析すんなっ!
あれに埋もれたら、マジで死ぬぞ!
[白梟に突っ込み飛ばす様子は、それはそれは真剣だった。
どうやら、前にも埋もれた事があるらしい]
─ 『世界樹の仔』の傍 ─
偶には帰りたくならねーのか?
[>>8過去に理由を尋ねて誤魔化された記憶もあるので、
問い掛けにしては軽い声で一言だけ。]
面白そうな事には俺も漏れなく乗っかるけど、俺の所は割と雪深かったからなー。
結構雪がふわふわと沢山、そうそうあんな風…に、……あ?
[アーベルと白梟の掛け合いを楽しそうに見遣りながら、身振り手振りでついと空を仰いでみた所。
視界に入るのは降り注ぐパステルカラーの、ふわふわ。
近くで起こった事>>2は知らなかったため、え?、と其の儘暫し見上げ。**]
失礼しますっ!
[大量のふわふわに埋もれた学生達の姿を見ると、オトフリートに一言投げかけてから、駆け寄っていく。もちろん窒息する前に救助しようと思ったわけだが、それより早く導師による結界構築と学生達の退避が完了してしまう>>14]
結界?…て、こら、お前、ティル?!
[埋もれた学生達の気配が、ふわ溜まりの中から消えた事には安堵したものの、そのふわ溜まりに勢い良く突っ込んでいく仔熊の姿>>16に、また焦る羽目になった]
[手遅れな目にあう学生達を見ながら、まぁ死ぬ危険があるわけではないととりあえずそれは置いておき、
いやむしろこれは天からの授かりものなんだとか考えがどっかで飛躍もしていたかもしれない]
とりあえず、ダーヴィッド。
近くにゼル導師がいたはずだ。
こういう時に心強い方でもあるわけで、まずはそちらに行くことを提案するが。
[人によって彼に対しての思いはさまざまなので、ひとまずは提案という形をとった]
[聞こえた小さな呟き>>18に、真紅の瞳に楽しげな色が宿る。
肩の上の水晶龍は、呆れたようにぱたり、と尾を振っていたが。
仕込み云々の呟きは、例え聞こえていたとしても特に気にするつもりはなかった。
それはそれで面白い、とか、主にそんな理由で]
さて……隔離はしたが、ここからどうしたものか。
[なんて呟いている所に響くのは、どたどた、という足音。
振り返った先には、用務員の姿があり]
ああ、ギュン爺か。
偉い事になったな。
[一体何があった、これからどうする、と突っ込みを重ねるギュンターに、どこまでも平静なまま、他人事風味でさらっと言った]
─ 『世界樹の仔』付近 ─
[ずしゃあ、とふわ溜まりに突っ込んでは掻き分けて出て来るティル。
埋まる、と言う危険性は頭に無いようです]
ぅ、ぅ、がぅ。
…ぅ? がぁう?
[掻き分けてる最中に、ぽんっ、ぽんっ、とふわふわが増えていきます。
それに埋もれて出にくそうにしている時、名前を呼ばれて>>21鼻先をそちらへと向けました。
なぁに?と言っているように見えたかもしれません]
ふむ、案ずる前にすでに対処済みか。
[ゼルギウスの仕事の早さに感心しながら、
提案よりも先に救助に向かったダーヴィッド、そして遠巻きに新たに突っ込む姿とか眺めたり]
まぁ、問題解決にいろいろ大変なことにはなりそうだが……
[大量のふわふわ、そしてある意味密室ともいえる場所のこれは逢瀬のごとく…、
思わずにやりと妖しげな笑みを浮かべていたとか]
[軽い声の問いかけ>>20には、苦笑めいた笑みを浮かべるに留めていた]
あー、そっか、そこって正反対なんだなあ。
雪が多いと、大変、って聞くけど……。
[雪深い所、というエーリッヒに相槌をうち。
なげようとした言葉は、降ってくるふわふわによる自身の動揺によって途切れた]
っていうかエーリ、のんびり見てたら埋もれるから、あれっ!
[そしてその動揺は、言葉を途切れさせて見上げる様子に気づくと、ちょっとは静まった。
かも知れない]
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