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[ 手を振られれば、視界に入るのが遅くて反応が遅れる。
が、返事をする前に鳥に突かれてるのを見ることになった。]
―――――――…。
[ その後ケイジが彼に文句を言うのを聞けば溜め息を。
深い事情を察しようとは思わないが。
ケイジの人となりが捻れて伝わるのは、
あの本人の態度もあるのだろうと、ぼんやり考えた。
勿体ない、とも考えながら。]
んなっ!?これは俺のせいか!?
[突付かれるままに、不服さを乗せた眼差しをケイジに向ける。
びしっ、とラウルを指差し、]
明らかに問題はこっち――…っ!
[その指を蹴られ、突付かれた。八つ当たり続行中]
いいや、お前があんがい、しっかりしていないようなところがか。
[カルロスを見た目は、再びアヤメに向き直る。]
さて、如何だろうな。
似合いだと思ったのかもしれないな。
[嘯く。]
[只管高圧的なオーラを吐き出しながら長老が語った内容をしっかりと頭の中で噛み砕くようにして把握すると、カレンの頭を抱きしめていた腕の力を少しだけ抜いてふぅと溜息をついた]
結局、長老達ってクロちゃんに信用されていなかったって事だよね? なっさけないったらないや。
[わざと去り際に聞こえるくらいの大きさの声で呟いてみる。しかし、長老陣は振り返る事もないまま広場を飛び去った。
それをみて、...はあっかんべ〜と大きく舌を出した。
余程毛嫌いするような扱いを受けたらしい。
そうして今後どうしようかと考えているうちに、ラスは何処かへ去り、広場にアヤメとジョエルがやってきて、ようやく結界樹の様子もうかがう事ができた]
はぁ。クロちゃんたら何がしたかったのかな? 浄化は浄化でいいけれど結界樹の中に入らなきゃいけない事ってなんだったんだろ?
[それこそ本人に聞かなければわからないと一人ごちて、アヤメに力いっぱい拘束されてぐったりしたラウルの嘴をツンツンと指でいじってみたり]
うん。そうなんだよ〜
あ、でも触ったわけじゃないから本当にそうなのかわかんないや〜あは
[自分の興味が傾いた部分ばかり言うので、やっぱり要領は得ないだろうが]
今度見たらロザリーにも言うね〜。
[と、そのときに覚えているかもわからないのに言う]
[その際に、自分よりロザリーが良いというカルロスの発言に]
あ、そうだ。ラスさんいないし、身の危険なんで、カルロスさんはねこまんまで外で食事! OK?
[とかなり強めのジト目]
[ロザリーの様子も目に入る。
しかし問いかける前に、カルロスの返答――というより、八つ当たりへの抗議が耳に入る。]
おかしなことを。
[可笑しそうに、狐は言う。]
鳥はつついているだけじゃないか。
/*
外側は、物凄く女の子大好きなんだ。
中身は、物凄く男性陣大好きなんだ。
さっき、ものすごく『くそじじい』に反応したかった…!
うん。楽しかった。
実をとったけど腐っちゃったんだ。それも楽しかった〜
[ジョエルの求める答えよりも、楽しかったことを先に答えてから]
見なかったよ〜。見たのは紫の翼ぐらいかな〜
でも、えっと〜。結界樹にいる……の?
[最後は首をかしげている]
ねこまんまで、しかも外って…!
身の危険も何も平気だって、俺、紳士だしーっ。
そこでリディちゃん、流石にそれはご慈悲を下さいませっ。
[頭を下げる。その上に唐突に重量がかかった。
爪がかかって痛い。ラウルが乗っているようだった]
そんなモンを面白がられても、困るんだが。
[はあ、とため息をつきつつ、呟いて。
後に続いた言葉には、微か、表情に険が過ぎるか。
なお、ラウルは絶賛放置中]
そう、実が枯れたのか。
[僅かに声が沈む。続く言葉には小さく頷いた]
そうだ、巫女は結界樹に居る。
[ネロの言葉と自分の言葉が微妙に擦れ違っていることには気付いていたが、他に仕様も思いつかない]
あ、ア〜ヤも一緒に夕飯食べない? どうせならみんなで一緒のほうが楽しいしさ!
[と、カルロスのことは半ば決定事項として取り扱い中。
と、しながらラウルの頭を右に回したり左に回したり……]
どこが、可笑しい。
こっちは何もしてないのに、突付かれて、蹴られて、更になんでだか、頭を止まり木にされて、痛いことこの上ない。
[ムスっとした表情を作っても、この頭を下げた状態のままでは見えやしないのだが。
そろりそろりと腕を伸ばして、大人しくなったラウルを両手で捕まえようと]
[リディアの言葉を聞いて、また手を出したのかと呆れたようなまなざしも、つつかれたりしているカルロスに向いていた。]
やはり莫迦だな。
[狐の呟き]
あ!
ラウル捕まえちゃダメ!
[と、手を伸ばしたカルロスに、めっ! とにらみ付けた。
そのまま手はラウルの顎を丁寧になで上げている]
あは、そうなんだ。エリカの言ったとおりなんだね〜
結界樹の中ってどんなとこなのかな〜
楽しいのかな〜。
[既に思考は興味の向くままにずれながらも]
ねぇ…どうしたの?
そこまで痛くはないだろう?
[語尾が少しあがった。
面白い。というように。]
そこまで嫌われたお前に責任があるだろうが――
あァ、これも十分役にたっているじゃないか。
ストレス発散という。
……夕食?
[リディアの誘いに、一つ、瞬いて]
……いいや、悪いけどアタシは遠慮しとくよ。
エリィがこんなでほっとけないし、ね。
[当たり障りのない断りを入れて、軽く頭を下げる]
[ラウルは捕まえようとする手に気づいて、ひょい、と一撃離脱]
[ケイジの言葉にうなづき]
うんうん!
エリリンの言った事はただしーのだ! 大体、昨日はエリリンといい雰囲気だったのに、ロザリんに粉かけようなんて、ちょっと手が早いぞー?
[と、口にしてから、そういえば内緒だったっけ? と疑問符を頭に浮かべた]
[結界樹にいた者に話を聞こうと口を開きかけるが、まだ来ぬ者達がいた。二度手間になると判断し、近くの木に背を預け目を閉じる。
広場の者達の会話に耳を傾けながら、瞼の裏に浮かぶは白。]
『……あの夜見た白い翼は、あの子供だろうな。
顔を見た記憶はないが、随分と嫌われているものだ。』
[ネロを抱え飛ぶ後ろからも睨む気配は感じられた。
逃げずに着いて来ていると、振り返らずとも判るほどに。]
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