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へぇー、ショウせんぱいって優しいんだー
[体育館の扉を見て、にこっと笑って]
じゃあお座りもお手もできるのかなー
すっごいなぁ。
教えるのも大変だっただろーね
[それから向き直って]
知ってるのかなぁ
まあ知ってても言いそうにないけどね。
[くすくすと笑って、ふと思い至る]
あ。バトン。
どこおいてきちゃったっけー
あ、そうだね。
壊れちゃう前にもらっておこうかな。
なんだか壊れかけてるような感じがするし。
[深くは考えていなかったらしい。
けれどそれでもいいやと頷いて]
うん、優しいよね。
一生懸命お世話してたもの。
どっちもやってるところを見たことあるよ。
それだけじゃなくて、いつもお行儀良くしてるの。
だからこそ見逃せたんだけどね。
先輩の努力もあったけど、リュウも偉いんだよ。
[嬉しそうに、楽しそうに]
知ってるんじゃないかな。
桜花はどっちのこともしっているみたいだったから。
でもそうだね、素直には教えてくれなさそう。
ねえ、もう一つ聞いていい?
それを聞いてどうするの?
[バトンの所在には、さぁ、と首を傾げながら]
―自室・昼過ぎ―
[目覚めた時、頬がぬれている感覚に気づき苦笑しながらそっと掌で拭う。]
……現実が何かわからなくても。
今ここにある真実を確かめていくしかない、かな……?
[ガラスを隔てた向こうには、相変わらず薄紅が夏の日差しの中鮮やかに存在を主張していた。]
へー
えっらいなぁ
[子犬と先輩とがすごいなぁと、素直に感想を抱いたのか]
へー
そういえばあの桜って、桜花っていうんだー?
あんまり覚えてなかったけど
……どうすると思う?
[くすっと笑って]
ま、とりあえずバトンバトン。喋らないなら喋らせるまででしょー!
[笑って部屋の方を*探そうとするだろうか*]
/*
ここでヨウコがマイコにバトル仕掛けると
もう一組のバトルが組めないかも……。
というかマイコがvs村人しようとしていたように見えてならない。ぐちゃぐちゃと
しかも急に方向転換して本当にごめんなさい。
ヨウコには苦労をかけまくりです……。
*/
/中/
うーん……仕方ない、とりあえず、気にかけつつ通過する、というノリで逆方向から移動して行くかあ……(' ';
仕掛けているのを直に見ちゃうと、絶対割り込んでしまうが、現状なら忌避レベルだからなー。
[寮に戻ってシャワーを使い、着替えてから、ふと気付いた]
………食料は……
[今、認識している生存者(すでにそう呼ぶしかなくなっている)は10名。外との連絡が不可能な以上、食事の確保は大問題だ。寮内に買い置きはあるだろうと思ったが、確かめておく必要がありそうだった]
ひとがひとを殺すの?
面白い?
[きょとんとして]
あ、そうか。
そうすると恐怖とか悲しみがふえるんだね。
そうしたら美味しくなって、力もいっぱいになるんだよね。
[教わったことを思い出す。
それならその方がいいのかな、と思い始める]
―校舎・屋上―
[ゆるりと、瞼を開ける。紺碧の空に星が浮ぶのが見える。
僅かにも腹が満たされた事で、寝不足だった身体は睡眠を欲したらしい。
いつの間にかコンクリートの上で横になっていた。]
……、あー。
[むくりと、腹筋を使って身体を起こして。
僅かに残る眠気を飛ばすように頭を振って、目を瞬く。
少しだけ、身体が軽くなった気がした。]
五日分…節約して一週間というところか…
[週末ごとに業者に注文するか買い出しに出ていたのだろうと、思い至って…寮生の栄養状態に気を配っていた寮母の顔が一瞬浮かんで消えた]
[しばし、吹き抜ける風の感触に目を細めていたものの]
……いつまでも、ここにはいられない、か……。
[小さく呟いて。
しばし、ためらったものの、木刀を着替えに包み、自身は剣道着のままで、剣道場を出る。
……体育館の方から、微かに気配を感じるものの、そちらに足を向ける気にはまだなれなくて。
気配を避けるようなルートで、遠回りしつつ、寮へと向かおうと歩き始める]
[吹奏楽部倉庫に置いておいた鞄の中から楽譜のファイルを引き出した時、一冊の本が落ちた。
古今和歌集と書いてある。女子高生が読むには些か変わったと言わざるを得ない代物だが、榎本芙由は結構こういったものが好きだった。
無造作にページを開く。
そこに書かれた短歌を眺めた。]
心の闇に惑ひにき
夢うつつとは
世人さだめよ……か。
ふぅん、そういうものなんだ。
[強い、の言葉に眉を寄せる。
自分にはまだ力が足りないのは知っているから]
それじゃ、誰ならかんたんなのかなぁ。
まずはちゃくじつに、いきたいよね。
[ゆっくり、ゆっくり、歩いて行く。
夜空には、星。
……それは、今までと変わらぬようで]
……こんな時でも……いや……あの時も、普通に星、見えてたっけ。
[ふと、思い返すのは、いつかの神社で見た夜空。
ほんの一瞬、瞳は陰るが、すぐにその色彩は失せて。
風を引き連れるようにしつつ、グラウンドを抜けて寮へと向かう]
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