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―回想・東殿の一室―
[寝台に上がり、壁に背を預けた時だった]
我君?
[それは酷くノイズのようなものが混じった声。
不明瞭で遠いのは結界が強化された影響かと思ったのだが]
『虚の……歪み……』
[聞こえてきた内容に慌てて立ち上がると、力を沿わせるように向ける。だがそれも一時凌ぎにしかならず]
『…無差別にこちらの結界内への取り込みが発生するやも知れん』
[不吉な一言と共に、プツリと声が途絶えた]
な…。
[数瞬の間呆然として、ハタと我に返る。
今のことを伝えなければ、と歩き出そうとしたが]
!
[クラリと視界が回る。痛みが走って胸を押さえる。
不安定になる力を鎮め押さえるために刻印が活性化してゆく]
よりによって、こんな、時に。
[巡りぶつかり合う力に酔い、膝を突いた]
「おい、こちらに意識を向けろ」
[鋭く響く剣の声。
どうにかこうにかそれに従う]
「律の響くを聞け。汝の本質を思い出すが良い」
[深い声に合わせて深く深く呼吸する。
少しずつ、普段よりはずっと早く安定が戻ってくる]
く…。
[ローブの下につけていた首飾りを引き出した。凝った装飾の中に真珠と土耳古石を抱いたそれを握り締め、深い呼吸を繰り返す]
大丈、夫。
[小さく呟くと、ひときわ大きく息を吐いた。
額に浮かんだ汗を手布で拭い、首飾りを服の下へと落とし込む]
…伝えないと。
それに時空の方なら詳細が分かるかも。
[再び呟いたのは、完全に呼吸が落ち着いてから。
部屋を出て、探す相手は*今何処*]
[ティルの問いかけに振り向く。その頃には結界に触れた手にあった痕は綺麗さっぱりなくなっていた。]
ええ。何でも力を発した瞬間に介入されたとかで酷く不機嫌でして。
[その力を発した理由については主の名誉のため伏せておく。
そして機嫌が悪いと何があるかの問いに、僅かに考えるが、]
……それこそ何でも。
[と酷く物騒なことを*曰ってみたり*。]
[結界を解析するというブリジットの背を見送り、眠るというナターリエの背を見送った。
カチャリ、音を立ててカップを置くと、自分に出来る事が無いかと思案を巡らせつつ他に放置されたカップを持って台所へと行き。
きちりと洗って食器受けにおいてから、手を拭く。
周りにまだ人が居れば食堂を見渡して]
…今の私に出来る事といったら力技ばかり。
それでも試さない手は無いでしょうか。
[ぽつり、呟いて。
食堂を後にした。]
―東殿食堂→西殿―
─西殿・結界前─
……なんでも、って。
[冷や汗落ちました、はい。
とかやってる間に、仔竜連れの影竜が来て去ったり、命竜が来て去ったりとしていた訳で。
その後、とりあえずはダメージ回復に努めていたのだが]
……蒼天の座……戻った方がいい、かなあ……?
[まだ動けそうな今の内に、なんてさすがに言えないけど]
/*
元々一撃離脱のつもりだったなんてそんな。
まさか、ユディから合いの手来るとは思わなかったんだ……!
タイミングの凄まじさに受けたけど。
[目線を結界に向けたまま、人影を認めてそちらへと歩み寄る。
ティルがダメージを受けている様子に首を傾げて]
…攻撃を、受けましたか?
[低い声をかけた。]
[呼びかける声に、先に反応したのは、肩の上のピア。
ききっ、と短い声を上げつつ、手と尾を振る]
てゆーか、自分の技の跳ね返しダメージくらっただけ。
使ったのが風と雷の合わせ技だから、風は吸収できるんだけど、雷はダメージ残るんだ。
[言いつつ、ちら、と視線を向けるのは手のロッド。
そこに僅かに残る雷の気は、雷竜には容易く辿れるだろうが]
成る程。
[言って、そっと手を伸ばして翳す。
パリパリと小さな音をさせ、そこに纏う雷の気を手の平から吸収せんと。
吸い取れればその手をきゅっと握り締める。]
…力は色々と蓄えておいた方が良いかもしれません。
便乗して何が来るとも判りませんから。
[カチャリ、胴に巻いた鎖から音がする。
外に竜郷に適するモノがいれば、きっと、と。
外から、と、それは杞憂にすぎないのだけれど、彼女が知るのはまだずっと後の事。]
わお。そゆ事もできるんだぁ。
[取り込まれた雷の気に、感嘆の声を上げる。
自分も風に対してはできるだろう、との突っ込みは多分、無用]
便乗、かぁ……。
しょーじき、何が来ても何が起きても、不思議ないもんなぁ……。
なんつーか、ずーっと騒がしい感じがするし。
[立ち上がり、ぶん、とロッドを一振りして背に背負う]
― 東殿・食堂 ―
[ 雷撃の竜が片付けをする音を遠くに聞く。
扉が閉まった後に、視線を僅かに上げた。
眼前の茶に意識を奪われていたのか、影が自ら率先して口は出さず、結果、幾つかの情報を渡し損ねることとなった。
それは誰が皇竜の側近が囚われたと判じたか、そして、一つの懸念――虚竜王の不機嫌について。その時には、「不機嫌」の齎す影響を察し切れていなかったのだが。]
そんな事って、貴方も風なら出来るでしょう?
騒がしい感じ。
あぁ、風に乗る声等も聞けるのでしょうか?
…竜都等で噂になっていたりはしないでしょうか?
[きっちり突っ込みもしておきつつ、風と思えばふと思っていた事を聞いてみる。
噂が広まり余計な混乱が広まるのが不安だった。]
あ、そか。
[突っ込みに、てへ、と笑って頭を掻く。
ピアが呆れたように頭をてちり、としてきた]
んー、ひとの騒がしさ、とはまた違うんだけど……。
竜都は、どっかな……役人連中も対策はしてるだろうけど……風や大地の声を聞ける連中は、察しちゃってるかもね。
[軽くいいながら、す、と右手を差し上げる。
放つのは、探査のための風]
中:
んぎぎぎ。まとめページ基本にマップがねぇ。
どこだったか…ええと、猫さんの日記に上がってた、よね?
←現在開いてるページ
基本ページ、基本設定ページ、進行ページ、竜王容姿ページ、属性ページ、マップペーj…
せめて基本ページに全部リンクがあると嬉しかったな!
><。
中:
って書いてたら。
マップページのみの特別ページ 発 見 。
いやああああここも読んでねぇぇぇぇorz
西と東て中で繋がってないのか!か!
こいつぁうっかりだorz
中:
一応軽く流した。
立ち入り禁止地域があるのね。
そして生命は関係なし、と。
よかったよかった・゚・(ノД`)・゚・
[ティルがあげる手を見て目を細めながら人差し指で眼鏡の中央を押し上げた。]
混乱が広がらなければ良いのですが。
…不安要素です。
この現状ですら不安要素ですのに、これ以上増やしたくないですね。
[眉を寄せ、結界へと視線を移す。
視線を移す中間、ピアへと移った視線は一度緊張感無く笑みそうになるが、なんとか引き上げた。]
[風の集める言葉。
勘の鋭いものは異変を感じているようだが、まだ、決定的な情報がないためか、大きな騒動にはなってはいないらしく]
……今んとこ、ちょっとおかしい、って程度の認識っぽいかなぁ、みんな。
このまま、大きな騒動がなけりゃ、混乱とかはないと思うんだけど。
[そんな予測は、大抵はもろくも打ち砕かれるわけなのだが。
ピアは表情の変化に不思議そうにしつつ、ゆらゆらと尻尾を揺らしていたり]
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