87 紅の宴─人喰らい・鬼殺し─
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[尤も、渋ったところでほぼ強制であろうことは、続いたアナスタシアの言葉>>2で感じられた。
だから余計表情には訝しげなものが乗る]
[刻み込まれたナニカは、未だ自覚無きもの。
どこか納得の行かない表情のまま、僕は立ち去るアナスタシア>>3を見詰めていた。
結局、雨宿りの礼は彼女の唐突な言葉により果たされること無く終わる]
(38) 2013/09/07(Sat) 22:28:05
[声>>36、振り返る。確か、リディヤと名乗っていたお嬢ちゃんだと思い出す。]
ああ、アンタもか。
……そういや俺、大広間の場所知らねぇや。
[知ってる?と傍らのアレクセイとベルナルトに視線向け。]
(39) 2013/09/07(Sat) 22:28:34
あー……その発想は、なかったわ。
[身支度、という物言い>>35に、瞬き一つ]
こんだけの設備整った屋敷の主が、こんな回りくどい伴侶探しするとか、物凄くありそーだけどねぇ。
……案外、旦那みたいなのがタイプなのかもよ?
[嫁探し婿探し、という言葉に茶化すように返すものの。
最後の部分には、同意する他になく]
ホント、そーね。
祈る相手もいないけど。
[軽い口調で言って、肩を竦めた]
(40) 2013/09/07(Sat) 22:32:15
まー、とにかく、ここで駄弁っててもあれだし、さくさくと行きましょーか、大広間。
[立ち止まっていても埒は開かない、と進むを促したところにかかる、呼びかけ。>>36
振り返った先に見えた少女の姿に、ひら、と手を振った]
反対側は、大浴場とか庭だったから、こっちでいいんじゃない?
雨宿り客は全員呼ばれてるみたいだし、一緒にいこーか?
[場所を問うジラント>>39にも答えるように、さらりと言って。
一緒に、との問いに同意が返れば、先に立って歩き出す]
(41) 2013/09/07(Sat) 22:32:36
[声を掛ける直前に嫁という言葉>>35が聞こえ、私の肩は少し落ちた。早く一人前と認められて、その単語にも相応しくなりたかった]
も?
ジラントさん達もですか。
[集めるように呼ばれたらしいと知って、私は目を瞬いた。
けれど一度で挨拶が済めば、ご主人も楽だろう。納得は出来る]
はい。お願いします。
[先に立ったベルナルト>>41の後について、私も歩く]
(42) 2013/09/07(Sat) 22:40:35
ああ、俺らもさ。
[やはりか、とリディヤの内心に気付くことなく、その問いに頷く。]
やー、案外出会いがなくって、王子様かお姫様を待っている状態なのかもな?
……って、ないない、俺なんざぁ猟銃撃つしか取り柄のないおっさんだぞ?
[真顔で首をぶんぶん振ってベルナルトの言葉を否定しつつ。]
まー、俺も祈る相手いねぇけどな。
[ぼそり、呟いて、ベルナルトの後に続く。]
(43) 2013/09/07(Sat) 22:47:54
─ →大広間 ─
[真顔で否定するジラントの様子>>43に、零すのは楽しげな笑み。
茶化している、というのを隠す様子もない。
そうでもしないと、湧き上がる嫌な予感を抑えられないから、という内心は晒す事もなく]
……お、もう皆様お集まりなのねー。
[やって来た大広間には、他の者たちが集まっていた。
皆、一度は顔を見ている──と思いきや、約一名、始めて見る顔もあり。
他にもいたのか、とつい観察するような視線を投げている所に、主人が現れて]
……は?
[言われた言葉>>1に、しばし、固まった]
(44) 2013/09/07(Sat) 22:57:43
― 大広間 ―
[大広間の暖炉には火が入っていてあたたかかった。頼んでくれたのだろうサーシャやオリガに、ありがとうと微笑む。
他にも知らない顔が見られたので、彼や彼女に頭を下げていると、一人の女性>>1が現れた。
紅の衣装にまず目が惹きつけられる]
遠いとおい昔からの、取り決め。
[ぼんやりと女主人を見つめたまま、私は鸚鵡返しに呟いていた]
(45) 2013/09/07(Sat) 23:09:11
─ 大広間 ─
……なんだよ、ソレ。
[『宴』、『始まりに饗されるもの』、『ゲーム』。
意の掴めない言葉たちに抱くのは、戸惑い。
二つに響く、コエ>>#2と声>>2。
それが刻む認識>>#3は──自身が暮らす裏通りでは、時に当たり前、とも、日常茶飯事、とも見なされるものだから、それへの違和感はない、けれど]
…………。
[軽く、手を握って、開く。
僅かに細められた目は、優美な一礼の後、立ち去る女主人>>3の背にじっと向けられていた]
(46) 2013/09/07(Sat) 23:14:26
─ 大広間 ─
[メイドが立ち去って暫く後。
大広間に集まって来た人数は予想していたよりも多かったけれど、それぞれボクなりに最大限の愛想を込めて、笑顔と挨拶を向ける。
名前を名乗る暇まではあったかどうか。ボク自身には知り合いなんていないし、“キリル”の方の知り合いがいたとしても、その場では気が付かなかった]
こんばんは……あ、貴女がここの。
[最後に入って来た綺麗な女の人がここのご主人らしい。
周りには無表情なメイドたち。
一人じゃなかったんだ、なんて今更な事を思っていると、女主人が微笑みながら口を開き]
(47) 2013/09/07(Sat) 23:15:32
― 大広間 ―
[道を塞いだメイドが動く頃には既にアナスタシアの姿は無い。
オリガは大広間の扉の内側で立ち尽くすのだけど――]
あっ……
[か細い声を漏らし、ふらり、よろめく。
眩暈でも感じたのかそのままその場で膝をついてしまう。
雨に打たれたせいか、他に理由があるのか
オリガの身体は熱を帯びていた。
アナスタシアが『ゲーム』の始まりを告げた時から
『紅の宴』の理の中に組み込まれたオリガという駒。
場を織りなす歯車の一つに組み込まれた娘もまた
遠いとおい昔からの取り決めという枷を受ける]
(48) 2013/09/07(Sat) 23:20:10
[楽しげな笑みのベルナルトにむー、と口元よりへの字口にしつつ、大広間へと足を踏み入れる。]
[見知らぬ顔は複数。誰も自分と同年代などいなさそうだと思いながら、適当に椅子に座る。
程なくして現れたのは、人間離れした美しさに思える女>>1。
その声は、どこかで聞いた覚えのある声だと思い返そうとしておれば、告げられるゲームの始まり。
む、と右眉が普段よりもさらに釣り上がる。
続けられるコエ>>#2と聲>>2。
”何のゲームだ”と立ち上がり問い詰めようとしたけども。
ずきり、左目の奥で異様な痛み。]
……っ。
[右手で左手を覆い、奥歯を噛み締めながら、立ち去る女主人を右目で睨みつけるだけ。]
(49) 2013/09/07(Sat) 23:23:46
オリガは、メモを貼った。
2013/09/07(Sat) 23:23:54
ベルナルトは、メモを貼った。
2013/09/07(Sat) 23:26:47
─ 大広間 ─
[良く分からない、と言う感情を前髪に隠れていない瞳と唇で表現していたけれど、オリガがよろめく>>48のを見て考えていたことは一旦どっかにすっ飛んだ]
オリガっ!
[席から立ち上がって扉の傍にいるオリガの下へ駆ける。
左足はまだ痛みを持っていたけれど、そこまで意識を向けている余裕が無かった]
大丈夫?
…っ、熱があるじゃないか!
[膝を付いた彼女を支えるように手を肩へと添え、そこから伝わる熱に僕は慌てた声を上げる]
オリガ、立てる?
[声をかけてみるが反応はどうだったろう。
動けないようなら抱えてソファーまで移動しようとするが、さて、足はそれまで持ちこたえてくれるだろうか]
(50) 2013/09/07(Sat) 23:27:50
─ 大広間 ─
ゲーム?
宴?
[最初になんとか、というのは良く分からなかったが、残り2つの単語はボクにも聞き覚えがある。
確か、両方とも楽しむものだ。
名前の分からない人が楽しそうと呟いたのも>>17聞こえていたし、間違いないだろう]
……うぅん。取り決め、かぁ。
別に、構いませんけど。
[でも具体的に何をすればいいのだろう。
そう思った時、ぴり、と。
少しだけこめかみが痛むような気がして、そこを押さえる為手を動かした]
(51) 2013/09/07(Sat) 23:28:18
― 大広間 ―
[大広間に来た人々。その中には、一番初めにエントランスで顔を見た金髪の男>>44も居た。
入ってきた人々それぞれに軽く会釈はしたものの、この時はまだメーフィエは名乗らなかった。挨拶に来るという主人が来てから、と考えていた。
そして、現れたその主人>>1の挨拶を聞いた訳だったが――。]
ゲー ……ム?
取り決めって、なに、それ。
っていうか、貴女、どこかで――…
[その意味するところがメーフィエには判らず、顔には戸惑いの色。
しかもアナスタシアの声には何処か聞覚えがあって、けれど直ぐには何処で聞いたか思い出せなくて。
思わず問い質そうとしたところで、意識の中に響く声>>2、
はじめましょう、と告げる主人の声――。]
(52) 2013/09/07(Sat) 23:29:18
メーフィエは、メモを貼った。
2013/09/07(Sat) 23:29:53
[だけどそれきり、頭は痛む事はない。
軽く頭を振って、もう一度頭を上げた時には、既にあの鮮やかな紅色は見当たらなくて]
あっ、オリガさん、
[アナスタシアさんを探して視線を動かした先、倒れているオリガさんがいた。
先にサーシャさんが駆け寄って行ったから、足を痛めているなんて知らないボクはその場にとどまっていたけれど。
むやみに他人に触れたらバレてしまうかも知れないし、というのもあった]
大丈夫、ですか?
[本人にか支える人>>50にか、声だけは掛けた]
(53) 2013/09/07(Sat) 23:35:38
[屋敷を覆う雨をうつしたかのような潤み帯びる双眸。
視界が霞むのはきっとそのせい。
ゆらり、漂う白い靄はオリガの目にしか見えぬもの。
それが何であるかを知るのは、まだ少しだけ先の話]
――…ん。
[名を呼ばれて、駆ける足音を聞き、顔を少しだけ上げる]
サーシャさん……?
[ぼんやりとした声がその人の名を呼んだ。
肩に触れる感触がする。
エントランスで重ねた時はあたたかく感じた手も
今は少しひんやりと感じられてほっとする]
大丈夫……、ちょっと眩暈がしただけ、で。
[立ち上がろうとするけれど思うように力は入らず
サーシャの手をかり、漸く立ち上がる事が出来る]
(54) 2013/09/07(Sat) 23:41:17
[紅の衣装が視界から消えてゆく]
「お前は彼女に似ているから」
[そう言って祖母のくれたお守りも、私は持たずに家を出された]
「流浪の裔が」
[それでも、一族の仕来りをこなせたなら認めてやろうと兄が言ったから、私は最低限の路銀と着替えだけを手に、一人旅に出た。
その結果としてここにいる私は。私の役目は。でも]
(55) 2013/09/07(Sat) 23:41:27
オリガは、 キリルの声>>53が聞こえて、ゆっくりと頷きを向ける。
2013/09/07(Sat) 23:42:58
─ 回想・室内庭園 ─
最悪、雨脚が弱まってくれるだけでも良いんですが。
[青年の首肯>>19に、仮に止まずとも明朝には発てたら良いと苦笑して。
まだ探検を続けるつもりらしい彼に、では共にと申し出る言葉は鐘の音に遮られた。
何処で鳴っているのか、誰が鳴らしているかも解らぬそれは、13の数で止まって。
音も無く現れたメイドに驚きの声を上げてしまったのを不本意に思いながら、ベルナルト>>20に頷いた]
そうですね。
少なくとも、一晩お世話になる御礼位は言っておくべきでしょうし。
[軽い調子を変えぬ彼に、ふ、と息を吐いて微笑むと庭園から大広間へと足を向けた]
(56) 2013/09/07(Sat) 23:49:26
─ 一階 ─
おや。
[移動の途中、聞こえた声>>25に視線を向ける。
足を止め軽く手をあげているのを見て、こちらも同じように返し]
ジラントさんでしたね。
えぇ、私達もです。
[呼ばれたかと問う声には肯定を返す。
詳しくはベルナルトが答える>>29に任せたが、続く問い>>30には軽く瞬きの後頷いて]
それは、私も言われましたが…お人好し、なんでしょうかね。
屋敷を見た限り、随分な資産家ではあるようですが。
[それに加えて随分な変わり者だろうという推測は口には出さないものの、表情に少し滲み出ていただろう。
それもすぐベルナルトの言葉>>31で苦笑に変わり、ジラントの言葉>>35で瞬きに変わったけれど]
(57) 2013/09/07(Sat) 23:49:47
─ 一階 ─
身支度、ですか。
あぁ、そうかも知れませんね。
通せんぼされたのはつい先程のことでしたから。
[確かにそれなら納得がいく。
が、実際にそうなのだろうかと思ってしまうのは既に不審を抱いてしまっているからだろうか。
そんな思案をしていたから、嫁か婿探しという話に乗るのが少し遅れて]
ん?
[新たな声>>36が聞こえて、会話からそちらに意識を向けた]
あぁ、リディヤさん。
あなたも呼ばれたんですか。
(58) 2013/09/07(Sat) 23:50:07
─ 一階 ─
ということは、やはりここのご主人は全員集めたところで挨拶をなさるおつもりみたいですね。
[主人に感じる不審は微笑みに押し込め、少女に声を返す。
大広間の場所は自分も知らなかったけれど、廊下の一方は室内庭園と大浴場くらいしか目立ったものは見当たらなかったから]
大広間は多分こちらですよ。
行き先は同じですし、ご一緒しましょう。
[微笑みはそのままに、少女と男性達に同行して大広間へと向かう。
嫁だの何だのという会話には、乗り遅れたところに割り込むのもと結局加わることは無く。
ぼそり呟いたジラントの声>>43にも気付くことは無かった]
─ →大広間 ─
(59) 2013/09/07(Sat) 23:50:20
─ 大広間 ─
とにかく、一旦ソファーに。
[動くことは出来たオリガ>>54を支え、休ませるべくソファーへと誘導する。
熱を感じたから、今回は暖炉から出来るだけ離れた位置にあるソファーへ座らせようとした]
うーん、直ぐに着替えなかったせいかな…。
あっ、キリルさん。
悪いんですが、濡れタオルか何か、冷やせるものをメイドさんに頼んできてもらえませんか?
[オリガを気にしてくれたキリル>>53に、僕は申し訳ないと思いながらも頼みごとをする。
調子の悪そうなオリガの傍に居たいと言う我侭からの言葉]
(60) 2013/09/07(Sat) 23:50:53
─ 大広間 ─
……タダモノじゃあねぇだろうな、って予測はしてたけど。
[紅鮮やかな姿が大広間から消えると、息吐きながらぽつり、と呟く]
思ってた以上に、とんでもない『好事家』さんだったみたいねぇ、あの美人のご主人さん。
っかし……『取り決め』に『ゲーム』、ねぇ……。
[その意を問いに行くべきか、否か。
そんな事を考えながら、大広間の中を見回して]
…………。
[楽しげとも取れる表情の男>>17の姿に目を留めて、ひとつ、瞬いた]
そちらのおにーさんは、随分と楽しそうねぇ……。
(61) 2013/09/07(Sat) 23:53:10
─ 大広間 ─
おや、本当だ。
私達が最後、ですか?
[ベルナルトの声>>44に、問うように続けたのは人数を把握していないから。
顔を合わせをしていない者の姿を見れば、挨拶は後にしようかとひとまず会釈のみに留めて。
屋敷の主人は、と視線を彷徨わせる必要は無かった。
鮮やかな紅に包まれた姿は目を奪われる程に美しかったけれど、告げられたそれ>>1に奪われたのは、言葉。
あまりに唐突で、突拍子もないことを言われて、意識に響く声>>#2はただ同じ言葉を繰り返すだけで]
…始めましょう、って。
[耳鳴りのような痛みを感じて、眉を寄せながら。
続く言葉は、唇を動かすだけで声には出せなかった]
(62) 2013/09/07(Sat) 23:54:01
アレクセイは、メモを貼った。
2013/09/07(Sat) 23:57:15
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