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死んだのは宮司…。
十中八九桜の樹に血が吸われてるようね。
ひょっとして殺害現場も樹の下かしら?
[頭の隅の冷静な部分がそう思考を巡らせる。]
そりゃあ交通事故も
[うん、誰かを思い出したなんていわないよ!塾の中じゃ有名だからどーやってか広まったんだよねー]
多いけど!
煙草をすってる人だったら、肺ガンの比率はあがるんだよ!
そりゃ、好きならしかたないかもだけど
……りきっちゃんには長生きしてほしいもん。
[「仲間」の話題に口を挟むことは無く。]
桜を咲かせたのが、魔の仕業・・・だと。
[魔であるところのかれは、さも可笑しげに告げた。]
人それぞれ見方は変わるものだからね。
きっと言っている人にとっては魔だったってことじゃないかな?
ボクたち、涼にとってはどっちになるんだろうね?
[くすりと笑いかける]
あら涼ちゃんも来てたんだ。おはよー。
利吉に会いにきたの?朝から可愛い娘がお出迎えなんて幸せ者ねー。
[けらと笑う。
涼の目元が赤い事には気づいたが、蒸し返すような事はせず、気づかないフリをしておいた。]
[追求が来ない事に内心は安堵するものの、それは見せずに]
……確かに、俺たちには櫻木の血も受け継がれているから。
やってやれん事はねぇだろうな。
[母もまた、強い力を持ち合わせ、その幾許かは自分も継いでいたらしいが。
それは、あの事故を境にふつりと消えていた。
故に、それができるとしたら、今は玲だけなのだろうけれど、と。
そんな思案は、途切れた言葉によって打ち切られ]
……それが、必要になった時は。
俺が、動く。
[短く告げたのは、毅然とした決意]
……もっとも、そうならずにすめば、御の字ではあるんだが。
…魔って、すごいんだね
…桜って、そうやって咲くの?
[少女はふしぎそうに尋ねました。]
…わたしにとって?
…るりと、たかひろ?
…たいせつ。
…たいせつな、ひと。
[榛名が振り返ったその視線の先、何人かが会話をしていて。
こちらを向いた相手には、手を上げて挨拶の代わりとする]
…言いにくい事をあっさりと……。
[利吉の口ぶりに、少し睨むような視線を送った]
[送ると言ってくれた裕樹と孝博には、やや上の空な状態で「大丈夫、だから…」と告げる。その声は震えたものではあったが]
[利吉に訊ね返した後に周囲の会話が耳に入り。情報が少しずつ集まってくる]
[宮司] [言い伝え] [死]
[それが何を示すのか。少しずつ頭の中で補足されながら組み立てあげられていく。少しずつ身体が震えだした]
ええ、綾野さんであっています。
犯人は誰かはまだわかってはいない…と思いますよ。
[その後の動向はまだ聞いてないが報せの一つもどこからも飛び込まないならそうであろうとも予測しながら小百合に答え]
後は…餅は餅屋ってことにしたいところですがね
[そして主人に頼んで運んでもらった食事が来て手をつけようかともしたところで、利吉が榛名に言った言葉で止まる]
・・・イヤ。
其方サンがついてるなら、大丈夫かな。
[裕樹の言葉と被ったのに気づけば、苦笑を零した。
誤認は未だ続いているようだ。]
あァ、今から会議するッて言って、追い出された。
後のコトは知らねーな。
[蓮実の嘆息に、困ったような笑みを羽化得た。]
っ───!
[利吉からはっきりと告げられた言葉]
[──宮司が殺された──]
[それは自分が良く知る人物のこと]
そ、んな……!
なん、で、綾野、が。
[榛名に告げる利吉。
だが隠し立てすることなどできるはずがないので、咎める気は起きないが、食事を取る手をやめて]
やっぱり知りませんよね…いえ、孝博のせいではないですよ
ま、さすがにそろそろ決めていることでしょうかね
[困ったような笑みを浮かべる孝博にはやはり労うような笑みをして
立ち上がり榛名のもとまで歩く]
ありがとう、
ボクにとっても涼は大切な仲間、
大切な人だよ。
[やわらかい、どこかうれしそうな意識を向けて]
そのうち、涼が望むのなら。
涼もなることはできる。
もっとも、今のままでも十分に、涼は僕達の仲間だけどもね?
[完全に仲間に引き入れることに戸惑いがあったのか、少し迷うような意識が混じる]
[利吉、榛名さんが倒れたの知ってたかしらとは内心で。
知ってて言ったなら相当だけどともこっそりと。
まぁ違うだろうけど、とは希望含めた結論。]
そっか、会えてよかったわね。
[笑う涼の頭を、よしよしと撫でる。
良く見れば少し顔も赤いのは、やっぱり泣いた跡だろうか。
まぁでも利吉居るし。問題…ないかと思いながら。]
カテキンもいいけど、ビタミンも取らせた方がいいわよ。
ビタミンCとか足りなくなりやすいって話しだし。
[会話に没頭していたからか、琉璃の声を受け止めそこなった。普段ならば気付いたかもしれないのに]
…うん。
そんなこと、しなくて済めばいい。
でも間に合わなかったら。
その時は、私も――。
[目を瞑って息を吸う]
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