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[前に持って来てくれた時の器を机に出しておく。
燻製の端を入れた袋も、持って行けとばかりに側に置いた。]
……もうそろそろ兎もいい頃合だな。
[小屋の裏手へ回り、細く煙たなびく窯に大股で近づく。
燻煙した兎を取り出し、棚に置いて*冷ます*。]
……言わないほうがいいというからには、
後ろめたいことがありそうだけれど……
彼女に気を遣わせるようなことならば、口にしないでおく。
[幾分か、普段の調子を取り戻した口調で、言って。
頭を振る様子に、疑問符が浮かんだ。表情は殆ど変わらないが]
拾えない?
[己の、手のひらの器に包まれた実。
立ち上がり、それを見つめて――
視界の端に映る、伸びて来る手に、反射的に身を引いた]
[結界樹のふもと、人がちらりと見えた気がして、空中から目を凝らす。
幼馴染とエリカが見えると、なんとなく邪魔をするのもどうかと思い、ばさりと翼を打って*後にした*]
……あいつには……負けない
僕が、巫女を、救う……んだ……
[危なっかしい軌跡を残しながら、結界樹に向かい、森の中を*飛んでいく*]
『感じるかって?ぼやっとは。最初は虚とはわからなかったけれどねえ。呼び名はなんでもいいよ。先生だろうが婆さんだろうが、好きにすればいいさ』
[老婆は、乳鉢で乾燥した葉をすりつぶしながら、オーフェンが語る、育ての親の話を聞く>>575]
『そうか。あんたはあの隠者の……薬草を摘みに行ったとき、森の中で怪我をしていたのを見つけたのが、最初に会った時だったかねえ。それから、たまに様子を見に行ったりしていたけれど。穏やかな人で、森の事をよく知っていて……静かに、心を閉じているような人だった。私にゃ、何も話しては、くれなかったねえ。
そうかい、逝っちまったかい。……危篤の際に、何も知らず。不義理をして、すまなんだ』
[少年に、ゆっくり白髪の頭を下げ]
『そのうち、墓参りに行ってもいいかねえ……おや、あの子が戻ってきたようだ』
[扉の開く音、足音]
[重力に、身体を引かれる感覚。
背筋を冷たいものが駆け抜け、肌が粟立つ]
―――……っ
[声は出ず、
すんでのところで踏み止どまり、ぺたりと座り込む。
実が器から零れて、根の上を跳ね、少女の代わりに水の中に落ちた]
おいっ!
[水面に落ちかけたエリカの姿に、常に似ず、大きな声をあげ、駆け寄った。しかし、その身を支えるまでもなく、座り込んだ相手に大きく息をつく]
大丈夫か?怪我は?
[問いながら屈み込む。先に発した問いが彼女に届いていないと知れば]
話がしたい…アヤメの家でも、どこでも、君の望む場所、望む時でいい。
[承諾が得られても得られなくても、*そのまま送って帰ろうとするだろう*]
[大声に、意識が現に寄せられたのは、幸か不幸か。
大きく見開いた瞳が一度揺れてから、相手の眼へと、視線を合わせた]
……ない……
[ゆるりと一度、左右に首を振る]
……、…………落ちないところ。
[ぽつりと返すのは、ひどく曖昧な答え。
震えかける身体を、己が身を抱えるように腕を回して、*押さえつけた*]
― 回想 ―
[ リディアの家で夕食を馳走になるも、オーフェンは現れず。
心配となって、一番最後まで残ってはみる。
けれど、眠気も限界となったところで彼女の家を出る。
金色色の羽根を広げて、自宅へと。]
――――――…。
[ ベランダから部屋に入れば、眩暈が。
暗い部屋の中、羽根が輝いているように見えた。
慣れぬ歩きもあったためか、予想以上に疲れているようだった。
ベットに凭れかかるようにして、
姿勢を楽にすればそのまま意識は遠のいた。
吹き込む風が時に背中の羽根を揺らすが気付くことはなかった。]
[ 次に耳が捉えたのは母親の声だった。
何か口煩く言っているのが聞こえる。
けれど、ぼんやりとして働かぬ頭では認識もできず。]
嗚呼……申し訳ありませんでした。
[ そう言って全て一括りにして謝罪することにした。
左目を掌で抑えながら、身体を持ち上げる。
外を見れば、また明るく右目はその白を捉える。
そのことに酷く安堵の溜め息をついた。
母親がその溜め息を聞いて、また何か言葉を。
申し訳なさそうに母に向けて微笑むと、彼女は部屋を後にする。
明るい外を見た目には、暗い部屋の中が一層暗く感じた。]
― 回想終了 ―
[森のほうから、長い蔦をもってきて
島の端に近い岩に縛り付ける。そしてその先には、自分を結びつけて]
しゅっぱつしんこ〜〜。
[そして何の戸惑いも見せず、飛び降りる。
重力にしたがって落ちる体を蔦が支えて揺れる。島の側面にあたったが]
足りないや。ざらざらかた〜い、つめた〜い。あはは〜
[と、不満そうに陽気に言って、崖のほうを触ったりして、浮く体を堪能しつつ
飽きたらそのまま*昼寝をしてしまう*]
[ いつからだろう?
この部屋に虚が漂うようになったのは。]
―――――――…。
[ この部屋が自身を捕らえて離さない檻。
簡単に抜け出せる檻と呼ぶには稚拙なもの。
けれど、心の拠所はここにしか在らず。]
くすくす…、くすくす……。
[ 鏡に映る羽根は闇色へと、その姿を変える。]
次は何を壊そうかしら――――?
[ そう言って目を床へと伏せる。]
[ 部屋の中に1つ転がる茘枝を拾い上げる。
掌の中で転がして、それを愉しむも欲求は満たされず。]
―――――――ふふっ…ははっ…。
[ 掌の中、それを握り潰す。
同時に鳴るのは皮が裂ける音。
溢れるのは白いゼーリー状の果肉。
腕を伝うそれを、舐め取った。]
嗚呼、とってもアマイですね……。
[ 部屋の中の闇が嘲笑った気がして振り返る。]
――――…分けてなんかあげませんよ。
[ お愉しみはこれからなんだから、と―――――。]
[水桶を提げて、家の扉を開ければ、話し声が聞こえた]
『お客さん。あんたの友達だってねえ』
……ああ、そうだよ。言わなかったっけ。広場で吐いていた子だ。
[老婆の問いにはそう答え。少年を見れば、昨日よりはずいぶんと、落ち着いた様子だった。林檎を差し出されれば、少し目が丸くなり]
わざわざ持ってきてくれたのか。……ありがとう。ああ、朝ごはん。食べていけばいいさ。
[そのまま共に朝食の席に着いた。朝という事もあって、お茶にパンとジャム、干し肉とサラダという簡素なもの。オーフェンが持ってきた、野性の林檎を向いて切ったものも、ともに並べる。
食事の終わりかけた頃、不意にオーファンが硬直した]
………どうした?
[声をかければ、オーフェンは近寄ってくる。ふわり。やわらかなましろの翼が目の前に広がる。
縦に細くなった瞳が、深緑の瞳に映った。
翼をたたみ、おまじないだと言うオーフェン。しばらくの間、紅の瞳を見つめていたが、何を思ったか手を伸ばし。
ぎゅむに
少年の頬を割りと強くつねった。理由を聞かれれば]
……顔つきが面白かった。
[真顔で言って、老婆にはたかれただろうか]
『ああ、行くのかい。さようなら。苦しい時には、きちんと来るんだよ。忘れちゃだめだ。あの婆さんがいなくなっても、あんたはまだ、大人に頼ってもいい、子供なんだからねえ』
[少しふらふらした様子のオーフェンを老薬師と見送り、施療院に戻る。客が来て機嫌の良い老薬師を見やりながら]
……変な子だ。
[床に落ちた、ましろの羽根を拾い上げる。*呟きが落ちた*]
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