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[再び広場の脇を抜けて、イヴァンの家を目指す。
家が見えたところで、一度立ち止まった。
髪に手で触れて、乱れていないかをチェックする。
それから、そうっと家を覗き込んだ]
イヴァン、いる?
[いつもより声が小さくなるのは、緊張の所為]
…俺は、いい子なんかじゃない。
[ユーリーには低い声で反論を返すのは小さくて。
はにかみ、恥ずかしそうにするカチューシャを横目で見て、
レイスの言葉には、俯いたまま上目で頷いた。
自身も無愛想である自覚はあるが、
レイスは別格だと、こっそりと思う]
…ん、もう、用事は済んだから。
帰って着替える…それから、そっちに行くよ。
[手間を増やして居るのはまさしく自分であったから。
彼の言葉が軽口に聞こえる訳も無く、
きゅ、と、両側の車輪を掴む手に力を入れた]
――ン、良い返事だ。
[カチューシャの頷きに
花色――薄い藍色の双眸が緩い弧を描いた]
怪我や病気が増えると心配だ、って
そう素直に言えばいいだろうに。
[なるべく仕事を、と言うレイスの其れが
軽口だと付き合いの長さで分かりはしたから
そんな風に言葉を返して男はわらった]
―― 畑 → 自分の家 ――
[収穫した小さな花びらで満ちた籠を背負い、一度戻ることにした。
少しだけのつもりだが、それでもまだ水分を含んだままの花びらの山はそこそこ重い]
[作業でだいぶ汗にまみれた姿と作業着で、でも自分の家の近くに人影を見つけると破顔した]
そこにはいないけど、こっちなら。
やあ、キリル。酒は上手く抜けた?
墓参りの準備が出来たとか。
[そそくさと寄って行ったので、ふわりと風に小さな花弁が舞った]
だいじょうぶ。
[囁きだけでなく、感情も漏れるものかと同胞を想う。
俯いた侭に小さく呟く言葉は、そっけない。
自身の血で酔いそうだなんて、言えるものか。]
そう。なら、いいけど。
[揺れる感情、溢れるままに気配を感じたとはいえ、
流石にその理由までは思い至ることはない。
素っ気無い口調に、僅かに案じる気配が滲む]
いい子な訳ない。
だったら――僕は、どうして二度も捨てられたんだ。
[ユーリーの言葉に、少しだけ鼻の奥に熱を感じたから
俯いた顔は、あげられず。
背中のままで、頭を振ることすらできなかった]
わ…、畑だったんだね。
花を摘んでいたの?お疲れさま。
[花篭を背負った恋人の姿に、少し照れた笑みが浮かんだ。
風に乗って、ふわりと汗に混じった花の香りが届く。
そちらへと駆け寄って、首傾げて花篭を覗いてみた]
うん。花を持ってきたから。
行けたら行こうかなって…イヴァン。重くない?
[降ろすなら手伝おうかと、彼の負う籠に手を添えてみる]
[薄い藍色の瞳が笑みのかたちを作るのをみて、えへへ、とユーリーに笑いかえす。
花のような色だと、昔兄がからかったのを聞いたことがあるけれど。
綺麗な色だと思った]
あ、ロラン。無理しないようにね?
[帰る、というロランの声に視線をそちらに戻し。
レイスの軽口は軽口には聞こえなかったけれど、ユーリーのツッコミを聞けば納得できるものでもあった]
―― 自分の家 ――
[彼女が振り向いた。
少し目を見張る。幾度か瞬いた。可愛らしいピンと化粧]
………わぁ
[少し呆けたように口が開き、すぐに浮かべる満面の笑み]
キリル。可愛いな。すごく素敵だ。
似合ってる。どうしたの?
[彼女が花かごを覗く。花の香りに混じって化粧品の香料が幽かに届いた。ほう、とため息ついてまじまじと眺める]
本当に綺麗だ。
ああ、いや、大丈夫。ありがとう。
[花籠を下ろす気もそぞろ。手伝ってくれるのは嬉しいけれど、汚してしまってはと思わず断っていた。何か体は動いていても、視線は彼女から離れない]
ごめん、俺、こんな格好だ。これを置いたら少し時間が空くからいいよ、行こう。嬉しいな
[不器用な一面をみせるレイスとロランを交互に見遣り逡巡。
僅かな間の後、帰るらしいロランの方へと駆け寄る]
ロラン
帰るなら途中まで一緒に行こうか。
[車椅子へと手を遣り
ロランを手伝おうとするのは怪我の件があるからか。
それは言葉にこそせず、ついでを装い]
カチューシャも気をつけて。
マクシームによろしく。
[昨夜あったばかりの幼馴染の名を紡ぎ言葉を掛ける]
[一人で帰るロランは心配だったけれど、きっと一緒に帰るのは嫌がられる。
だから言い出さなかった。
そしたらユーリーがロランと戻ると聞いて]
うん、気をつけるね。
ロランもユーリーさんも、またね。
[兄に、といわれて頷いた。
手を振って二人を見送り]
レイスさんはなにか森に用事だった?
あたし、ちょっと入り口にある花を摘みに行くから、ついでに行って来ようか?
[ロランの治療をするなら森での用事を肩代わりしようかと申し出てみる]
/*
とりあえず、死ねない気がしてきた。
死にたがりが多い気がするぞう。
もうちょっと他の人と絡みに行こうぜ。
あと1往復かなあ。
え…っ。あ、変じゃない?
あのね、イライダにお願いして教えて貰ったんだけど…
おかしくなってないかな。
[イヴァンの笑顔に、ボクの心臓が跳ねた。
まじまじと見つめられて、ますます視線が下に向く。
けれどやっぱり気になって、もう一度顔を上げた。
本当に大好きな笑顔が、そこにある]
ほんと?……良かった。
本当は、イヴァンに一番見て欲しかったから。
[頬が熱い。きっと、耳まで赤くなってしまっている。
手伝いは気遣うように断られてしまったから、
何だか落ち着かない気分で、おろりと役立たずになってしまう。
そわそわと、落ち着かない手で髪に触れた]
…あ、
[ユーリーが駆け寄るのに、小さく声を上げる。
少し表情が崩れていたから慌ててむすりと眉を引き絞り
口元を覆うと膝にまた、ぽたりと血が落ちた]
――俺、今、血の匂いしてる。
[菜食主義の男は、厭じゃないのだろうか、と
少し眉を寄せて手の内から、言葉を零した。
幼馴染が手伝うと言えば一人で大丈夫と我を通しても、
年上の者達に言われて通す気は、無い。
それは幼馴染だけに見せる甘えなのかもしれないけれど。
小石落ちる小道を行く車輪は、ガリガリと硬質な音。
重なるキィと高い音は、少し先の広場近くまで響いた]
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