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失ったのか、シンは。
[誰を、とも聞かず、そんな声が零れ落ちた]
――若し駄目な状況になったら
助けに行ってやるから、呼べよ。
[カルメンの言葉には、そう返す。
真実、それは本気の響きを帯びていた]
―少し前:宿屋―
[ライヒアルトやミリィ、ノーラにエーリッヒと、視線だけが向けられれば内心で溜息を。視線が合えば眉尻を下げる。
ここに来るまで向けられた視線と差したる違いのないように思うそれらには、仕方の無いような心持で。
ふぅ、と今日何度目かの溜息が落ちた。]
─ 広場・中央付近 ─
[納得するエーリッヒ>>395には、そういう事、と頷いて]
…………。
[にやにやと笑う様子>>401に、何かしらよからぬものを感じるのは気のせいか。
と、思っても、口にすることはなく]
俺が扱うのは、玉であり、珠であり、そして、想いだ。
……想いに、値はつけられん。
[静かに紡ぐのは、細工師としての矜持。
生温い温度には、うるせぇよ、と零してから、ひとつ息を吐き]
さて……話しこんでる間に、ちょっと行ってくるか。
んじゃ、またな。
[こうして話すのも気は紛れるが、そればかりではいられないのもわかっているから。
気持ちを切り替えるべくこう告げて、地底湖の方へと歩き出した]
[そっと ノーラの背後に歩み寄り手を伸ばす。
彼女の肩口あたりへ向けて、そっと音もなく]
…、
[急に振り返れば近く驚かれるかもしれないが
気付かれなければそのまま離れるつもりで
[ウェンデルとノーラの食餌に関する話は興味深いもののよう。
話を聞いているうち、期待が高まり]
筋張った肉は噛み切れないかもしれないから
血だけ、舐めてみようかな。
[獣の姿もたぬ女が果たして二人と同じ味覚であるかはわからない。
体が受け付けぬ可能性もあるが試してみたいと思う]
ありがとう、シン。
でも、少し味見させてもらえれば十分だから。
[彼女に必要な量の食餌がどれほどのものかは知れず
心遣いに感謝しながら無理はしないで欲しいとも思う]
[お前も、とウェンデルは言う。
三人で、とノーラは言う。
その言葉が素直に嬉しいと思えたから]
ありがとう。
みんなで逃げ延びよう。
結社から、逃げて、誰も知らない土地にいけば
きっと……、……
[大丈夫だと咽喉まででかかるのに音にはならない]
─ 広場 ─
昔はずっとベッドの中、なんてこともあったけど…。
ウェンほど寝ることは無かったわ。
寝すぎると疲れるもの。
[ポケットから顔を覗かせるリスを突きながら、ウェンデル>>399にそう返した。
過去に揶揄われたことはあっても、特に気にせず流したか、カルメンが言い返したこともあったりして。
その件に関しての遺恨は全く残っていない]
たまにどこかに行っちゃうことはあるけど。
そのうち戻ってきたりもしてるわ。
最終的にうちに戻ってくるから、自由にさせてるわ。
[尚、その間にリスが起こした騒動に関してはあまり感知出来ていなかったりする]
本当、お前って真面目だよな。ライヒアルト。
[彼の細工師としての考えに、
言葉は呆れる様にも響いた。
しかし口元は好ましいと笑みを作る]
おう。
後ろから押されないように気をつけろよー
[悪戯に昔、軽く押すように背を叩いたりもした張本人は、ひらひらと手を振る]
/*
……またですか。
またイキナリ占われそうな流れですかwww
いやいいんですけどね。
そうと思わず占ってしまうと悩まれるかもしれないので。
―宿屋―
……ん?
[辺りを見渡していた僕の視線は、ある一点で止まりました。
首を傾げて、刺繍師のお姉さんの動き>>406を見ます]
……眠ぃんだから仕方ねーじゃん?
[エーリッヒが疲れる、何て言うのに肩を竦めて。
今となっては、女装云々は口に出さない]
――なぁ、エーリッヒ。
俺としちゃその行き先が問題だと思う訳だ。
誰かん家で何か摘み食いしてたりすんじゃねぇの?
[ポケットを見る目は複雑だ]
─ →地底湖 ─
……お前がそれ、言うなっ!
[押されないように、という言葉>>408には、突っ込みを投げ返し。
足早に向かうのは、いつも石を探す地底湖の一つ]
…………。
[進むに連れて、感じるのはひやりとした空気。
水の匂いと、苔の匂い。
慣れ親しんだ感触に、翠が細められる。
やがて、湖にたどり着くと、盛大に息を吐いた]
ほんとに、もう。
できの悪い冗談に、しといてほしい。
[ノーラが振返るのが、思うより早く。
緩やかに動かした手は彼女の肩触れることなく
宙に止まったまま、顎を引いた]
……か、肩に、埃、が。
[開いた手は何も掴めず。
脇に彫刻施された裁縫箱抱えたまま固まった]
ええ。
囁きは届かない人だったけれど、私が人狼だとも知った上で全てを受け入れてくれた人を。
[ウェンの囁きに返す]
家畜のものでも筋の固い肉は食べるのに苦労するものね。
外には出ようがないのなら、いっそ村の奥へと誘いましょうか。
カルメンにも落ち着いて味わってもらえるように。
[ウェンのように覚醒前の状態であるならば、口に合わないかもしれない。その可能性は思いつけたから、そんな提案をしてみた]
―宿屋・食堂―
君達は、どう思う?
団長さんの言うように、本当に、この中に人狼がいると信じるのかい。
[尋ねつつ、自衛団員たちに視線を廻らせれば、まるで魔物に出くわしたかのように顔を背けられる]
――……やれやれ。
そんなに怖がらなくても、いいだろうに。
[彼らが女に嫌疑を掛けられた村人よりも、恐れと警戒を感じているように見えるのは、決して気のせいではないだろう。
こんな状況では旅商人など――ましてやそれが若い女ときては、魔女なり魔物の類と疑うのも仕方が無い]
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