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残骸?
[顔を顰める。
ブリジットの話は難しい……酷く難しい。
だからいつも、半ば理解は諦めて聞いている。
けれど、これは大切なことなのだろう、そう思ったから。
身を乗り出すようにして、紡がれる言葉を懸命に聞き取った。]
イレーネとは、違う? 残骸?
[そのうち、具体的な、判りやすい言葉がその耳に届く。]
死者の声。死んだ人の声。
[それはまた何かの喩えなんですか、と尋ね返そうとして、
昼間のブリジットの叫びを思い出す。
そう、あのとき丁度、ギュンターの死亡が確認されたのではなかったか。]
もしかして、ギュンターさんの声も聞こえていたんですか?
嫌だな、
食わなきゃ生きていけないんだから、心配してるんですよ。
[ハインリヒの苦笑に対して、嘯いてみせる]
人を喰った後だって言うんなら、話は別ですが――
[笑えない冗談、とも本気とも取れる台詞。
注文に了解の意を示して、置かれた代金を受け取った]
まあ、熱心なのは認めますが。
生きる為には金が必要ですからね、売上ガタ落ちですし。
野菜も食わないと、肉食動物と間違われますよ。
[女将へと注文を伝え、先にビールを置いた。ティルにはジュースを]
[虚ろな瞳には気付かずに]
塔が崩れた……。人狼が動いたから、という意味ですか。
[呟くように尋ねたところで、ブリジットの挨拶にふっと扉に目を向ける。こんばんは、と入ってきた二人に挨拶をした。
再びブリジットに向き直る。]
人狼の御伽話に、そういう力を持つ人が出るんですね?
死んだ人の声は……。何を齎してくれるんでしょうか。
ああ、そうなんだ。
篭りっきりだったりするのかな。
[注文を伝えに行く間に返ってきた答え。
ユリアンを見て、其方さんみたいに、などと言いつつ]
まあ、その方が――
被害者なら、安全なのかもしれないけど。
[注文には、はいはい、と二度の返事]
イレーネは?
また、ユリアンと同じ?
ありゃ。
それは残念。
[言葉とは裏腹に、あまり落胆した様子は無い。
包帯は、そんなことを言っている間に、見事に巻かれていった。
綺麗に巻かれた左手を見て、ほー、と唸る]
さっすが。たいしたもんだね。
わたしゃ、嬉しいよ。
……思えば、昔から先生には色々とお世話になってるなあ。
―――そうだ、せんせ。
お返しに、私から先生に幸せのおまじないかけてあげる。
その準備、見られると効果無いから、ちょっとだけ目を閉じてもらってもいい?
[アーベルにこくと頷いた。少なめにと一言付け加えて。]
あ、でも。その前に…。
[注文を取って去ろうとするアーベルに、というよりは近くに居る人らに向けて。]
…一人、視てきたの。
[何をと、誰をは、まだ言わない。]
これが仕事ですからね。
…昔から?
[使った道具を片付けながら軽く首を傾ける。
だがすぐに笑って頷いた。この年頃の少女にとってはこの半年だって短くは無い時間だったのかもしれないと]
なんでしょうか。
ええ、分かりました。
[鞄を閉じ、言われるままに目を瞑る]
[アーベルの冗談?笑いながら受け流す]
どーだろなあ。少なくともお前みたいな奴を「人を喰ったような性格」とは言ったりするぜ?
野菜ばっか喰って羊と間違われるよりはマシだろ?
なにせ狼が居るらしいからな、今この村にはよ。
[ビールを半分程一気に飲み干しゲップ交じりにそう語る]
先生?
絶対、目を開けちゃ駄目だからね?
[オトフリートが完全に目を閉じたのを確認すると、ミリィがほんの一瞬だけ、その唇に、自分の唇を重ねた。
そして、照れくさそうに笑う]
―――えっへっへ。
乙女が、一生に一度だけ使える、特別なおまじない。
これで、先生は何があっても、絶対大丈夫だよ。
そう、聞こえていた。
自衛団長殿の声がはっきりと聞こえた。
はっきりとは語弊かもしれないが。
モザイク状の……赤いモザイクだ。モザイクの中の赤だ。
[ユーディットの問いにはその度頷いて]
塔が崩れたから。そうだ。
突然で取り乱してしまったが。
かつての形態……
嗚呼、聞こえていたよ。声が。
……聞こえている。
[訂正するような言葉は小声で。何を齎すかと言うのに]
何を齎すか。意義は。証明か、視界か。
意味は。救済か、罪責か。
力とは。神の子のワインかペルセポネーのザクロか?
[聞く形でありながら、真に答えを求めているようでもない様子で。グラスの中、血のような色をした液体を揺らした]
……ミリィなら、籠ってる可能性あるんじゃないかな。
絵、描いてるとしたら、だけど。
[可能性だけをアーベルへ返し。
隣でイレーネが紡ぐ言葉に視線をそちらに向けた。
視てきた、と聞き、何を言うでもなく静かに見つめる]
了解。
[ユリアンの示した可能性には、頷きのみを返して、席に着いた二人から数歩離れ、奥へと声を投げかけた後に、イレーネの言葉を聞く]
へえ。
[自ら結果を問う事はせず、周囲の反応を待った]
[視てきた、というイレーネの言葉に、視線をそちらへ向ける。
見極めるものと名乗りを上げた少女。
向けられる緑は、静かな光を湛えて。
それと共に、左腕を掴む右手にほんの僅かに力がこもったのは、近くにいたなら見て取れるだろうが]
人だなんて。
そんな美味くなさそうなものより、獣を喰いますね。
[ハインリヒの指摘を受けても、浮かべた笑みは絶やさない]
羊と間違われて狼に喰われるのと、
狼と間違われて人に殺されるのと、
何方がマシでしょうね。
間違いでない可能性だって、ありますが。
俺も、飲もうかな。
[やがて出来た食事と、ついでに酒――ワインを持ってきて、器に注ぐ。仕事中だという自覚は、この状況に置いてはあまりなさそうだった。
周囲の会話を聞きながら傾けたグラスの中、琥珀色の液体は、*仄かに煌めく*]
……やだ、もう、せんせ、そんな顔されたら照れるじゃない。
ただの、おまじないよ、お・ま・じ・な・い。
[言いながらも、嬉しそうに赤面する]
……わー!もー!
顔見てると、こっちまでドキドキして止まらないよ!
さ、さあさ!
私は、絵の続き描かなきゃいけないから、せんせは患者さんの様子でも見に行かなきゃ。
大丈夫。
もうちょいしたら、終わるから。
その後は、みんなのところに篭ることにするよ。
そう、なのですか。
死んだ人の声が聞こえている……。
[いつもの戯言のような内容。
いつだったか、預言についてひとしきりブリジットが叫んでいたことを思い出す。
しかしあの時とは様子が若干異なっている。
それははっきり感じられた。]
[手の中の紅い林檎を弄ぶ。
それと同時に、ブリジットの紅いワインが揺れる。]
死んだ人が何かを教えてくれるなら……。
もし、死んだ人が何か言っているならば……。
そのときは、教えてください。
[続いていたブリジットの問いには首を傾げる。]
難しいことはわかりません。
でも、それが私たちの助けになってくれればいい。
そう思います。
あ、はい。
おまじない、ですね。
[頭の中はまだ混乱している。
自分の顔が赤くなっていること位は自覚もしているが]
その、ありがとうございます。
いやでも、一人では危ないですから。
誰か頼んで来てもらえるように言っておきますよ。
[早口で喋りながらギクシャクと立ち上がる]
私は…頭を冷やしてきます。
それでは。
[パタンという音を立てて、扉の向こうに消えた]
[自分の中で信じられる人二人。
それ以外の人の中から、自身の中の信頼の優劣と、ハインリヒの言葉、ミリィの言葉と、その他の何かを自分の中で昇華して出し、導かれた結論。]
…ティル。
[座ったまま、金髪の少年の、翠色の目を見上げた。]
ティルは、人間だったよ。
[そう告げる顔は少し複雑で。
良かったと言うべきかも、悪かったと言うべきかも分からなかった。]
……。
[にやけ面のまま、しばらくぼーっとしていたが、やがて]
いやーん!
ついにやっちゃったー!!
せんせの唇柔らかいー!!
[ごろごろと転げまわる。
が。
不意に、包帯の巻かれた左手が目に入ると、途端、その熱は冷めていく]
―――ああ。
やっぱり。
包帯じゃ、拘束できなかったのね。
[包帯の下から、何も障害がないかのように立ち上る透明な何か。
人はそれを―――魂と呼ぶ]
ああ。変容が訪れし時には。
私は結果を伝えよう。
その上で信じたい者は信じればよい。
信じたくない者は信じなければよい。
光明であれば。望ましい事だ。
塔に何が含まれていたか。
詳しいところは瓦礫を調べなければわからない。
――怒りの半身が影でない事を祈って!
[宣誓のように言った後、ユーディットの持つ林檎を再び見て]
刑となりたる善、かね。
[呟く。それから、く、とワインを飲み下した]
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