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まあ……あんま、考えすぎんなよー?
[やっぱり理解の範疇は超えているらしい]
なる……そういう考え方もあり、か。
祭りの観光客から話が広まれば、その内挑戦者とかやってきたりしてな?
……了解、了解っと。
師匠に怒られたあげく、お前まで敵に回したら、生きてられねーし。
[軽く言って、に、と笑う。
その肩で呆れたようにへしょっていた相棒、何かに気づいたらしく、きゅ、と鳴いて首を傾げた]
[微妙だったので、
新しく、今度は、暖かなスープを買う。
コーンスープは子供が好きなもの。
ほかほかになりながら、てとてと、
広場の方にやってきた。
舞台がまだおいてある。
その向こうになんだか、
見覚えのある人影が。]
/中/
さて、真面目な話吊り襲撃どうするかな……。
襲撃は、赤相談すればいいとして。
吊りと被ると悲惨な訳で。
……どないしたもんやら。
…うん。もう、成長しないだろうし…
[小さく頷くと、もう一度溜め息をつき…]
…ん、挑戦者…とは言わないけど…
好敵手?
そう言う人が、居ても…良いかな、って。
同じ分野で、ね。
…ん。
生きてられないは、少し、大げさだろうけど…ね。
[少し間を空き…くす、と笑うと、方の上のヴィントに一つ瞬いた]
…おはよう、ヴィント…?
[少女はぼんやり星空を眺める。東の国の物語にあった星の恋人同士は一年に一度しか逢えないのだったな、と関係のないことが頭に浮かぶ]
お互いに、競い合える……ってヤツ?
そういうのって、確かに、いると張り合いあるだろうな。
[軽い口調で言った後、ふと真面目な面持ちになって]
……大げさ……か?
[大真面目に問い返すのもどうかと。
その肩の上では、どこかを見ていた相棒が名前を呼ばれ、はっとしたようにきゅ、と鳴きつつ、尻尾をゆらり]
[見上げた星空に、何か不思議な気配を感じる。そう、あの自衛団長が消えてしまった夜のような…そして、僅かに張りつめて伝わるのはユリアンの意志の気配]
[呟きを聞いた子供は、
内心、ぽんっと手を打った。
まったく気づかないミリィの様子に、
なんだか、面白いというか、楽しいというか。
少し考えて、一度、ユリアンの屋台の方を見る。
イレーナと話しているだろうか。]
……ミリィさん、こんばんは?
[手に持っていたコーンスープを差し出すように、
子供はにっこり笑った。]
うん。
でも、敵対心剥き出し…とまでは行かなくて良いよ。
競うために作ってるんじゃないんだから。
[ふと、真面目な面持ちになったユリアンに言葉が詰まり…]
…別に、剣持って追っかけまわすワケじゃないんだし…
この村の、知り合いも…増えた、でしょう?
…まぁ、そう言う風に思ってくれるのは、嬉しい、けど。
[少し躊躇いながら言葉を紡ぎ…ヴィントにフランクフルトの欠片を渡す。
ふと、何かを思いだしたのか顔を上げ…ぼそり。
…コレは確信犯なのだが]
…そういえば。花輪…
[気になったのだから、しょうがない]
……まあ、誰送り込んでも後でぼこられ確実だよな……。
『それは覚悟の上でしょー?』
まーあな。
強制連行された挙句、強引に王位継承だのなんだの進められちゃ、かなわねーっつの。
『……今はむしろ、強制結婚が嫌なんじゃないの、フェーン』
[さらり。
言われた言葉が青銀の瞳に、一瞬揺らぎめいたものが宿す]
『まあ、どうするかは、騎士さんの考えも聞いてから、だねー』
……ん、ああ。そだ、な。
えっ!?
[少女は文字通り飛び上がった。心臓が、思い切り跳ね上がる音も聞こえたかもしれない]
ベ、ベアトリーチェ?…こ、こんばんは。
どうなるかは、相手のセイカクによるんじゃね?
ま、出てくるといいなっ。
[にぱ、と笑って言った後。物騒な例えに、そりゃそうだけど、と苦笑して]
ん……確かに知り合いは増えたな。
今年も新しく増えたわけだし。
[それから、軽い口調で言いつつ、フランクフルトをもらって嬉しげな相棒を眺め]
……って、え。
[意識から締め出しておいたものの話をされて、言葉を詰まらせた]
[ものすごく驚いている様子に、
やっぱりそうなのかと、子供は思った。
だから、にこにこ笑ったままだ。]
あったまります、飲みませんか?
[それから]
僕、ランプ、買いに行くのです。
施設に飾るのです。
一緒に、いきませんか?
[目的は当然、違う人だと、わかっているも。]
あ、コーンスープ?美味しそうね。
[なんとか微笑むことに成功はしたものの、赤い顔はごまかしがきかない…髪も瞳も赤かったから、そりゃもう、全身真っ赤だった]
…ん、そう言う話、聞いたら…教えてね。
[小さく笑んで…]
…だよね。
出店やってても…毎年、見に来てくれる人もいるし…
そう言う意味では、役得、かも。
[…言葉を詰まらせるユリアンにはくす、と笑い]
…渡す人、居るんなら…
早めに、渡さないと…チャンス、逃すよ?
…ぁ、それとも、もう、渡した?
[女の子にスープを差し出され、少女は軽く、首を傾げる]
私が貰ってもいいの?ベアトリーチェが、買ったんでしょう?
[そういえば、いつも、この子は、屋台で買ったものをみんなに配って歩いている気がする、と思い出す]
本当に、ベアトリーチェは優しいのね。
[少女自身も優しい気持ちになって、そっと金色の頭をなぜる。ランプを買いに、と言われると、少しだけ困ったような顔]
ランプ…え、ええ、いいわ。一緒に行きましょう。
[余計なことを考える頭を励まして、頷く]
ああ、その時は、な……。
[ほんの一瞬、瞳が陰り、言葉が澱む。
でも、それは一瞬の事で]
ああ、お馴染みさんも結構いるし、役得ってのはあるかも。
[早口に言った後、追い討ちにはため息一つ]
まだ、ウチに置いてあっけど……。
べ、別にいいじゃん、いつ、どうしようと、さ……。
[それまでとは一転、ぼそぼそとした口調で答え。
青の瞳を遠くに彷徨わせる]
僕は、ミリィさんがあったかいほうがいいのです。
[でも今はあついかもしれないと、
思ったとかおもわなかったとか…。
頭を撫でられて、にこにこ、
嬉しそうにした。]
一緒に、嬉しいです。
[近くにいったら、きっとミリィは
もっと嬉しい顔をするだろう。
そう思って、子供は、
てこてこと、そちらに向かおうとする。
当然、ミリィと一緒に。]
[少し、ハッキリしない口調に軽く首を傾げるが…その後の言葉には頷いて、フランクフルトを囓る]
…ん、置いてあるの?
[飲み込むと、ユリアンの様子に小さく笑い]
でも、折角、お祭で…花輪、投げ入れたんだしさ。
好きな人、居るなら…ね。
[花輪を投げ入れた者…その話はユリアンも知っているハズだし…
そう思いつつ…ね、とヴィントに首を傾げ]
ありがとう、それじゃ頂くわね?
[女の子の言葉に笑みを深めて、その気持ちを無にしないようにと、スープを一口]
あつっ…!
[猫舌なのを忘れていたとか]
あ、待って、ヘアトリーシェ…
[はふはふしているので発音もおかしい。というか、それ以前に向かう先におろおろしているのだが]
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