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[気付けば、頭の上にラスの手が乗っており、髪をかき混ぜるように撫でられる]
な、何?なんか、犬のような扱いをされてる感じがするのは気のせいだと思いたいんだけど?
[呟きを聞けば、ラスの袖を引き、ロザリーの近くへと降り立った長老を指差す]
どうやら、あっちのが先らしい。
…聞き終わったからって、あんまりラスも単独では動くなよ?
[自身も、長老の話に耳を傾ける]
[エリカの反応には気にせず、ただ言葉には首をかしげる]
そうなのかな?あなたは嫌いなのかな?
…あは、でもいいんだ〜
他なんてどうでもいいからね
あは…あはははは〜
[二対の翼をどちらも見ながら、やっぱり笑みを浮かべる]
堕天尸を捕らえるったって、どうやって…。
[ぽつり、呟いた言葉が届いたのか、長老は言葉を返す。
曰く長老は、堕天尸を結界樹に封印する方法を知っているらしく。
問題は、堕天尸自体を見つける術が、現状無いという事]
…ふうん。それっぽい人物を見つけたら、報告しろとな。
さて、それはどうでしょうか?
巫女姫殿がいないことによるパニックを期待しましたが。
それは、どうやら無駄だったようです。
さすがに長老までは封じられそうにないですわね。
[ 先程から溜め息が止まらない。]
[長老の話を聞く前への呟きへのカルロスの言葉にはその場では思わなかったものの、長老の話を聞いた後の心を見透かされたようで、苦笑した。]
堕天尸って、翼が黒くなるんだろう?
なら島の全員翼を出して並べりゃ一目瞭然じゃな…
[言ってから、カルロスに気がついて。
すまん、と口の中で呟いて、誤魔化すように更に髪の毛をかき混ぜた。]
[ リディアやカレンも長老の話を黙って聞き。
それは、広場にいた人間全てがそうであった。]
それっぽい人物…何を基準に…。
[ それは無作為に人を疑えと言っていることと同義。]
まぁ…何かあったら報告は致しますが。
[ 長老を見る顔が傾いていく。
いつも癖が出てしまう。]
どうかな。
私は、翼自体を好ましく思っていない、から。
他が如何でもいいのなら、最初から、問いはしない。
他が如何でもいいと思おうとするから、後から否定を加える……
と、そう思える……けれど。
[声は徐々に途切れがちになり、
音を立てて、奇形の翼を仕舞う]
……悪いけれど、少し、休ませて貰う。
[伝令の声は聞いていたか、否か。
誰にともなく断りを入れて、
集う人々から離れると、
他の木の幹に凭れかかり、*瞼を下ろした*]
エリカちゃんが言うには、堕天尸は羽根の色をごまかす術を持っていたりするらしいし、実際それは難しいだろうな。
[ラスが口ごもった理由を理解していたから、何も触れず、常の口調でそう述べた。
くしゃくしゃと、髪が乱れていくのにも微笑を浮かべるだけで]
あは、難しいな〜
難しいのは楽しいのかなぁ…うん。きっと楽しいよ〜
[エリカが言っている言葉の半分も理解していない様子のまま、頷いて、やっぱり笑う。
伝令がスティーヴになにやら話しているが気にはしなかった
このような状況で陽気に笑っていることに睨まれるが、やはり気にはせずにいながら、休みにいくエリカに]
整ったものと壊れたもの…どっちあるから特に綺麗…
[ぼそりと、届くかどうかわからない言葉を紡ぐと
オーフェンの視線に気づいて、手を振った。
やはり陽気な態度は*変わらなかった*]
確かに…島ごと破壊できればいいでしょうけど。
それには、やはり巫女姫殿の結界が邪魔ですわね。
まだ、アレは生きているようですし。
[ そう言って頭を抱える。]
[ 横で言われる会話を聞いて、頭を抱える。]
見かけでも判断できないと……。
じゃあ、何をもって判断すべきなのでしょうか。
言動なんかじゃ単なる好みになってしまいますし。
――――――…。
長老は…堕天尸でない者も封じてしまうつもりなのでしょうか?
私たちの言葉だけで決めるのだとしたら。
[ それはつまり――――――。]
疑わしきは罰せよ…ですか。
[ 何だか気が重い話だ。]
ごまかす術…ねぇ。
長老さんでもそれは見抜けない、って事かな。
としたら、厄介だな…。
[考え込むように、右手でカルロスの頭をわしゃわしゃしつつ左手で自分の後ろに縛った髪を弄りながら顔を上げて空を見た。
暫くそうしていたが、周りを見渡すと]
俺、家族とか心配になってきたんでやっぱ帰るわ。
リディア、飯また今度。
[膝をぐっと入れ込むと、強く蹴って飛び上がる。
そのまま薄金の羽根を広げ、自宅へと*帰って行った*]
[人々から離れて木の幹に凭れたエリカを心配げに見た。会話の内容は把握できていなかったが]
……心、辛そう……?
みんな……一緒……
[小さく呟き。こちらの視線に気づき手を振るネロには、ぽへっとした顔で手を小さく振り返した。巫女の行方不明を告げに来た男に一度険しい目をやった後、目を閉じ、しばし巫女と婆様の言葉を*思い返している*]
[カルロスの言葉>>121に、]
そうだな……言うとおり、クローディアの責任感が裏目に出た結果なのかもしれない。
のんびりやで、優しい。そして頑固な子、だったかもしれないな、そういえば……わ。
[再びリディアに抱きしめられ、もごもごとしているうちに、長老がやって来る。巫女の行方についての話を、黙って聞いていた]
クローディアは、結界樹の中か。それならば、……当面はクローディアの身にそれ以上の危害が及ぶ事はないのだろうか。
[しかしロザリーの昨日危惧していた、誰を疑えばいいのか分からない状況で、堕天尸と思われる人間を見つけ出さなければならない事。クローディアに任せておくべきだろうと考え、自身が棚上げにしていた事を、放ってはおけなくなり]
……………めんどうだ。
[巡った思考の果て、それだけぽつりと*呟いて*]
[それでも尚、木に凭れて目を閉じたままのエリカに、眉間に刻まれた皺は深くなる。
巫女の行方を告げた少女は、出来れば聖殿の長老の元へと連れて行きたい。姿を消す前の巫女の言葉を聞いたらしき、敵意を向ける少年も。
何を考えているかわからぬケイジや、何をしでかすかわからないネロ、明らかに動揺しているアヤメも、異なる意味でここに残していくのは気が重い。]
『………来いと言っても、素直に従ってくれそうにはないがな。』
[ただ人でしかない己に自嘲を込め、口を歪める。
それがどう受け取られるかは気にもとめず、再び促す。]
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