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[少年と青年の男の友情だとか。
金髪の婦人と少女が残念がる様子だとか。
はっきり言ってよくわからないまま、小首を傾げて聞いていたが。
あなたも一緒の方が楽しいと思うでしょ? と問われ、
素直に頷こうとして。
アーベルによる”混浴”の説明に――真っ赤になって、ぶんぶんぶんぶんと首を横に。]
[アーベルから紳士という言葉を聞いた子供は、
首を傾げて、ミハエルを見た。]
紳士……
僕は紳士きらいです
[皆で楽しめないものは嫌いらしい。
子供は素直にそういった。]
[ベアトリーチェのいるその先を見ると、金髪の女性に何か必死に訴えている少年が目に入り]
…
[嗚呼、親子なのかと思ってみたり]
[何時も冷静な印象だっただけに珍しいなと思ったり]
だって、あたしだとミリィとベアちゃんの2人も助けられなかっただろーし
あたしはアーベルにぃに助けてもらったし。
やっぱりお礼は言わなきゃですよっ!
[ダーヴィッドの言葉にきょとん、と言葉を返しつつ
新しいランプを見やれば、わぁ!と小さく歓声を上げて]
えー!?多くないよっ! むしろ持ち金を全部叩いて、
苺チョコを買い占めようとしなかった辺り褒めてよー!
[ユリアンとヴィントに向かって、両手を掲げて抗議。
しかし、抗議内容の次元が違う。]
…忙し…過ぎ……。
[団長は行方不明だわ、お祭りはにぎわってるわで、あちこちひっぱられて忙しいったらない。
ようやくひと段落ついて開放されて、よろよろと通りを例の派手な法被を羽織ったまま歩く。]
[フィリーネは、残念そうだった]
[本当に、残念そうだった]
[しかし、もうそんな年齢ではないだとか、自分も男であるのからだとか、必死な様子に加え、見かねた(というか、漸く食べ終えた)イザベラの口添え、序にユーディットが否定するのもあって、諦めかけているようだった]
[ベアトリーチェの視線と、次いだ言葉に、溜息ひとつ]
……紳士だとか、そういう問題ではない……
[なんだか、ぐったり。]
[メイドが懸命に首を横に振って反対しているのを見
少し安堵の溜息をつけば、ベアトリーチェの意見に苦笑し]
けど、その紳士は、ベアトリーチェに熊のぬいぐるみをあげたり
優しく接してくれている。それでも紳士は嫌いか?
[と、言ってみる]
[イレーナの声にはっと我に返る]
あ、…ああ、すまない。つい見入ってしまった。
…凄いな、こうも私のイメージに近くなるとは…
[言って、はたと気付き]
すまない、腕を信じていないわけじゃないんだ。
イメージと合い過ぎていて驚いてしまって…
[上手く言葉が見付からずに自分の中から拾い集めながら。
どうしたって支離滅裂になるのは避けられなかったが]
紳士とか、問題じゃないですか?
[首を傾げて、子供はミハエルに尋ねた。]
僕は、皆と一緒に、いつも一緒に入ります。
……いっぱいの方が、楽しくて、あったかいです。
[少女は、幻想の世界を走る馬の姿に魅入られたように、じっとランプを見つめている。どうやら、周囲の喧噪も耳に入っては来ないらしい]
それ、幾らなんでも論点が違うだろ。
[全力の抗議に、さくっと切り返し]
ちゃんとバランスよくくわねーと、体調と体型、崩すぞー?
そもそも、屋台の食いモンってのは、偏りがちなんだから。
[いきなり違う方向の話になってたりする]
/中/
ランプ屋前に行ったつもりだったんだけどなぁ。
表記紛らわしかったか。反省。
…にしても遅れると微妙に絡みに行きづらい(´・ω・)
[子供は、アーベルの言葉に、むぅぅと唸った。]
……紳士って難しいです。
ええと。
[もう一度、子供は首をひねる。]
僕はミハエルさんは好きです。
……アーベルさんも好きです。
[果たして紳士とは何なのか。
子供はよくわかっていないまま、
ただ思うままに伝えた。]
[何と答えたものだろうか。言葉の選びに迷う。
肩を叩くアーベルを見上げ、再び、溜息を吐きつつも]
……助かった。礼を言う。
[もし、あのまま温泉に行っていたら――逃れられなかっただろう]
[心底、ほっとする]
[リディの明るい声に少し気が楽になるが…目の前の者の評価、は…]
…良かった…
[イメージと近かった…らしく、その言葉に影はなく。
小さく安堵の息を吐くと、マフラーの下で微笑み]
…ランプとして、辺りを照らす事は出来ませんけど…
暗い中に、一筋の、光を…表したかったので…
[そう言うと、つつ、と球体に付いている一本の線をなぞり]
[ベアトリーチェの言葉に柔らかく笑み。
やっと余裕が出来て、先ほど手を振ったユリアンと
増えた顔見知りをランプ屋の前に見つけながら]
それがちゃんとわかって、ちゃんと言えれば充分だ、ベアトリーチェ。
[「俺もベアトリーチェも、ミハエルも好きだよ」
と言ってベアトリーチェをなで]
[多分わかってがいるだろうが言えないでいる
ランプ屋前の集団一人にちょっと笑う]
がーん!決死の反論がいとも容易く跳ね除けられたー!
[ユリアンの言葉に、思わず擬音語を口に出すショックの受けよう。
別方向の話へ説教が始まれば、むぅと唸りつつ]
……お祭りの間だけだもーん。
ちゃんと学校戻ったら普通の食生活に戻るし。…多分。
た、体型、は…。
[珍しく言い淀んだ。ちょっと図星だったらしい]
[出されたランプをしばし見つめ、それから、一つ、息を吐き]
……光……かぁ。
[何となく。何か。掴めそうなそうでもないような]
[……なんというか。
頭がくらくらするのは振りすぎたせいではないと確信しつつ。親切心溢れる青年に、感謝の意を示すように、
にこ、と笑む。
ベアトリーチェの言葉には、困ったような笑みを浮かべて、そっと頭を撫でて。]
私と一緒でも…さみしいですか?
[優しく問いかける。]
[アーベルの言葉に、
よくわからないまま、子供はこくりとうなずいた。
頭を撫でられて、嬉しくなったから、
わからなくても良いと思ったのかもしれない。
ユーディットにも頭を撫でられて、
問いかけられたら、子供はぶんぶん首を横に振った。]
お姉さんと一緒、嬉しいです。
[えへへと、小さく、照れ笑い。]
僕、お姉さんも、好きです。
[如何やら遠巻きに見ている(ついでに珈琲を購入した)うちに、事態は収拾したらしい]
[金髪含有率のやたら高い集団へと少し近付いて]
こんばんは。
…温泉、ですか?
[それぞれの手にしている物を見]
あれで決死かよ……。
[大げさな反論に、呆れたように呟いて。
それから、反論にはいはい、と言いつつ、ぽふぽふ、と頭を撫でてやる]
ま、そーゆー食生活ができるのも、祭りの時だけだしなー。
が、駄菓子だけじゃ人間生きていけねーから、それは覚えとけな?
[に、と笑いつつ。言い澱んだ言葉には、敢えてそれ以上の追求を避けた]
…………
[よく解らないうちに、危機は回避されたようだった]
[フィリーネも、皆の会話を聞いて漸く納得したらしい――
十歳の少女と同じ理論で納得する、というのはどうかとも思うが。
ノーラの接近に気付いて、小さく頭を下げ、そうだと答えて微笑む]
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