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[無事に源泉の傍には辿り着けたが、其処に広がるのは大惨事。
ずぶ濡れの金髪の青年に呆気に取られ、浮かぶ花輪を見遣って]
…ユリアン、相棒のお届けだ。
[どうしたものかと考えた末、とりあえず肩の鼠を彼に返そうと]
あ……ああ。
ありがと、な。
[消え入りそうなミリィの祝福の言葉に、やや、早口になってこう返し]
……と、ヴィント。無事だったか。
どーもね、騎士さん。
[それから、ダーヴィッドに連れて来られた相棒に気づいて、手を差し伸べる。
相棒はぴょん、と跳ねてその手に飛び乗り、肩へと駆け上がるなり、てちぺちと抗議してきた]
[イレーナの言葉に、こういう行事(敗者?が温泉に沈められる事含む)なのかと納得しつつ、合流した面々に改めてこんばんわと頭を下げて。]
[花冠を得た勝者の特典は知らぬままに、おめでとうございますと祝いの言葉を。]
[源泉に入るエーリッヒ…
そして、小さく呟くミハエルの言葉に、目を丸くし]
…まぁ…エーリッヒ、だし…
[…説明になっていない気もする]
ぁ…ダーヴィットさんも…
…えっと…こんばんは…
[もう一人、お下げの女の子…名前を思い出そうとして…
出かかる所で思い出せず、頭を下げた]
『とにもー、フェーンはー』
……怒るなよ。
『どーすんだよ、こんな盟約っぽいコトやってー』
……って、そっちか!
まあ……な、何とかなるんじゃね?
[置き去りにした事で怒っている、と思っていたらしい。
鈍すぎる]
[言葉をそのまま脳内に再現していって。
暫く、沈黙]
…確かにかなり傍迷惑だな…
[ふぅ、と息を吐き、僅かに視線を巡らせ]
……隔離空間に一時的に封じられるだけ。
だから皆には暫く我慢して貰おう…と、割り切れるなら、だな。
限定なのか。
[納得した。何故か物凄く、納得した。]
[それはそれとして。漸く遣って来た実行委員に、毛布か何かは無いのかと尋ね。あれでも一応、血縁らしいのだし。誰か――恐らくは団長だろう――を探していたようだが、流石に風邪を再発させそうな男を放っておけないとは思ったか、すぐさま防寒具を調達に]
「誤爆…誘発…」
[話を聞いた少女に、なんとなく想像出来るのは、激しくおおざっぱ且つ、ダイナミックな光景だった。ちょっと目眩がした]
まあ、ね……。
とはいえ、このまま大人しく捕まるわけにはいかねーってのも、俺としてはある訳で。
まあ……できるなら、やりたくねーけど、さ。
[思わず漏れる、ため息。
青銀の瞳はやや、翳ったか]
[ユリアンのの苦笑には気付かずに、激しい争奪戦に晒された花冠に手を伸ばし。]
それにしても…すごく……激しかったです……。
[ちょいちょい、と手早く整え直して。にっこり。]
…
[皆がエーリッヒに書ける言葉にこめかみを掻き…]
…源泉に住む?この際。
[ミハエルの納得したような声に、軽く首を傾げるが…まぁ、彼が納得するのだから、それなりの理由があるのだろうと、小さく思った]
[己の肩から彼の手に移るのを見届け、抗議のようにてちぺちしているのを見て笑いつつ]
私に礼を言うよりヴィントに謝った方がいいんじゃないか?
[言いながら少し肩を竦め]
[イレーナの挨拶に気付けば其方を向いて]
こんばんは。
[と、返したところに、源泉に浸かる青年に、呆気]
んー、まあ。
見てて物足りなかったから、ついつい本気で乱入しちまったしなー、俺も。
[にっこり微笑むユーディットに返しつつ、浮かべるのはやはり苦笑で。
……今更ながら、後先考えてなかった、と思い知っていたとかいないとか]
……ああ、うん、まあ。
後でじっくりと、話し合いの機会を持とうかと。
[相棒の様子に笑いながら言うダーヴィッドには、てちぺちされている反対側の頬を掻きつつ言って、一つ頷いた]
[男が想像しているのも恐らくは少女と似たようなものだろう]
彼らを巻き込むのは本意ではないが…
[賑やかに、楽しげに騒ぐ彼ら。
ほんの数日共に居ただけの自分でも躊躇うのに、彼なら尚更で]
…まぁ、いざというときは私を利用するのも手だろうな。
[ほどなくして、団員が着替えをもってきて、脇の仮設テントでもそもそ着替え。
髪の毛は拭いたがまだぬれたまま、セーターの上にコートを着る。]
[それでも、と少女は思う]
「それでも、それしか方法が無いのなら、やるしかないですよね」
[伝える言葉には、どこかふっきれたような力があった]
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