[その機能を起動する前。
いつの間にか届いていた一通のメールに目を通す。
デコレーション機能を使い表示されたメールに書かれていたのは、目を疑いたくなるものだった]
……『囁き狂人』。
[赤く塗りつぶされたメールの背景。
その中に白抜き文字で綴られた、『囁き狂人』の文字。
下には見慣れた役職の説明までもが記載されていた]
状況からして奇妙だとは思ってたが…。
おい、聞こえてるんだろう、人狼。
IDで良いから名乗れ。
俺はkrutだ。
[さっきから聞こえている、耳からではなく頭に直接届くかのようなコエ。
声質から女性であろうことは予測出来たが、はっきりと、誰であるかまでは解らずにいた]