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そう言うことです。
保身を図り、利用するだけするのが一番賢いですよ。
その次は身を任せること。
一番おろかなのがシステムに挑戦することです。
そも、闇の眷属としか判っていない存在を見つけることからして困難。
見つけたとしても、契約解除の方法が判るかはまた別の話。
されに、その条件が至難の物だとしたら……。
これは見果てぬ夢。
[寒さが増してきた上に、狼の遠吠えは益々強く聞こえて来て。此処にいてはいけない、という危険を知らせる。周囲を警戒していた、オトフリートの顔が険しくなる]
[全く持って。慣れない事はするものじゃない、と思う]
…ブリジットを、掴まえない…傷つけない…何も、しない…
[そう呟く声は、呪文のように。
雪を掴んで、立ち上がろうと。あかが広がっていくのには構わず]
>>583
[静かに堪能していた歌声を気合いの声に遮られて、思わず目を開けた少女の視界には窓から出ていくエーリッヒの姿が]
……元気ですね。
あまり無理をしすぎるとあとで反動きますよ、とここで言っても聞こえないでしょうが。
N903i、あまりやりすぎると猫に嫌われるぞ。
[少女はエーリッヒの後に座り直し、機械犬をよぶ。
犬はわふわふ言いながら、製作者の足元にくる]
[エルザの声に振り返り]
…おはよ?
[と首を傾げたところに目に入った、窓から飛び出すエーリッヒの姿]
…いきなり動いたら倒れねぇ?
[呟くも、相手に届くはずも無く]
[目を瞑り、独り言のように呟く。
既に、ハインリヒの言葉は耳に入っていなかったようだ。
目を開けるとそこには彼の姿は消えていた。]
[意識を集中する。ゆっくり、歩みを進める。
獣の気配は感じるが、それは意識の片隅へ止めるのみ]
あの時と同じなら、奴ら、牽制以外は仕掛けてこねぇはず……。
[そんな呟きをもらしつつ、ゆっくりと歩みを進め。
裏口近辺の状態に、わずか、眉を寄せた]
……何してんだよ……っとに。
[絶対、10倍以上になって返って来るであろう言葉を、ため息と共に投げ]
[機械犬がとことこと自分のところへやってきて。
唐突に脚に噛み付いた]
……おーい?
[寝起きで呆けているのと痛みが殆どない所為からか、やはりぼんやりとした様子で機械犬に声をかけて首を傾げる]
何、してる……の、かな……
[そちらこそ、と投げ返す声には、僅かに安堵の響きが含まれて]
…まあ………、いいか……
………悪い、けど……
ブリジット…、お願い、…出来る……?
[目線を向けて、指し示す]
[二人のことを気にしながら、狼を警戒している]
[そこにやってきたエーリッヒ]
あなたも何してるんですか!
[思わず怒った後、]
イレーネ、ブリジット、部屋に入ってください
エーリッヒも
[まだこないでしょうから、先に入ってください、と]
[ゆるりとした動作で立ち上がり、蝋燭の火を消すと辺りが一瞬暗黒に包まれ、やがてじわっと黒い輪郭が細い光に浮かび上がってくる。
これが、昨夜の一部始終。]
くけけけっ。結局はギュンターと同じ道を歩む事になるかもな。
〈まぁ、そう言うな。 ……では、後は任せよう。〉
[暗闇に浮かぶは闇の中にこそ相応しい姿。 それは、闇に溶け込んだまま集会場からそっと抜け脱した]
[エルザの称賛に少女も万更ではないようだ]
ああ。今度のN903iは完全防水だからまた雪の中を駆け回っても壊れることはないだろう。
あと、少し柔らかい素材で仕上げたから、抱き心地が格段にアップしている。
おやおや。
[少女は機械犬に噛まれているユリアンを見て笑った。
人間には怪我させない設計だから安心なのだ]
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