情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[底には水草があおく踊り]
[ぴちゃり、ぱちゃり]
[水は遊び]
[やがて遠くの神が鳴けば]
[きょとんとそちらを見やる]
[童子からもらっておいた手拭いで]
[ぱさり]
[体を拭いては]
……ふるんかのぅ?
[*館の方へと歩き出す*]
[深き深き森の傍、静けき野に在りし里。
それは天狗の棲みし桃源の地なりや、
いやいや人の隠れ住まいし村なりや。
戦の法に隠るる術に奪ひ方を学びし所。
幼き娘は物心つく前に親兄弟とわかたれて、
誰の顔も覚えておらず人の情も知らざりけり。
人で在れど人成らぬものが生きし場所。]
[夢の中、霧の中に霞む、遠き思ひ出、
静寂の水底に波紋の立ちて揺らぐ記憶。
思ひ出してはならぬと云ふは誰たろか、
されどもゆうるりゆるりと少しずつ、
晴れてゆくよ、
乱れてゆくよ、
けれどもさてね、
迷い惑うか、
道を往くか、
其は己が心次第よ。]
〔澄みたる鈴の音はいずこより聞えよう、
低く轟きし雷鳴はいずこから聞えよう、
鳥も獣も虫もなくを止めて聞き入ろう。
小さき森の大きな樹、枝に腰掛け天仰ぐ。
一つ巾着袋の揺れて、緩く一度回りけり。
頬を濡らしゆくは気の早い雨垂れなるか、
肌を伝ひゆくは目覚めの遅い朝露なるか、
はたまた水底より跳ね上げられし飛沫か。
何れにしても見るものも知るものもおらず、
何れにしてもそれに如何様な意味があろう。
緑茂る森に沈む黒き衣の女は闇のやうであり、
花咲く野に舞う白き姿の君は光のやうであり、
唯ただ黙して紫黒の眼差しを遠く投げにけり。〕
[風の運びしは噂だけでなく天狗のささやきも、
たとい雷鳴が激しかろうともそれは聞こえよう。]
さぁて。
誰そ、望みの者は居るかな。
[問うようでもあり独り言ちるようでもあり、
かへりごとは期待しているや否や定かでなく。]
/中/
居るはする、て。居はするですね。
昨日の発言具合を見るに懸念事項がある訳だけれども。
……はてさて、まあ、48hだしまったりとゆこうかな。
[湯浴みを終える頃にはとうに昼餉の時になり。解いた髪もそのままに座敷へ戻るその途上、遠く雷鳴轟けばひたり、足を止め外を見やるか]
―こいつぁ一雨来るな。
[風に乗って紫黒の声が届かば此方も風に言の葉を乗せるか]
まだ決めかねるが―強いて言うなら揺藍かえいかのどちらかだな。
気に掛かると言うなら烏もだが―
[仲間云々と言うのではなく、底が知れないような―言外の意味は伝わったか]
―そちらこそ望みはないのか、妖女。
その中で云うのなら、
空の君だろうか。
まだ時はあるから、
早急に決める必要もなけれども。
誰その望みを聞く事はあれど、
己等の望みを言う事はないよ。
少なくとも、今は。
[空には薄く雲がかり、白き夜になったよう。
ぽつり一粒落ちたれば、それが合図であったよに、雨の帳が下りゆかん。]
[天も地も、その間さえ。全ては白く染まりゆく。]
[さああ……と。
音を立てつ、降る雨に。
慌てつ、鞠と仔うさぎを座敷へと。
しかし、自身は、何か思うよに。
降りしきる、雨の内に立ち尽くす]
中/
夏といえば雷雨だろうと勝手に降らせて申し訳ない。
じゃが昼も夜もなしゆえ、なにやら刺激が欲しいのじゃ。
人なき民家で雨宿りしたいのが本音とは言わぬぞ。
〔雨は森にも等しく降り注ぎて、
緑もまた滴に濡らされてゆく。
されども深き色は薄まらず、
ますます闇の中へと没するか。
女は嘆く空を仰ぎて紫黒を瞬かし、
音もなく地へと降り立たむ。
其はまるで黒き蝶が下りたやう。〕
[無我の境地のそのままに、白拍子は舞い踊る。
額に結びし玉の汗が、雨と混じりて散りゆかん。]
[白き衣は雨に濡れ、袖翻るも重くなり。
やがて手に持つ扇すら、しとどに濡れて用なさず。
――はたり、それは落ちようか。]
……ああ、ああ。
我は………
[濡れるに任せ立ち尽くし、琥珀は虚ろに天を見る。
頬を伝う涙は、空の流したものや否や。]
やはり我は……竜神に奉げられし贄。
天狗の治める地であれど、それは変わることなきか…
[呟きは雨音に消され、聞くものなどいなかろう。]
中/
白の衣ずぶ濡れにするなどとは、竜神とは助平じゃの。(*ノノ)
…というのは冗談じゃ。
我の白き衣には意味があるゆえ。
〔白き野から緑の森へと眼差し移せば、
その先に見ゆるは藁葺き屋根の家数件。
濡れる草々踏みて其方へと歩みゆくも、
そこには人の姿はとんと見当たらず、
小さき生き物の雨宿りをするばかり。
壁に立てかけられしは蛇の目傘が一張、
手に取りて天に翳し広げて見てみれば、
滅紫に白き輪が色鮮やかに満ちてゆく。
緩やかな足取りで緑の森から白き野へ、
その先に見ゆるは立ち尽くす白拍子か。〕
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新