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落ちるのも楽しい。でも落ちなかったのも楽しかったよ〜
ぬれてるのはね。別々〜
湖に落っこちたの。そこに金色の鳥がいてね。
それは暖かくなくて柔らかくないらしいの〜
[湖のときのことを思い出したのか楽しそうに。でもやっぱり普段と変わらぬようにカルロス言ってから]
なんで代わりをするか。それはね。楽しそうじゃないから僕がしないからだよ〜
[ロザリーの安心した様子に気づいたのか気づいていないのか。
陽気という状態から平坦なまま]
えっとね。森にいったり、高台にいったり、山にいったり、川にいったりしてた〜
心配してたのか〜。あはは〜
……本当?
お褒め頂き光栄の限り。
ネロとは……、ふうん。森の…おともだち、ね。
面白い取り合わせだけに、関係も面白いな。
[緊張感のある広場の中、笑みを零した。
ネロの雰囲気に、馴染んでいるためなのかもしれず。
それでも、刹那、常に無い真顔を取る]
滅多に怒らないのは…ただ、それだけ執着するようなものがアイツに無いせいな気もするけどね。
…いや、アイツの事なんざ、全く分からんが。
―聖殿内部―
[祈りの場に主の姿は無い。その入り口に佇んでじっとその空虚な空間を見つめる]
お前は、馬鹿だ。クローディア……
[小さく呟くと、懐でかさりと何かが音を立てた]
─結界樹近辺─
[飛び去る者たちを見送り、ため息一つ]
……旦那もねぇ……。
不器用というか、なんと言うか。
[苦笑と共にこんな呟きを漏らしつつ、エリカの方へと向き直る。
うつらうつらとしているようだが、さすがに抱えたり背負ったり……と言うのは辛く]
エリィ、起きな。疲れてるのかも知れないが、ここで寝ちゃまずいよ……?
[声をかけ、揺り起こしたなら、返るのはぼんやりとした声。
常と比べても無防備に見える様子に眉を寄せつつ、歩みを支えるようにしながら、共に聖殿へと向かう]
[話を聞いて、少し頭を抱えたくなった]
湖に落ちたって…。怪我とかしてないよな?
なるべく落ちるのは怪我をしない場所か、周りに人が居るときくらいにしとけよ?
金色の鳥…?あんまり聞いた覚えが無いけどなあ…吉兆か?このタイミングは、凶兆の気もするが。
温かくも柔らかくもないなんざ、変な鳥だな。
[話半分にそれらを聞き、最後の言葉には諦めたように溜息一つ]
……ところでさ。
なんで、さっき……。
[捕らわれている者がいるのか、わかったのか、と。
問おうとして、結局は止める]
……ああ、やっぱりいいや。どうせ、長老が同じこと聞くだろうし、ね。
[軽い口調で言いつつ、前を見る]
(……力を辿った……のだとしたら、手段はともあれ気脈を読んだって事になるのかね。
そんな事ができるのは、大抵は……)
[思い当たる節はあれど、しかし、推測の域は出ず。
ふと浮かんだその考えをふるい落とすよに、首を軽く振る]
[ ネロの様子におどけてみせる。]
あら、私に心配されると困りますか?
だったら、心配はしませんが。
ネロ殿のお元気な姿を見ると私も元気になれるのですよ。
ですが…落ちたのですね…危なっかしいことで。
金色の鳥ですか…。
とりあえず、風邪をひかぬようになさって下さいね。
[ 彼の言葉の半分も普段なら鵜呑みにはしないが。
この状況であると、不思議なことが起こっても
おかしくないような気がしていた。]
[ やはりカルロスとケイジの関係は良くはないのだろう。]
まぁ、あまり感情の色が見えぬ方ですし。
カルロス殿がそう思われるのであれば、そうかもしれません。
私もお話はしても、詳しいことは存じませんので。
[ そうポツリ呟いた。]
[広場には、先刻より大勢の者が集まっていた。スティーヴに視線を向けられれば、大丈夫だと告げるように黙礼し、長老の傍に歩み寄った]
─広場─
[遅れてたどり着いた広場は、予想していた通りに騒がしく。
そこらにいた住人の一人を捕まえ、長老のお達しの事を聞きだし]
……やれ。
結局は、それしか方法はない、と。
[零れ落ちるのは、小さなため息。
とにかく、長老と話す前にエリカをちゃんと休ませるべきか……と思って周囲を見回し]
……げ。
[思わず上がったのは、呻くような声]
大丈夫〜楽しかったから大丈夫〜
[頭を抱えたくなっているカルロスに、変な理論を駆使して無事だと言う。
やっぱり忠告の類は聞いておらず]
きっ鳥?きょう鳥?
金色の鳥はそんな名前なのかな〜。
あは、後でエリカに聞こう〜。うん。そうしよ〜そうしよ〜
[おどけてみせるロザリーをじぃと見てから、おなじみの陽気な笑みを浮かべ]
…… あは。
そんなことないよ〜。ネロ元気だからロザリーも元気なんだね
じゃあ明日も元気でいるね
[そしてカルロスと同じように注意されても、やっぱり聞いていない様子なまま頷きだけ返して]
金の鳥はね…えっとね…あは
[そこで、広場へとやってきたアヤメと、それに続いてくるエリカを見る]
長老、闇雲に探した所で、虚の支配を受けた者が見つかるとは思えません。
かつて堕天尸となった者が現れた時、巫女の他に力を持つ者が幾人か見出され虚の気配を見つけ出したと聞いています。
かつてその任を担った者はすでに居ないようですが、同じ力を…守護天将の資質を持った者が、島の中にいる可能性もあるのではありませんか?
「確かに、その可能性はある」
[と、長老は頷き、しかし、と言葉を継いだ]
「巫女が堕天尸に狙われたように、力を持つ者もそれと知られれば身の危険に曝されよう」
[以前にも、そうしたことはあったのだ、と。それ故に、名乗り出ることを強要することは出来ないのだと]
……ラウル、今回は落ち着きな。
アタシも、落ち着く努力をする。
[天敵を視認して飛び立とうとするラウルの尾羽をぐっと掴んで静止しつつ、妙に真剣に呟く。
別に何がどう、という訳ではないが、気に食わない相手というのは一人や二人はいるもので。
自身にとってのそれ──つまりはロザリーの姿にほんの一瞬乱れた気を抑えようと、ラウルの尾羽をぎゅうう、と握る。
……握られた方は、当然痛い。
ぴぃぴぃぱたぱた……というか、ジタバタと羽ばたいていたり]
成る程、判りました。
犠牲は巫女一人に留めよということですね。
[声音は淡々と、しかしどこか皮肉めいた響きを帯びてもいたろうか]
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