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はい。意図せぬ接触が避けられなかったのかもしれません。
ですが他にも方々がいらっしゃいましたので、無事に。
…一応は。
[付け足したのは自分のことではなく、壁のこと。
戻ってくれば理解は得られるだろう]
やはり竜卿全域に出現しているのですね。
伝達はもう広まった様子でしょうか。注意を払えば随分と被害は減らせるはずですから。
ほんに、ありがたいことじゃ。
[当たり前との言葉に表情はもはや恵比須顔。尾を揺らすティルの頭をもふりと撫でた]
うむ、ダーヴィッドなれば辿ることが出来よう。
あやつも干渉されてはおらぬと思うしの。
仮に干渉されておるのじゃったら、直ぐに分かるわぃ。
誤魔化すのが苦手な奴じゃし。
[何気に酷い言いようです。竜都へ、と言われれば一つ頷いて]
そうじゃな。
途中かけらに触れぬよう気をつけねば。
[ティルに注意するように、己に言い聞かせるようにしてから、一路竜都を目指す]
そうでなければ在れないもの。
[呟き、前へと歩む彼女の背を見る。
そして彼女に遅れ、小走りになって彼女を追ってそこに集う人々へと目を向ける。
問うノーラの後ろから返事を聞く前に、壁に目を向けて小さく口が、開いた。]
…そっか。
[青き心竜の答えに、むぅと唸りつつ。]
とはいえなぁ…あてずっぽでやるってわけにも行かないし…。
[迷ってる。めっちゃ迷ってる。]
[ダーヴィッドとナターリエの会話が聞こえれば、微妙に赤くなりつつも肩を落としたか。
恩人に向けても、今まで向けた事のない温度の低い視線が向いてしまったのは仕方の無いことだろう]
…余裕を持ちたい、とは私も思いますけれど。
[呟きは困惑交じりの呆れ声]
……。
直せるのでしょうか。
[ 周囲の喧騒を余所に、じっと壁を見詰めた。
雷撃の竜との会話はそれで打ち切りになったようだった。]
わかった。
ならこの騒ぎが落ち着いたら…彼女を。
[欠片と戦った分、少しでも力が削げている機会に狙う事を告げる。
そして大丈夫と告げる言葉に微かに安堵した心を滲ませながら、血の流れた背に手を伸ばした]
血止めと痛み止めだけだから、しばらくは安静に。
………私が行くから。
[触れた指先が離れる間際、労わるように背を撫でて囁いた]
ふむ、他にも居たなら大丈夫かの。
…怪我はしておらんか?
[訊ねるのはやはり相手の無事。付け加えられたような言葉は、とりあえずここでは聞かないことにした]
うむ。
それに各地には屈強な者も多かろう。
各自対処出来るものはしておるじゃろうて。
[月闇竜殿の傍らへと下ろされた仔は、不安げに一度氷竜の方へと目を向ける。
しかして事が進展する訳ではあるまい、仔はその表情のまま闇竜殿へと向き直った。
笑みを向けられ、つられた様に僅か仔の口許が綻ぶが――しかし不安にか僅かに眉が下がったままに見えるは否めぬ。]
…えっと。
……えっとね。
[何を言い澱んでいるのか判らぬが、恐らくは先程の「魔法の言葉」とやらだろう事は容易に想像付いた。
暫くの躊躇いの後、漸く口を開く。]
…いたいの、いたいの。とんでけー。
[傷を負っただろう背に直に触るのは、気が引けたか。
遠慮がちに、服の裾を掴もうと手を伸ばしながら…嗚呼、これが「魔法の言葉」であったかと仔の腕にて一つ納得する。
僅かに左へと首を傾いで、しかし闇竜を見る目はやはり不安の色が滲んでいた。]
…まほうのことば、おしえてもらったの。
――…オト、げんきに、なった?
手当ては、はい。ちゃんと致します。
このままにしておくわけにはいきませんから。
[治癒を終えたらしいアーベルにそっと言うと、穴の開いた壁の方へと近づいた。状態を確認して、もう一度溜息]
ここまで大きい穴となれば応急処置で手一杯、でしょうか。
どこで何が起きるか分からない以上、できるだけ力は温存しておきたいものですし。
[ノーラ達の姿に気がつけば軽く頭を下げて、困ったように言った]
[ノーラが壁の穴を見つめて呟く言葉を聞き取れば]
直せないまでも、氷のか、大地のが埋めればいいんじゃありません?
ま。氷のが埋めたら寒くなるかも知れませんけれどもねぃ。
[軽いノリで答えた]
―東殿/回廊―
[若焔の悩む様子に視線を上げ、白いシャツに包まれた両腕を組む]
あてずっぽう…は確かに。
貴方の疲労も馬鹿にならないでしょうから。
[声を掛けても爆睡していたのを知っている為にそう呟き、ふと問いを投げる]
――…そう言えば、前はどのような基準で調べられたのですか?
[手を振ったブリジットには会釈を返し、
未だ現状が把握出来ず少しだけ離れた位置に足を止め]
…また、現れましたか。
幼仔殿には、誰かついていたほうが良いかもしれませんね…――。
[眼鏡をあげつつ、口元に軽く拳を当て。
眉を水平に顰めた。]
――はい。
お言葉に甘えて、あなたにお任せします。
[そっと撫でられ、嬉しそうに微笑んで。]
心の力が必要でしたら、
いくらでも――
/*
うむ。
儂は兄馬鹿の光竜王様に弟君を送って進ぜようと思うてハリョン殿に今は合わせておる(ぉぃ
赤でも襲撃をここに合わせる可能性はあるじゃろうがの。
他から選ぶとなるとちと決めかねる。
―東殿・回廊―
[水竜の呟きが聞こえると、微かに困ったように]
大分涼しくなってきたとはいえ、日に照らされたら溶けますよ?
[そう、軽めの調子で呟いた]
……ところで、誰か疑問に答えれくれませんの?
それとも、私だけが仲間はずれなのかしらぁ?
さっき出た化け物たちは何かしらぁ?
なんでこのようなところへ?
あぁ、陽光んところの小さい仔をね。
保護者も居ないし、理由もわからずに誑かされてしまいそうな気がしてさ。
樹姫の方は、お目付けの小さいのがついてるからまぁ大丈夫かなって。
[心竜に問われて、素直に答える。]
ま、あの仔じゃないのはハッキリした。
ベアトリーチェ殿を護られ、オトフリート様が少々。
ですがアーベル様が治癒をしてくださいましたので、大事には至っておりません。
後は…壁が一枚。
[その壁を見ながら溜息一つ。
剣の溜息も微妙に重なっていたり]
はい。各地は各地にお任せすることに致しましょう。
個で過ごされる方はそれだけの力もお持ちでしょうから。
私はこの事態の収拾に全力を。
[何気に酷い言い方には、突っ込みはいれずにおいた。
真意は不明]
あー、また触ってどうにか、はごめんだしねー。
[口調は軽いまま、竜都へ向けて、翔ぶ。
竜皇殿の上空までたどり着いたなら、ふわり、変化を解いて直に東殿の中庭へと飛び降りる]
─ →東殿・中庭─
―― 東殿・食堂 ――
[食堂内には、先に機械竜が着いていた、目を細め、その頭を動く方の右手で撫でると、片腕で器用にお茶の準備を始める]
はい。
[仔の言い悩む様子に、安心されるように微笑んだまま。
袖を掴むのに、しっかりと目線をあわせ。]
[告げられた、"魔法の言葉"。
驚き、そしてそれはすぐに、微笑みに変わる。
不安そうな様子を安心させようと、もう片手をそっと仔の頭へと伸ばす。]
ええ。とても。
それに、私は、あなたが元気なことが、一番元気になれるんですよ。
[ね、と微笑んで。
柔らかな髪を、そっと撫でる。]
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