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囁きが5555だった…!
これで崩れちゃう。
ゲイトもお疲れ。
無理はせんようにー。
俺がCN呼ばれたら大事(笑)
あー、ロスト狂化する場合は、俺は戻そうとはしないかも。
仲間意識と言うよりは利用すると思ってるから。
この辺りはどの流れになっても根底は変わらんかも。
[迷うわけではなかった。
だが「終わらせる」ことは躊躇った。
前日の鉱夫が熱を出したりしたのもあり、余裕が出来たのはもう日も暮れようという時間だった]
避けているわけにもいきませんよね。
[溜息をついて立ち上がる。始めに向かった先は宿。
ミリィの所在を確かめて愕然とする。慌てて家へと向かい走る]
ミリィ。ミリィ?
[少し焦って扉を叩いた]
――それは失礼。
喧嘩をする心算はなくても、挑発したのは認めるよ。
そういう反応は人間らしいね、若者。
[イレーネの言葉に眼を眇め、相変わらず反省の無い色で、ユリアンに対して謝罪とも言えない謝罪を返した後、今度こそ上の姉に止められて、其の場から引き離された。
改めてエルザからの謝罪が二人に向けられて、代金をまけるなどという話もされたようだったが、遠巻きに見やるのみだった。
人が一人死のうとも、時の流れに変わりはない。
生けるものが何をしていたかなどという事は些細な事で、やがて、普段と同じに見える夜明けが訪れた]
[一心不乱に。
そうまさに、一心不乱にミリィは絵を描き続けていた。
眠ったと言えるのは、オトフリートに会えた安堵により気を失ったあの時以来、無い
食事と言えるのは、両親がいなくなった日、スープを一口飲んだことが最後。
眠りを体が必要としてなかった。眠ることが出来なかった。
食事を体が受け付けなかった。水さえ飲むことは許されていなかった。
いつか、イレーネから受け取った痛み止めを飲もうとして、即座に吐き出してしまったのを覚えている。
もしも、生きながら死んでいく、ということがありえるのならば、まさにその状態だった。
それを、誰にも気づかせなかったのは、あまり人と会わなかったせいか、
それとも、ミリィが、そのことを端にも見せることのない、強い少女だったからか。
―――そして。
そんな少女の全てを描けた絵が、
今まさに、
完成した]
……出来た。
[ミリィが満足げに微笑む]
半人前の私にしては、良く出来たほうだよね……?
[ミリィの眼前に出来上がった絵。
それは、村の人達全てが笑顔を浮かべながら一緒に立っている絵だった。
そこには、あの時いなかった人達。
オトフリートや、ハインリヒ、他にも仕事の都合で出れなかった村の人達なども違和感無く、溶け込むように付け加えられていた。
その上に描かれた―――空。
一見して、ただの青い空のようにしか見えない。
いや。その時点ですら、まさしく空の一部を切り取ったかのような鮮やかな青い空。
だが、それはそれだけでは終わらなかった。
角度を変えて見ると、真っ赤な夕焼け空。
更に角度を変えると、闇の帳に満ち、星が満天に降り注いでいる夜空。
また角度を変えると、夕焼けが終わる一瞬、誰にでも見れるわけではない、幸せをもたらすという緑色の空。
とかく、角度を変えるたびにその色を変えていく空は、まるでこの村の特色であるオパールのように虹色に光っていた。
ミリィは自分のことを半人前と称していたが、このような空を描ける人間は、世界を探しても、いるかどうか。
人の領域を超え、神の領域に踏み込んだものでしか描くことの出来ない絵だった]
この絵で、みんな幸せになってくれると嬉しいなあ。
[微笑みを見せる、ミリィの顔が青い。
精根尽き果てた。
確かに、このようなものを描いたのならば、その表現が一番だろう。
だが、そうではない。
この絵はまさにミリィの全て。魂を削り、描かれた絵。
神の領域に踏み込んだ対価は、支払わなければいけない。
対価―――それが、ミリィの魂だ。
左手の傷。そこから、ミリィの魂は少しずつ抜け落ちていっている。
あれから、長い時が立っている。
すでに、限界は迫っているのだ]
―――ああ。そだそだ。
最後にもうちょいメモって、覚えておきたいことがあったんだ。
[ゆっくりとした動作でミリィが立ち上がり、絵の裏に回ると、ペンで何か文字を書いていく]
【オトフリート先生
私の最愛の人。この人を好きになれて良かった!
私のおまじないで、ずっと幸せになってね】
【イレーネ
私の最高の親友。イレーネと出会えて良かった!
例え、私が見えなくなっても、いつも一緒にいるよ】
【ブリジットさん
言葉は難しいけど、いつも面白くて、とても優しい人!
いつか、理解できるようになって、色んな話をしてみたいなあ】
【―――】
[本当は。
村の人達全員分を書いておこうと思っていた。
だけど、ブリジットを書き、次の人物を書こうとした瞬間、全身から力がスーッと抜けて、横一直線の線を描いて、ミリィが倒れた。
もう……時間切れだった]
……あ…れ?
[視界が徐々に狭くなっていく。
意識が地球に呼ばれ、同化していく]
……怖いな。一人で死ぬのは。
うん……とっても怖い。
[言いながら、ミリィがそっと自分の唇に触れた。
感触はもうあまりない。けれども、思い出だけは残っている]
もし……もしも、もう一度、先生に会えたなら……最後に言葉……伝えたいな。
[手当ての間の小言には反論せず、傷の痛みもあり、大人しくしていた]
……ああ、それは昔からよく言われるなぁ。
表情がかわらんから、何を考えているかわからない、ってね。
[何を考えているのかわからない、というユーディットに冗談めかした口調でこう返し。
続いた言葉には、気をつけましょう、と笑って見せた。
食事の後、部屋に戻り。
机の上に置いたままの短剣を改めて見る。
血を取り込んだファイヤーオパールは、闇の中で色彩鮮やか。
それを、しばし、見つめ]
……親父殿。
俺は、あなたのようにはできん。
けれど。
[やれる事はやるさ、と。
小さく呟いた後、疲れから眠りの底へと導かれる]
[今まで以上に、村は静かだった。
商店の集う場所ですら同じで、人狼の存在を恐れて、幾つかの店は閉まっていた。外との行き来が侭成らないのだから、仕方がないとも言えようが、開いている店も“容疑者”の姿を見れば、店仕舞いの素振りを見せる。
――あの、死の気配を思い起こす。
それに似たものが薄く村中を包み込んで、少しずつ蝕んでいくような気がした]
[反応が無い。胸騒ぎがする。
それはあの夜と同じような、それ以上に不安を呼び起こす]
…ミリィ。
[扉に手を掛ける。鍵が掛かっている。当然といえば当然。
だから同じように裏へと回った。段々と外が暗くなってくる。それは何の障害にもならなかった]
ミリィ!!
[登った木の上、覘いた部屋の中、倒れている少女。
やはり同じように空いていた窓から中へと転がりこみ、その身体を抱き起こそうとした]
[人間らしいね。
発された言葉に眉を顰める。
相手が誰に対しても疑ってかかると言うのは先程聞いた。
だからと言って、疑われるのは気分が良くない。
青褪めながら周りを疑うと言ったイレーネと対照的に、反省の色無く言うアーベル。
印象は最悪だった]
[アーベルが女将によって引き剥がされ、謝罪を向けられると「……お気になさらず」と形式的な言葉を述べて。
代金をまけると言う話も丁重に断った。
やや後に、イレーネの様子を案じながら宿屋を後にすることだろう]
[いずれはこの手に掛けるかもしれないと、理解していたのに。
だから離れなければいけないと、思うことはできたのに。
目の前の状況を放置できなかった]
[どこか焦りを見せるロストの気配]
……何か大事でもあったかな?
[漏らす声は低く小さなもの。
その口調は何かを期待するような雰囲気を乗せた]
[明けて翌日は、前日の疲れが出たのか見事な寝過ごしで。
どことなく残る気だるさを持て余しつつ、まずは左腕を確かめる]
ん、動くな。
[それを確かめて、最初にやるのは、譜面を開く事。
仕事が仕事として成立する可能性は大分低いが。
書きかけの曲は、完成させたい、という思いは強かった。
譜面を辿り、右手で鍵盤を叩く。
それは、いつもと変わらぬ日常。
もっとも、村全体から見れば、異常な状態なのかもしれないが]
ミリィが。
[届いた囁きに反射的に答える]
いえ、何でもありません。
[だが即座に否定する。意識を遮断しようとするが、この世界にまだ慣れず、更に動揺している状態では可能なはずがなかった]
……?
[狭い視界の中に、何かが飛び込んできて、自分の体を抱きしめてくれた。
なんかもう、感触があまり無い。
食事とか取ってないから、すっごい軽くて、驚かせちゃうかもしれないなあ。
そんなことを思いながら、その目の焦点を合わせてみると、そこには、先程会いたいと望んでいた、オトフリートの姿。
嗚呼。神様は、もう一度だけ、願いを叶えてくれたんだね]
……やっほー、先生。
そこ、玄関じゃないんだけどなあ……てか、身軽だね、せんせ。
[いつものような調子で話しながらも、嬉しくて、笑みが止まらない]
あ。そうだ、せんせ……。
絵。完成したんだ。
イレーネに真っ先に知らせてあげるって…約束してたから……教えてあげてもらえるかなあ?
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<CN
あんまり狂ぽくないからそれでもいいかなーとか。駄目?
まぁ呼ばなくても駆け付けた時点でアレですが(ぁ
といったところでいいとこなんだけど少々退席…!
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