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―→宿屋―
[大人しく、まっすぐに宿屋にかえるなんてことはせず、散歩の続きと村の中を軽く回ってから宿屋へともどった。
結局ついたのは一番最後かそれ近くに。
ウェンデルが自分に普段話すのと違う様子のしゃべり方をしてるのが聞こえて、くすりと笑みをこぼしていたとか]
パーティーでも始めるのかしら?
[集まっている人の多さにこぼした言葉は、とってもマイペースなものだった]
これは、人狼を滅する者であることの証。
儂は「結社」と呼ばれる者達の一員じゃ。
これも知っている者はおるかの。
[正確には元結社員、だが。
チラリとヨハナを見て、何も言わないようにと合図する]
昨日の雨で外との通路が水没してしまったことは、もう伝わっておるかの。
そこに、村に滞在しておった旅人が無残な姿で浮かんでおった。牙と爪を持つものの手に掛かったと、分かる姿でな。
[死という直接的な言葉を使わなかったのは、子供達が怯えて話も聞けなくなったりしないようにするためか]
儂はその存在をしかと見分けることは出来ぬが、影の存在を感じ取ることは出来る力を持っておる。
残念な話だが、この中に、人狼が混ざっておるのじゃよ。
[ウェンデルのため息>>275に、ほんとにな、と同意を返し。
更にやって来た面々に、一つ、ふたつと瞬いた]
……ほんとにどーいう……。
[疑問の呟きは、やって来た自衛団長が話し始めた事で途切れ。
一先ずは緩く腕を組み、成される説明を聞く構えを取るが。
翠に宿る色は──いつになく、険しい]
[少しだけ反応を待つように、言葉を切った。
ウェンデル>>275の態度を咎めることもせず、逆に少し表情を緩めた]
御伽噺の中に語られる力ある存在。
それもまたこの中に含まれておろうかと思う。
危険なことだとは分かっておるのじゃ。だが、このまま放置することはもっとできん。
人狼は強く恐ろしい存在じゃ。
村を滅ぼさぬために取れる手段は。
…御伽噺と同じものしか無い。
犠牲者が出た以上、猶予はないんでの。
手荒な方法でも取らせてもらう。
―宿屋―
6年前…そうねぇ。
もう働かない頭だけど、お名前にもお顔にも覚えがないから、初めましてね、きっと。
そう、美術商…。
[花茶を前に、幾分柔らかさを取り戻しながらノーラに話しかけて。
買い付けにいらしたのかしらと、口を開きかけた頃に聞こえた夫の声に、尋ねる声は一度中断された。]
日に一度、この中から選び。
……死んでもらう。
[これ以上は伏せておけない。
きっぱりと言い切った]
互いの手では出来ぬというなら、自衛団がそれを担おう。
[必ず一人、逃がす事はしないという宣言]
[背の高い男――エーリッヒの影に隠れ、困惑した様子のロミが食堂に姿を現せば、女の眸が団員達を捉え、物言いたげに瞬く]
――……。
[けれど、上げかけた声を一先ず呑み込んで、自衛団長の言葉に耳を傾けた]
―宿屋―
やった。……じゃあ、また行くね。
[本が無事彼の手に渡ったのを確認して、僕は手を離します。
この本を読むのには凄く時間がかかったので、今度は少し易しいものにしてもらうべきかも知れません]
……うん。ありがとう。
[皿に盛られた野菜炒めの量は控えめで、他のも合わせてこれなら無理なく食べられそうです。
けれど、いただきますを言う前に団長さんが現れて>>274、話が始まりました]
[自衛団長の声が聞こえ、ゆっくりと目を開けた。
二度、三度瞬いて、話し始めたギュンターを見詰める]
村の存亡に関わる、なんて、大ごとね。
[ぽつと呟いて続きに耳を傾ける。
人狼の御伽噺と彼が語れば怪訝な表情が一瞬過ぎった。
口を開きかけて、制す仕草に仕方なく其れを閉ざす]
よっしゃ。
アーベルサンキュー
[受け取った後にすぐに口をつけて、食べながら話を聞くのは仕方のない話。
最後まで聞くと、思わず、ギュンターを睨んだ]
死んでもらう?
はァ? なんだそれ。そんなん意味がわかるかよ。
……話は以上じゃ。
明日になったら結果を聞く。
決まらぬなら、こちらで勝手に選ぶことになるぞ。
[一度緩めた表情を引き締めて、睨むように一同を見る]
……儂は詰所におる。
相談したいことがあれば、来るが良い。
[ここで問答をすれば情が揺れる。
一度は全てを切り捨てるように、宿を後にした*]
[新しくやってきた人たちを見て、何とも言えない表情になり。
思うところがあっても、口にすることはない。
性格なのかは分からないが、
青年が本音らしい本音を口から紡ぐ事は少ない。
だが眼差しで、どう思っているかは*伺える*]
―宿屋―
[夫の姿が見えると、口を閉ざした。
こちらに向ける視線が他と変わりない事も、静かに受け止め話を聞いた。
語られる人狼の話。
夫から何度か聞かされてたその存在。
心構えがあったから、取り乱すこともなかったが。
夫が結社員と名乗った時には一度瞬くが、視線が合えば長く瞬き返す事で了承を伝えた。]
[ギュンターの左袖の下から覗く銀色。
その説明と村の状況に女の途惑うように眸を揺らした]
――…御伽噺の人狼が、この中に居る?
そんな、まさか……
[俄かに信じがたいといった様子で
ふるりと首を横に振るう]
力ある存在……
御伽噺の通りなら、それって……
[思い当たる言葉を飲み込み物思うように微か顔を伏せる]
―宿屋―
[特に親しい人たちが居ることも気付きはしましたが、話しかける間もないまま話は進みます。
それに合わせて、周りの緊張感が高まっていくのも分かりました]
……。うーん。
[僕は腕組をします。
頭の中で、話の内容を噛み砕きました]
……そっか。だからみんな、バラバラなんだね。
人狼が犯人なら、誰でもおかしくないもんね。
[まずは集められた面子について、一つ頷きました。
傍から見れば、緊張感がないように見えたかも知れません]
[自衛団長の話が進むに連れて、翠は険しさを増す。
途中から組んでいた腕は解け、右手がベルトから下がる玉を掴んでいた]
……冗談じゃねぇよ。
[告げられた宣>>287、そこに揺るがぬ意思を感じつつ。
だからこそ、口をつくのは、短い悪態]
─ 宿屋 ─
[宿の中にはライヒアルトやミリィもいる。
昨夜泊まると言っていたからいるのは不思議じゃないけれど、何だかいいたそうな顔をしてる>>288のに気付いてどうしたのかと問う間もなく始まった自衛団長の話。
村のソンボウって何だろう?と思ったけれど、それを問える雰囲気ではなく。
更に続く話>>274>>282>>284は、子供の自分にとっても─多分大人でも信じがたい内容だった。
ぎゅうと、繋いだままの手の力が強まって不安げに見上げるも、すぐに視線を落とす。
ただ、ギュンターが名乗った結社という言葉は、何故か聞き覚えがあって。
なんでだろうと首を傾げかけたところで、言い切られた言葉>>287に思考が止まった。]
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