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>>246
[少女はブリジットに浮かぶ複雑な表情などには気が付かない。そのまま続ける]
そう、狼。
人間の姿をして人間を食べる狼のこと。
>>267
[と、突然オトフリードにココアを渡され驚く]
あ、ありがとうございます。
えっと、確かこれは「コアラ」という飲料でしたよね?
[少女はカップの熱さに落としそうになるもののなんとか踏みとどまった]
[ブリジットに微笑んで。]
[ベアトリーチェには、首を横に振って]
ココアといいますよ。
コアラだと、動物ですね
[それから視線を移動させたことで目に入ったランプを取って]
あついから、気をつけてくださいね
[自分は、病人たちにあげにいきますと微笑んで、階段へ]
―→エーリッヒの部屋―
ん、ありがとな。
[渡されたココアを受け取って、口をつける。
甘さに、ふと気持ちが穏やかになって。
そういや、起きてから初めて胃に物を入れたようなとか思ったけれど、それは言わない事にした]
─居間─
[表情は浮かんでいない]
[人形のように]
[ただ、気配に漂っているだけ]
人間を食べる狼…
[窓の外を指差す]
[既に赤い血は雪に隠されていた]
そうか、ココアというのか。覚えておこう。
[少女は一口口付けて、熱さに顔をしかめた。
口の中に広がる甘い香り]
これはなかなか美味だな。
糖分補給にちょうどいい飲料だ。
[少女はもう一口ココアを飲んだ]
いいえ、お気になさらずに。
[微笑んで]
[自分は余分にもってきた水を飲みながら]
で、あとのお説教は明日、ですね?
そろそろ時間も遅いですし…ね?
[とりあえず二人をまずは寝かすことを先決にすることに*したようだ*]
はい、はい……。
[お説教は明日、という言葉に、出るのはただ、ため息で]
……ちゃんと休むから、大丈夫だ。
[眠れば眠ったで、夢の深淵に囚われる可能性はあるが。休まない訳にもいかないから、と割り切って、とにかく今はと*残りのココアを味わった*]
………諦め…と、いうか………なんだろう、ね?
[僅かばかり首を傾げ。オトフリートからココアを受け取り、そのあたたかさに小さく息を吐く。
あとのお説教は明日。その言葉に微苦笑しつつも]
…うん、こんな………状況……
[呟くように]
―居間―
[少女はブリジットの指し示すまま窓の外を見た]
そういえば今日狼によって自衛団は壊滅的なダメージをうけていたな。すっかり忘れていた。
[少女の中では自衛団の存在など元からどうでもよく。
機械犬のバージョンアップに勝る重要事項などこの世にあるはずもないから]
すまない。詰まらない質問などして
歌の鑑賞の邪魔をしたな。
[少女は口をつぐみ、再びエルザの歌声に耳を傾けはじめた]
……ペルレ、…御守………よろしく、ね…?
[小声で、仔猫に話しかける。
主が聞けば、複雑そうな表情をしただろうか]
………お休み……
[ふらり、椅子から立ち上がる。空のカップを下へ持っていこうかと思ったが。お説教の量が増えるのは、勘弁願いたかった。
オトフリートが持って来てくれたランプを手に、自室へと]
[それから、半ばそれを抱くような形で、*眠りにつく*]
ランプ屋 イレーネは、歌姫 エルザ を投票先に選びました。
ランプ屋 イレーネが「時間を進める」を選択しました
ベアトリーチェ…陽のひかり……何も感じない……?
[ブリジットは、ベアトリーチェのスティグマが一説に人間の証である事を知らない。だから、問うように呟いたのだった]
陽は翳る…?…ベアトリーチェ………
[何故か、ベアトリーチェの事が数日前よりも、全てに祝福された陽のひかりではないようにも感じられたけれど、それは気のせいなのだろうとブリジットは思う]
[そんな事はないのだから]
[ブリジットの質問に少女は腕を組んで考えはじめる]
「何か感じない?」って、具体的には何をだ?
……と思うぐらいだから、何も感じてないんだろうな、あたしは。
ブリジットさんは、何か感じるの?
[少し温度の下がったココアを少しずつ啜る]
ベアトリーチェ…みんなと違う…
[それは、騒然とした彼らと平然としたベアトリーチェの差を無意識に感じたからだった。漠然としたものに過ぎず、詳しく言い表す事はブリジットには説明出来ない]
[またエルザの歌を聴こうとし始めたが…]
みんなと違う……?あたしが?
[少女は何が皆と違うかブリジットを問い詰めようとした]
[が、不眠不休の体には、ほどよく暖まったココアとエルザの心地よい歌声は最高の睡眠導入剤であり。少女はいつしか*ブリジットに寄り掛かって寝息をたてはじめた*]
[壁に背を預け、息を吐く]
[熱を持った身体。冷えた室内の空気。酷く対照的で。
抱えたランプに、現在、火は灯されていない]
[幼馴染と会話を交わした事で、普段の彼女に戻りつつあり。
今日起きた出来事を、思い返す]
[狼の群れ][悲鳴と、怒号と、咆哮と][散る、あか]
[胸の奥にまで入り込み、響き渡る、聲]
[――揺れる焔に、魂を、送って]
本当に。
婆様の言っていた事が本当ならば。
誰かを、殺さなければ、ならない?
[零れ落ちる呟き][答えるものは、何も無い]
……知らない、私は――知らないのに……
[でも、何処か、心の奥底では。きっと、それを望んでいる]
[彼女であって、彼女ではない、誰かが。]
[でも、誰かの手を汚させるくらいならば]
[聲を聴くのが自分であるのならば]
[いっそ――]
[父と母の時のように]
[其処で思考は、ぷつりと途切れる]
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