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[きょとん]
……私を守る必要はないもの。
私はそのために在るんじゃないもの。
ユリアンに言われたから藍苺も守るけれど、
大切なのはユリアン
[きっぱりと。]
だから、ユリアンに言われても、行かないわけにはいけないの。
/*
あ、ちなみに能力に制限は一応かけてます。
他人の姿を取れるけど、その間影を自在に操ることは出来ません。
故に模倣した人間の持つ得物を使うか、体術で戦います。
影を自在に操るにはルージュの姿に戻る必要があります。
まぁこの程度ですが(苦笑
*/
[騒ぎ始めたユリアンと、それを相手にするエーリッヒを振り返る事はなく。
何処か――と言った以上、すぐに建物に戻る気もないようだった。]
小説家 ブリジットは、召使い ユーディット を投票先に選びました。
[──────ぴしり。]
[彼女の内面。『ナターリエ・ヘルゼーエン』としての意識に、一筋の罅が入る。
もちろん、意識の音が外部に漏れ出ることはなく、そばの二人がそれに気付くことはない。]
シスター ナターリエは、召使い ユーディット を投票先に選びました。
…あのなぁ、どう考えたって普通は逆だぞ。
子供を守るのが大人の役目だ。
……とにかく、だ。
動くな、俺はほっとけ。
俺、自分を大事にしないヤツは嫌いだ。
[声はぶすくれて、それこそ頬を膨らませているとイメージさせるか]
だから、来なくていい。
あと少ししたら、かえるから、そっちに。
教師 オトフリートは、召使い ユーディット を投票先に選びました。
――あれ、言ってる意味バレちゃいました?
[威嚇する青年の様子に、更にからかう様にくつくつと喉を鳴らす。
先程まで、虫の居所が悪かった腹いせ…と言うわけでは無いけれど。
続く言葉には、僅かに翠を細めて]
…あれ。助けてくれないんですか?
そうしたら、こんなところじゃ直ぐに死んじゃいますね。僕。
…良く、わかんないや。
違う気が、するけど…。
[背中に広がる赤い血だまりはどんどんその範囲を広げ、痛みにゆがんでいた顔はゆるやかに瞼を下ろしかける。]
[確かに、誰をも助ける事はできない。
けれどせめて、護れるなら大切な人くらいは。
むしろ、自分を護れなくても大切な人くらいは護れるかもと
遠くない未来、彼女が思う時は来るだろうか。
未来を知らない彼女が自分の未来ではなく、
誰かの未来を先に見つけたならば――]
あ、待って――。
[銀の翼が舞うのを追って、白の翼も宙に踊る]
テメ。
流石に俺が三歩歩いて忘れる鳥頭でも、馬鹿にされてることぐらいわかるっつーの!!
あー、ムカツクーーーーーーーーー!!
[青少年の騒がしい声はきっとあたりに大きく響いたに違いない。
けれど続いた言葉に、僅かに小さくつまって]
…な、なんだよ。
じごうじとくってやつだろ。
こんなところに呼ばれるくらいなんだから、どうにか切り抜けろよ自力で!
普通……じゃなくても
それが、私が在る理由だもん。
[続く言葉には"自分を大切にする"と、言う概念がない少女には
正確な意図は伝わらないけれど、自分の行動には
ユリアンに嫌われる様子があるのは分かり涙ぐむが]
…私の在る理由は、ユリアンに好かれる
……ことじゃ……ないもん。
[とは言うが言葉が詰まる。]
[見上げた空には、透明な夜が広がる。
煌めく星のひかりは、遠く。
銀が、舞うのが見えた。]
――……きれい。
[続いて踊る純白に、緩やかに、瞬かれる緑。]
職人見習い ユリアンが「時間を進める」を選択しました。
じゃあ、きっと違うんだわ。
[所詮は影。
決して本物にはなれない]
ま、アタシはアタシ。
他の何者でも無いわ。
誰かに成りすますことはあってもね。
[ユーディットが横たわる地面に徐々に赤が広がる。
それを見ると少しだけ眉を顰めるか]
手当て前に死にそうねぇ。
[スタッフはまだかと流石に辺りを見回した。
自分で応急手当をしようとは思わない。
その手段を持たないから]
[内心ひやひやしているものの、ここで引くわけにはいかないとばかりに青少年は心をちょっとだけ鬼にして]
こら。そういうのがだめなんだっつーの。
自分を大事に出来ないやつが、他人を大事に出来るもんか。
…だから、今はダメ。いい?そこで待ってて。
あはは、殺すつもりだったんじゃないのぉ?
少なくともボクは、キミを殺すつもりだったよぉ。
[傍らに立つ女性に、いつもの無邪気な笑みを向ける。
倒れ伏していても、その手が鎌を離す事はない。]
[自分を追う、白の翼の思いなどは知らぬまま。
知ったなら、他者よりも自分を、と諌めるのだろうけれど。
感じた血の気配に引かれるように、そちらへと空を翔け]
……って、こいつはまた……。
[ふわり、と着地して目にした光景に。
零れたのは、低い呟き]
[てぃるの言葉に手で目元を拭いながら、
俯いてふるふると首を横に。
けれど、涙はとまらなくて。]
[正面のモニターには、現在地と目的地が、
グリッドの上に示され。]
――…自覚は、有るんですか?
[鳥頭、との言葉にきょとりと瞬いた。
…何気に酷い言葉だが、意図しているのか無意識なのか。
賑やかに文句を告げる様子には、
夜間なんだから、もう少し静かにしたらどうですか、と静かに嗜めて。]
幾らなんでも、突然の崩落にただの「顔のお綺麗なおにーさん」が
対処出来るはずないじゃないですか。君じゃあるまいし。
[続く言葉には、いけしゃあしゃあと]
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