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[こぼれそうになった息は薄荷茶とともに飲み込まれよう。
澄んだ月の白の残像に蜜色をはらりと揺らしながら]
…さぁ、のう。どうであったのか。
[椀を静かに置き、つぶやく。
薄い朱鷺色がゆれるのは蜜色にも確かに見えて]
…淋しいことを申すの。
ああ……またな。
[ほつりとその白を瞳で追いかけ*薄荷茶をもう一口*]
〔紫黒を細めて零せし声は誰へのものか、
たとい答のかへらずとも気にする風もなく。
空の君の声に眼差し移せば見ゆる白衣、
口を閉ざして笑みを象りそれを見送らむ。
童子の運びし茶に朱唇つけ喉を潤して、
されど言の葉交えるでもなく唯静かに。
空を仰ぎ広がりし七色を静かに見つめ、
*耳に届くはいずこよりかの鈴の音のみ*〕
[くすくす、くすり。
妖女さま、妖女さま――
笑ふ童子らは館の全てを知るがゆえ、
そこにて語られる全てを見聞きするよ。
それを伝へられし天狗の女は何をおもふか、
弧を描く紫黒の眼と朱色の唇からは読み取れぬ。
唯ただ望まれしままに迎へも送りもするだろか。]
[いつの間に彷徨い出たものか、いつからそこに居たものか、さやさやと吹く風に髪を嬲らせ、男は独り、白き花の野辺に立つ]
[見上げる空には、七色の帯、眩しげに目を細めて、手を翳す]
[てん、てん、とん。
幾度目かの繰り返しの後。
ふと、小窓より差し込む光に顔を上げ]
雨、止んだのだね。
[独りごちつ、小さく見える空見上げ]
……外にゆこうか?
[お前も外を走りたいよね、と。
小さく呟き、部屋を出る。
人の気配のある場を避けるよに。
足音忍ばせ、館の外へ]
[外へと出でて、空を見る。
広がる色彩は鮮やかに。
紅緋細めつ、それを見て]
……あ。
[駆け出す仔うさぎ、その姿に。
しばし、悩みて後を追う]
[うざきを追って、駆け行く白の内。
やがて、そこには異質な色彩が見えようか。
白の内に、佇む紫苑]
…………。
[何故か、ぴたりと足を止めるも。
仔うさぎが先に進むのを見れば、後を追わねば、と再び足を前へと進め]
[夕食を手早くとって]
ご馳走様じゃぁ!
[座敷から出たなら]
[縁側にたたずむ人たちの姿]
お食事、美味しかったんよー
[にこにこぱたぱた]
[笑いながら手を振って]
[再び外に出てゆくのは、子供の性か]
[水をまだ含む土]
[空には高く橋が架かる]
[橋の根元は宝とゆめ]
きれいじゃぁ。
ほんま、きれい。
[嬉しそうに]
[その視界]
あ。ふうれんさまじゃぁ
[隠された真実は]
[最初からそうであったように]
[不思議な様子にきょとんとする]
[それはまったく己の呼び方に気付いておらず]
虹、見にきたん?
消える前に、ねっこを見に行きとうならん?
[にこにこと話しかけて]
[探し人は見つからず、夕餉の時が近付いて、夕餉の席なら会えるかと、戻る道行その途上、真白き花の只中に、探す紫苑を見かけるか]
なんだ、こんな所におったのか―
[そのまま近付かんとするその途上、臙脂と濃色の童を見つけ、ぴたり足を止めたるか]
ええと、確か風漣と―音彩だったか?
[自信の無きは人伝に聞いたのみ故か]
[新たに呼びかける声に。
遠くへ向けし紅緋をそちらへと]
雅詠のにいさま。
お散歩なのですか?
[雅詠に問うは、いつもと変わらず。
しかし、もう一方からの問いには。
なんでもないよ、と短く言うばかり]
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