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SNSまで行く余裕が無いのでこちらにて。
下手な動きになりすぎていたらごめんなさい。
上手くユーディットとも接触できると良いのですが。
―生命の海―
[色々あった城での出来事は、簡略。
ともあれ複数の竜らと、短く薄い浜へ降り立った。
海は少しだけ波がおこっていた。おそらくは、流水の影響だろう。
それでもまだ大人しいのは、こちら側から見ることのない、琥珀のカーテンに守られているからだろうか。
服が濡れるのは構わずに、波立つ海に近づき、たゆう生命の素を、媒介となる水ごと掬い上げる。
未だ満月の夜ではない故、漂うそれらの煌きが弱いのは当然で。
生命の素は、一見すると何事もないように見えた。]
表面上は…辛うじて問題ないな。
おい、次の満月まであとどれくらいある?
[つれてきた命竜の一人に尋ねる。答えは10日ほどということだった。]
10日、か。それまで姐さん戻さないと…最悪、空に上がっていかねぇだろうな。
[それは即ち生命の停滞。]
―常闇の洞―
[戻った時、双子はかけてきた。
抱きつかれ、そっと抱き返して。
だけれど告げられた言葉に、目を伏せる。]
「おとーさんは、オトを撫でてやれって言ってたよ!」
「オト、なにかあったの?」
[なんにもないと言って、離れたそこ。]
ま、そうなんだけど。
こっちの姉さんの話だと、これ、虚竜王の力も入ってるっぽいんだわ。
[だよねー? とユーディットへ確かめて]
だから、単純な力押しじゃ、壊せねぇ、と考えた方がいい。
オレもさっき、弾かれたし。
―東殿・食堂―
[完全に落ち着くまでに要したのはどれだけの時間だったか。
一番に探そうとした相手は当然養父で、だが忙しいはずの彼を無理に探そうとはしていなかった。
気配を感じて覘いた先は、食堂]
ノーラ様、失礼します。
先刻、我君よりの声が届きまして。
[まず目に入った相手に声をかけ、他にも誰かいればそちらにも頭を下げる。
そして知らせるのは無差別取り込みの可能性]
全てを聞き取ることは叶いませんでしたので、詳細は時空の方にでもお聞きしてみようかと思いますが。
[少なくとも自分よりは理解しているのではないかと]
…あの、何か。
[僅かに眉を寄せた。未だ知るべきことを知らずに]
─回想─
[未だ広間にて情報交換をしていた頃。エーリッヒに差し出した飴玉は効果を発揮し、孫のような存在の顔に笑顔を取り戻す]
ふぅむ、ダーヴィッドはハリョン殿を調べたか。
干渉を受けておらぬと分かっただけでも良きかな。
[齎された内容に安堵を覚える。その後あれこれ会話した後に広間から辞し、皇竜王が側近である老竜を探す。東殿の中をあちこち探したが姿は見えず。結界傍にでも居るのかと東殿を出て、今に至る]
─現在、竜皇殿・庭付近─
爺さん向こうに追いやる理由は、知ってるかもしれない。
ってのもだが、あとはティルや卵姫、ダーヴィットやエーリッヒの精神的な支えになってるからだ。
ギュン爺追いやったのと似てるな。
頭になりそうなのは早い所潰しておくに越した事はない。
ノーラ殿は第一は影竜だから、それでも万一の可能性がある、って事が一つ。
そして影を伝って移動可能なら、事が起こってる最中に出てこられたら叶わないってのが一つ。
…これは時空のにも通じるな。
[オティーリエと違い、対ではなく知り合いだからこその意見。侮れない老獪なのはあちらも同じ事。]
へぇ。オティーリエは恩人を排斥してまでは願いたくないのね。
[へらり。小さな棘は、更なる棘をもって受け返す。]
ま、急がなくていいのは同意だな。
知らずに重要な…か。
チビどもが持っているとは、あまり思いたくないんだがな。
[ちなみに、脳内除くエーリッヒ。]
へ?
虚竜王の力…ですか?
[驚いた顔をして、ユーディットへと目を向ける。
頷かれたならまた目をパチパチと瞬いて]
それは…
…王「達」に宥めてもらうしか…
[呟いて。
その絶望的さに頭痛を覚え、こめかみを押さえた。]
[ すっかりと冷えた茶。
それは手付かずの侭、その手に包まれている。
訪れた天聖の竜の語るを聞く間、その眼差しは真っ直ぐに彼女を捉えていた。話が終わり、短い声が発された後、次に口を開いたのは影だった。]
……時空の方――ユーディット様から、
虚竜王様に関する話は、僅かながら聞いています。
不機嫌な時には、「何でも有り得る」のだと。
[ それから、と一度、言葉は区切られる。]
ギュンター様が、内に囚われたようです。
…宥める、は少し違いましょうか。
弱めてもらう?
でもそれもまずそうですし…。
[こめかみを押さえたまま、ぶつぶつと小さく呟く。]
うん、よりによって虚竜王。
[お前、時空をなんだと、と突っ込まれそうです]
宥めて……宥めて、なんとかなるのかなあ。
他にも暴れてるの、いるし……。
[まあ、他ならぬ己が義兄なわけですが]
だから、オレらが結界どーにかしようとするより、これを張った方をどーにかした方が早いとは思うんだよねぇ。
[亀の甲より年の功。
負けるがわかっていて言い返すつもりなどなく。]
ノーラ殿が持っているなら、それはそれですけど。
持っていないなら逆に、使えそうな気がするんですよ。
[それから、ゆるりと息を吐いて]
チビですか。
たしか翠樹と陽光ですね。
……親馬鹿、兄馬鹿だと、王が言っていましたっけ。
持たせておいたほうが安全とか、考えてないといいですけど。
[領域で何をしていたのか、何があったのかは、伝えることなく。
こえは平坦な感情を伴った。]
―生命の海―
まぁ…とりあえず猶予あり?みたいで良かったわ。
それまでに姐さん戻せば何とかなるんなら―――
[といいかけ、手にしていた生命の素を海に帰し顔を上げた時だった。
目の前に、黒い『何か』が、ふより浮いていたのに気づいたのは。]
んぁ。なんだこれ?
[眉を潜める。何か、見たことあるよーなないよーな。]
─庭付近→西殿前─
[ゆるりと竜皇殿内を歩き、庭を横切り、西殿へと歩み寄る。その先には西殿の前に集まる3つの影]
ぬ。
お主らまた結界を調べておるのか?
[近寄り声をかける。同時に周囲に目的の人物を探すが、気配すら感じられず]
張った方、ですか…。
[ティルの言葉に、唸り声を上げる。
そっと手を伸ばし(我慢していたらしい)ピアを撫でようとしつつ溜息をついた。]
力でなんとかなる、方が楽なのですけれどね。
犯人を捜す、そういう曖昧な事よりも。
[黒か白か、で動きたいらしい。]
あ、爺ちゃん。
[呼びかける声に、そちらを見やり]
結界を、っていうよりか、結界の内側、かなあ。
……て、なんか、探してんの?
[何か、探すような様子に軽く首を傾げ]
へぇ、使う、ね。
こちら側に引き込むつもりか?
[姿が見えていれば、きょろりと首を捻るような動作だったろう。それは、さも楽しげといった様子に近い。]
うっはっは。親馬鹿兄馬鹿たぁ言うね月竜王。
ならその可能性はなきにしもあらずか。
もってうっかり発動リスクも、あるかもしれないのにな。
[オティーリエが何をしているか。領域でのことは届かない。そも今そこに居る事も、おそらくは伝わっていないだろう。特に言う事も無く。]
まあ、そのために火炎の兄さんが頑張ってるっぽいし。
……オレらも、なんかしなきゃなんないんだろっけど、難しいっつーか、なんつーか。
[唸るミリィの様子に、こちらはため息。
ピアは撫でられて嬉しいのか、尻尾を振りつつ、手に擦り寄っていたり]
あー、それはわかる、わかる。
考えるより動いた方がラクだもんな。
[こっちはやはり、考える前に走る方が性に合うらしい]
―生命の海―
[触らぬ神に祟りなしが信条。かっこ一部除く。
ので目の前の良く分からないもの、にクレメンスが手を触れることは無かったのだが。]
「何ですこれ?」
[うっかり触ったのはつれてきた別の命竜。]
あ、馬鹿。
[制止は見事に遅れ―――――――]
―生命の海―
[次の瞬間、黒いそれは、複数の人の手を持つ蛇のような姿になり、命竜一向にむかって襲い掛かってきた。]
だあああ!!!
お、思い出した!
『混沌のカケラ』か!!
[叫びながら、他の命竜らが慌てて立ち向かうのに反し、自身は一目散に回れ右。だって戦いとか出来ませんから。
―暫くお待ち下さい―]
――傾けられれば、もしかしたら。
[はっきりとはしないゆえに、力はさほどないが。]
おもちゃがほしいといったら与えるような親と兄みたいな言い方もしていましたよ。
……真実かは存じませんが。
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