情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
疑わしい人を、村の仲間を貴方は殺せるの。
…疑わしかったら、私だって殺せる?
[目の前にいるのは誰だ。
少なくとも、己の知っている幼馴染みはそんな事を言う人ではなかった。]
…貴方にだけは、そんな残酷な事言って欲しくなかった。
[これは、感情だ。
理屈も何もない。
アーベルの言葉が、ゲルダの声が聞こえた。
そのまま高ぶりそうだった女は我に返る。]
──分かった。
でも後で顔くらいは見せて欲しい。
それくらいはいいでしょう?
[これ以上一緒にいれば抑えが効かなくなってしまいそうで、女はその場から、ユリアンから離れようと足早に歩いていく。
向かう先は、広間。
それはアーベルの言葉に叶う事になったか。*]
─ 教会-宿泊施設間廊下 ─
[朝の勤めである祈りだけ、教会の祭壇前で捧げ、掃除等の日課を後回しにして宿泊施設へと向かう。
いつも通る渡り廊下へと差し掛かった時、ナターリエは明らかな違和感に気付いた]
………そん、な、
[それは昨日、地下室で見たものと似た光景。
既に誰かが見つけたのか、毛布が一部捲れていた>>33]
団長、さん、 っ、
[それ以上言葉が続かない。
抱えた白猫に縋るように、手に力が籠もった]
[しばらく立ち尽くしていたが、そろ、と毛布がかけられたものへと歩み寄る。
あらぬ方向へと曲がった首、削り取られた肉片。
吐き出すものがなかったのは幸いだったことだろう。
ふらりと眩暈がして、廊下の壁に身を寄せた]
管理人さんが、襲われて、団長さんが、襲われて、
次は、 ……
[そこまで考えて、頭を振った。
次を出してはいけない。
出さないようにしなければいけない]
[どうやって?]
[感情とは裏腹に、思考は答えを導き出す。
その答えを、意識から追い出すことは出来なかった]
―― 宿泊施設・アーベルの部屋の前 ――
[ノーラに告げた言葉は、彼女からすれば意外だっただろう。
昨日話を聞いたときは「嫌だ」と口にしていたのだから。
だけど、今の自分はそうする事が当然だと思っている。]
わかってる、ちゃんと。
うん、できれば誰も殺したくないよ。
でも、それが俺の役目なんだ……花が、あるから。
[ノーラが人狼かもしれないとか、それは考えていなかった。
それは、アーベルにも、遅れて顔を見せたゲルダ>>60にも聞こえたか。
小さく、アーベルが呟く声が聞こえた>>52]
[とにかく皆と合流しようと、毛布を避けるように移動しかけて、ふと足を止める。
団長の骸の傍にしゃがみ込み、白猫を床に下ろして両手を祈りの形に組んだ]
主よ、────
[捧げるのは、魂の安寧を願う祈り*]
そう、あの人の代わりに。
[短い声は、あの時のギュンターと同じ意思を持って。
自分でもおかしいとは思うけれど。
その強い思いは、アーベルの声で薄れて普段の自分が引き戻される。>>53]
あ、そうだね。
俺も手伝うよ。昨日は全部任せちゃったし。
[そのままにしておけないという声に同意してノーラを見た。
アーベルの意図に気付いたか、離れて行く姿を目だけで追って。>>63]
そういう事だからさ、その……ノーラのこと、頼むね。
[ゲルダにも同じ事を頼むのに>>64自分も同意して
厨房に向かう姿にそう頼んだ。*]
― 宿泊施設・厨房 ―
[ノーラは既に着いていただろうか、ちらと広間を確認した後、厨房に入った。
カップは一応、人数分――昨日より1つ少なく用意した。]
……面倒なことになるって、
分かっちゃいたけど、ねぇ。
[てきぱきと準備に動きながらも。
カップの擦れ合う音に紛れ込む音量で、溜息混じりにぼやいた。]
─ 渡り廊下 ─
[祈りの最中に増える気配>>75。
丁度、聖句を唱え終え、組んでいた両手を解いて顔をそちらへと向けた]
アーベルさん……
[ほんの少し、ホッとしたような表情。
近くをうろついていた白猫を抱え上げ、しゃがんでいる体勢から立ち上がった]
団長さんでも敵わなかったのですね…。
…私達でどうにか出来ることなのでしょうか…。
[抱えた白猫を撫でながら、視線を落として呟いた*]
『あれから少し、分かったことがある』
『人狼は夜が深くなれば強くなり、明けるにつれて弱くなる
日が出ている間は、ただの人間と大した差はない』
『反対に真夜中には、とんでもないことになる
視力も、聴力も、腕力もーー思っていた以上に』
『団長さんは、すぐに見つけることができた』
『図書室にでも用があったのか、それともお祈りでも捧げに行ったのか
短い廊下を渡っていたのを、背後から飛び掛かった』
『そして口を塞ぎながら首に手を掛けた……ら、骨が折れる音がした』
『……ホントは暴れられたら面倒だから、とりあえずちょっと気絶させるだけのつもりだったんだけど』
『まあ、結果オーライ……ってことにしとこう』
『うつ伏せになるように体を寝かせて、それから鼻を近づけ、匂いを嗅いだ
その体からは心惹かれる甘い香りがしていて、その特に強い場所ーー肩に噛みつき、一気に食い千切った』
『昨日食べた心臓よりも、甘くて、美味しかった』
『朱花を食べ終えたら満足したから、団長さんの部屋から毛布を持ってきて、昨日みたいに被せた』
『深い意味は、ないんだけど』
『ただ、あたしがもしただの人間だったとしたら、
傷だらけの死体なんてなるべく見たくなかっただろうから、それだけだ』
―厨房―
…終わらせなきゃ。
そうしたらきっと、ユリアンだって元に戻る筈。
[紅茶の準備をしながら、女は独り言を紡いでいた。
今の幼馴染は異常事態で様子が可笑しくなっているだけだと──それはあくまで希望的観測。
昨日想像したように、疑い合いの果てに‘元通り’に戻れるとは思えなかった。
幼馴染みが狼だとは思えない。…思いたくない。]
…でも、じゃあ誰が狼なの。
[女には、何もない。
花も、花を支える特殊な力も。]
疑わしきは殺す、…なんて出来るわけない。
[もし幼馴染の変化が『場』というものによるものでならば、他の人々にも何かしら変化が生じているかもしれないが
気の塞いで、彼らを見ていなかった事が悔やまれた。
今自分のしている事こそ、したくないと心より思っている事だと分かっている。
けれど、多くを殺したくないならば、月のいとし子を見つけなければならないと。]
―― 宿泊施設・アーベルの部屋の前 ――
よろしく。
[と、頷いてくれたゲルダに一言かけて>>72アーベルへと向き直る。
浮かんだだろう色は見えず>>73、その胸中もわからないまま>>74]
そうだね、早く何とかしないと。
確実にシスターの目に入っちゃう。
[そう返すのは普段と変わらない色。
人狼に対する思いはそのまま内に。
何処までが本当の自分か、今はどこか曖昧だった。]
―― 渡り廊下 ――
[急ぎ駆けつけたその場所に、もうその人は現れていて>>70
祈りを捧げる姿に立ち止まる。]
シスター……ごめん。
[何を謝っているのか自分でもわからないままそう零して。
立ち上がる姿を目で追った。>>77
「どうにか出来ることなのでしょうか」
その答えを、今の自分はまだ持たない、けれど。]
どうにかしないといけない。
これ以上、犠牲が増える前に。
[呟くのは普段とは違う自分。*]
[思索に耽る間に厨房に来ていて、茶器の準備をしているゲルダに気付いてどきりとした。
己の呟きは聞かれていただろうか。
後ろめたくて彼女の顔を真っ直ぐに見る事が出来ない。
けれど、見なければいけなかった。]
…ねぇ、ゲルダ。
月のいとし子がこの中に本当にいるのなら。
貴女は誰がそうだと思う?
[厨房で茶器の準備をしている彼女にそんな質問を投げ掛けた。**]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新